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世界一儲かるスポーツ?サッカークラブトップ20の合計年間収入は7900億円超、圧倒的な収入内訳がコレ

By Petras Gagilas

世界四大会計事務所のひとつでもあるデロイトが、世界中に存在するサッカークラブの中で最も高額な収入を記録した上位20クラブをランキングした「Deloitte Football Money League 2017(デロイト・フットボール・マネー・リーグ2017)」を発表しました。世界のトップ20クラブの年間収入の合計はなんと55億ポンド(約7900億円)で、トップの3クラブは年間収入6億ユーロ(約730億円)の壁を突破しています。

Deloitte Football Money League 2017 | Deloitte businesses
https://www2.deloitte.com/mk/en/pages/consumer-business/articles/deloitte-football-money-league2.html

デロイト・フットボール・マネー・リーグ2017、つまりは2015-16シーズンの収入で世界のトップ20にランクインしたサッカークラブは以下の通り。クラブの詳細は後ほど記しますが、日本人サッカー選手が所属するクラブが5つランクインしています。


デロイト・フットボール・マネー・リーグは1998年から毎年集計されています。過去20回の中でも2017年にランクインした20クラブの合計年間収入が最も多く、その総額はなんと55億ポンド(約7900億円)。第1回の合計収入は約8億ポンドと、最新データの約7分の1しかありません。


続いて、デロイト・フットボール・マネー・リーグのトップ20にランクインしたことのあるサッカークラブの数を世界地図上に示したインフォグラフが以下のもの。これによると、最も多くの高収入クラブを輩出してきたのがイングランドで、その数なんと13クラブ。その次がイタリアの8、ドイツの6、スペインの4と続きます。スペインといえばFIFAクラブワールドカップ2016で鹿島アントラーズと死闘を繰り広げて優勝したレアル・マドリードや、世界最高の選手リオネル・メッシ擁するバルセロナといった強豪クラブがあることで有名ですが、デロイト・フットボール・マネー・リーグのトップ20にランクインしたことがあるのはわずか4クラブと寂しい結果に。


デロイト・フットボール・マネー・リーグのスタートから常にトップ20にランクインしてきたサッカークラブの数を国別に分けると以下の通り。イングランドからはマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リバプール、トッテナムの4クラブ。イタリアからはACミラン、インテル、ユベントスの3クラブ。スペインからはバルセロナ、レアル・マドリードの2クラブ。ドイツからはバイエルンミュンヘンの1クラブ。


デロイト・フットボール・マネー・リーグで最も多くトップの座に輝いたのはスペインのレアル・マドリードで、その数なんと11回。


これまでデロイト・フットボール・マネー・リーグでトップの座に輝いたことがあるのはレアル・マドリードとマンチェスター・ユナイテッドの2クラブのみ。


過去19年で移籍金のワールドレコードが塗り変わった回数は10回。2016年には歴代最高額の移籍金1億500万ユーロ(当時のレートで約119億円)で、フランス代表のポール・ポグバ選手がイタリアのユベントスからイングランドのマンチェスター・ユナイテッドへ移籍しています。


なお、過去4年間でデロイト・フットボール・マネー・リーグのトップ20にランクインしたサッカークラブは、全て「ヨーロッパ5大リーグ」と呼ばれるリーグに所属するクラブのみ。ただし、2017年度のデータではロシアリーグのゼニトが17位にランクインしています。


日本代表の岡崎慎司選手が所属し、2015-16シーズンにイングランドのプレミアリーグで優勝したレスター・シティは20回目にして初のトップ20入りを果たしています。


そして、19年間で初の年間収入6億ユーロ(約730億円)の壁を突破したクラブが出現。しかも、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード、バルセロナという3クラブが同時に6億ユーロ超えを記録しています。


以下がデロイト・フットボール・マネー・リーグ2017のランキングの詳細。

◆1位:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド):6億8900万ユーロ(約847億円)


サッカークラブの収入源は大まかに「Matchday(試合観戦による入場料収入)」「Broadcast(試合の放送権収入)」「Commercial(その他の商業収入)」の3つに分けることができます。見事トップに輝いたマンチェスター・ユナイテッドはこの3本柱の中でも圧倒的に商業収入が多く、なんと商業収入だけで総収入の53%を占めています。

◆2位:バルセロナ(スペイン):6億2020万ユーロ(約762億円)


スペインからランクインした3クラブの中で最も収入が多かったのがバルセロナ。

◆3位:レアル・マドリード(スペイン):6億2010万ユーロ(約762億円)


ヨーロッパサッカーの大舞台である「UEFAチャンピオンズリーグ」はその競技レベルもさることながら、賞金も桁違い。主催者のUEFAによれば、2015-16シーズンの王者となったレアル・マドリードが同大会に参加して受け取った賞金総額は以下の通り。

