なぜか誰でも分かる「水」と「お湯」を注ぐ音の違い
毎日生活を送る中で、冷たいドリンクやほかほかのお湯をカップに注いだ経験は誰にでもあるはずですが、この水とお湯を注ぐ時の音には違いがあり、誰でも違いを聞き分けられることがムービーで示されています。
You Can Hear The Difference Between Hot and Cold Water - YouTube
サイエンス系のコンテンツを提供するYouTuberのSteve Mould氏が登場し、「あなたはあなた自身が気付いていない超能力を持っています。それは温度の違いを聞くという能力です。今からそれをテストしたいと思います」と説明。
水とお湯を入れる容器はどちらも同一のポットを使用します。
ポットに入れた水とお湯を注ぐカップも同じものを使ってテストを行うとのこと。見た目でバレる可能性があるため、注ぐところは隠して音だけが聞こえるようになっています。
「POUR 1」ということでジョロジョロと水かお湯が注がれるのですが、この時点で「この音はあっちではないか……?」と予想がつくはず。
「POUR 2」でもう一方の液体が注がれるのですが、2つを比較して聞いたことで「これはあっちだな」と検討がつきます。
どっちが水でどっちがお湯なのかは、ムービーですぐに明らかにしています。水とお湯を注ぐサウンドテストと、その結果についてはムービーの48秒のところから見るとすぐにわかります。
なぜ2つの音に違いが出るのかというと、水の粘度は温度によって違いが生じるためとのこと。ハチミツが分かりやすい例で、冷たいハチミツは粘度が高いためドロドロしていますが、温めたハチミツは粘度が低くなり、トロトロ流れるのと同じ。
水の場合はハチミツほど大きな変化がないため、お湯の湯気以外では見た目にはわからないそうです。一方で、わずかに粘度の異なる水とお湯をカップに注いだ時の音では、複雑な流体力学的理由によって違いが出るとのこと。
「これはとても興味深い現象です。なぜなら、この知識はすでにあなたが持っているものだからです。生活の中で飲んできた冷たい飲み物と温かい飲み物が、直感的に聞き分けを可能にしたのですから」と、Mould氏は締めくくっています。
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