3000もの技術者面接で分かったこと

By World Relief Spokane

技術職向け面接プラットフォーム「interviewing.io」では、匿名で技術者面接の練習を行うことができ、実際にUber、Twitch、LyftのようなIT系大企業の技術者面接を受けることも可能です。interviewing.ioの創業者であるアライン・ラーナー氏は、interviewing.ioのユーザー3000人が実際に受けた練習および本番の技術者面接のデータを分析し、どのような傾向があったのかをブログにまとめています。

Lessons from 3,000 technical interviews… or how what you do after graduation matters way more than where you went to school – interviewing.io blog
http://blog.interviewing.io/lessons-from-3000-technical-interviews/

interviewing.ioのプラットフォーム上で面接担当者と技術者がマッチすると、彼らは音声・テキストチャット・ホワイトボードを備えたコーディング環境で技術的面接を行います。ここではバックエンドのソフトウェアエンジニアとしての役割について質問されることが多く、面接担当者はGoogle、Facebook、Uberのような大手企業や、エンジニアに特化したスタートアップなどが多いとのこと。

interviewing.io上の技術面接後、面接担当者は技術的能力を含む複数の項目が並んだフィートバックページで、各項目を1が最低で4が最高の4段階の星で評価します。ラーナー氏によると、総合評価で3以上の評価を受けた人は、次の段階に進む能力がある傾向にあるとのこと。以下が実際にフィートバックページです。


このフィードバックから、ラーナー氏は面接を受けた技術者の評価と、以下の5つの属性を相互参照することで、面接担当者が何を重要視しているのか、ということを分析しました。

・トップレベルのコンピュータサイエンス系大学の入学経験
・一流企業で働いた経験
・「Udacity」「Coursera(コーセラ)」の受講経験
・スタートアップを起業した経験
・修士号
・勤続年数


分析の結果、面接担当者が重要視していたのはオンライン学習講座の「Udacity、コーセラの受講経験」「一流企業で働いた経験」「一流大学卒」の3つに偏っており、特にオンラインの技術系講座で有名なUdacity、コーセラを受けたことがあるかどうかが注目されているようです。


◆一流大学・一流企業の経験
ラーナー氏は面接担当者としての自らの経験をまとめた記事で、一流企業の勤務経験は「業界で成功している企業に選ばれた」という事実から優れた人材を選ぶ指針になると述べていましたが、「学歴は関係ない」という持論を持っていました。実際には面接担当者は一流大学卒業者に高い評価を下していたわけですが、これについてラーナー氏は、リモート面接の影響であると推測しています。

コンピュータサイエンスでトップレベルの大学では、厳格なアルゴリズムの授業を受けていることや、リモート面接と同様に、画面越しに技術テストを行うという文化があります。そのため、一流大学卒業者は、アルゴリズム的なリモート面接で高い評価を得られるそうです。

◆Udacity、コーセラの受講経験
Udacityやコーセラなど、インターネットを通じて誰でも無料で受講できるオンライン講義「MOOC」の受講経験を持つ人に対して、多くの面接担当者が高評価を下していました。この傾向に注目したラーナー氏が、MOOC受講経験者を一流大学卒業者とそれ以外に分類したところ、一流大学に通っていた人にとっては、MOOCの受講経験は評価に影響していなかったとのこと。一方で、一流大学以外の人にとっては、MOOCの受講経験が大きく影響していただけでなく、一流大学を卒業しただけの人より、はるかに評価がいいという傾向もあったとのこと。

◆創業者のステータス
創業者であることは、技術者面談でいい影響を与えることはなく、優れた創業者は優れたエンジニアとイコールではないことを示しています。一方で創業者としての年数が長いほどに面接スキルは下がる傾向にあり、技術者としての勤務経験があるものの、しばらく面接を受けていない人にも当てはまるとのこと。

◆修士号と勤続年数
修士号と勤続年数も、 ともに技術者面接で影響のなかった項目。ラーナー氏が面接担当者だったころも、修士号は重要視していなかったそうで、これはinterviewing.ioを利用する面接担当者の反応も同じ。勤続年数に関しては、interviewing.ioのユーザーの技術業界における平均勤続年数は5年で、最も多いのが2年と10年とのこと。以下は勤続年数と面接の評価点をグラフにしたものですが、勤続年数の長短にかかわらず、評価はまばらであることがわかります。


interviewing.ioという独特なプラットフォームでの傾向ですが、技術業界を目指す人はMOOCの受講を考えておくと、良い評価につながるかもしれません。

なお、GIGAZINEでも人材募集中で、以下から応募が可能です。

GIGAZINE採用情報. – GIGAZINEだからできることが、ある。
http://gigazine.co.jp/


・関連記事
ボイスチェンジャーで性別を隠し面接してわかった意外な事実 - GIGAZINE

優れたエンジニアを採用するために重要なポイントとは? - GIGAZINE

500人のリーダーの経験から導かれる「正しい人材」を雇うためのガイド - GIGAZINE

内向的な人のための面接ガイド - GIGAZINE

面接を行う必要がなくなる採用向けゲームが登場、そのメリットは? - GIGAZINE

135

in メモ, Posted by darkhorse_log