UEFA、CL出場32クラブへの賞金を発表!額がもう桁違いすぎる…
http://qoly.jp/2016/11/09/2015-16-uefa-champions-league-distribution-to-32-clubs-kwm-1

レアル・マドリー

グループステージ出場ボーナス:13.68億円
パフォーマンスボーナス:9.74億円
マーケットプール:29.67億円
Round 16進出ボーナス:6.27億円
準々決勝進出ボーナス:6.84億円
準決勝進出ボーナス:7.98億円
優勝ボーナス:17.1億円
総額:91.28億円


◆4位:バイエルンミュンヘン(ドイツ):5億9200万ユーロ(約728億円)


ドイツのクラブで最も収入が多かったのがバイエルンミュンヘン。惜しくも6億ユーロの壁は突破できなかったものの、過去5季の収入の伸びを見れば来季には突破してもおかしくないことがよくわかります。

◆5位:マンチェスター・シティ(イングランド):5億2490万ユーロ(約645億円)


イングランドのクラブで収入ランキング2位。

◆6位:パリ・サンジェルマン(フランス):5億2090万ユーロ(約640億円)


1年前のデロイト・フットボール・マネー・リーグでは過去最高の4位にランクイン。フランスからは唯一のランクインで、 2012-13シーズンから4連続でリーグの王者となっており、実力・収入ともにフランスナンバーワンのクラブ。

◆7位:アーセナル(イングランド):4億6850万ユーロ(約576億円)


全20クラブの中で入場料収入(29%)、放送権収入(41%)、商業収入(30%)の割合が最もバランスのとれているクラブ。

◆8位:チェルシー(イングランド):4億4740万ユーロ(約550億円)


2016-17シーズンは大きな収入源であるUEFAチャンピオンズリーグに出場できないので、来季のデロイト・フットボール・マネー・リーグではリバプールに順位を抜かされる恐れも。

◆9位:リバプール(イングランド):4億380万ユーロ(約496億円)


デロイト・フットボール・マネー・リーグ2017にランクインした20クラブの多くが桁違いの賞金を得られるUEFAチャンピオンズリーグに参加しているのですが、トップ10の中でリバプールだけはUEFAチャンピオンズリーグに出場できていません。出場クラブの中で最も賞金が少なかったのはマッカビ・テル・アヴィヴの19.02億円(当時のレートで)なので、それなしでもトップ10にランクインしてしまうリバプールの収入の多さには驚きです。

◆10位:ユベントス(イタリア):3億4110万ユーロ(約419億円)


イタリアで最も収入が多いクラブ。収入源は放送権収入への依存が高め。

◆11位:ドルトムント(ドイツ):2億8390万ユーロ(約349億円)


日本代表の香川真司選手が所属するクラブ。

◆12位:トッテナム(イングランド):2億7970万ユーロ(約344億円)


チェルシーとは反対に2016-17シーズンはUEFAチャンピオンズリーグに出場できるので収入の伸びが期待できそうなクラブ。

◆13位:アトレティコ・マドリード(スペイン):2億2860万ユーロ(約281億円)


レアル・マドリードと同じくスペインの首都マドリードを拠点にするクラブ。

◆14位:シャルケ(ドイツ):2億2450万ユーロ(約276億円)


日本代表の内田篤人選手が所属するクラブ。

◆15位:ローマ(イタリア):2億1820万ユーロ(約268億円)


イタリアで2番目に収入の多いクラブ。

◆16位:ACミラン(イタリア):2億1470万ユーロ(約264億円)


日本代表の本田圭佑選手が所属するクラブ。

◆17位:ゼニト(ロシア):1億9650万ユーロ(約242億円)


ロシアのサッカークラブから唯一のランクイン。商業収入の割合が全体の74%を占めているという驚きの結果に。

◆18位:ウェストハム(イングランド):1億9230万ユーロ(約263億円)


アーセナル、チェルシー、トッテナムと同じくイギリスのロンドンを拠点とするサッカークラブ。

◆19位:インテル(イタリア):1億7920万ユーロ(約220億円)


日本代表の長友佑都選手が所属するクラブ。

◆20位:レスター(イングランド):1億7210万ユーロ(約212億円)


集計期間である2015-16シーズンのイングランド・プレミアリーグの王者。収入内訳は放送権収入が全体の74%を占めるという結果に。日本代表の岡崎慎司選手が所属するクラブでもあります。

デロイト・フットボール・マネー・リーグ2017のデータはスライドショーとしてSlideShare上で公開されており、以下から見ることもできます。

Deloitte Football Money League - Planet Football from Deloitte UK

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in メモ, Posted by logu_ii

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