投げるだけで飛び上がって自撮り撮影ができるドローン「Hover Camera Passport」が登場
まるで本を開くようにパタンとプロペラを広げ、空中に投げるだけで飛行を開始し、そのまま自撮りや360度撮影を自動で行えるドローンカメラ「Hover Camera Passport」がZero Zero Roboticsから登場しました。
Hover Camera Passport - Flying Camera that Follows You | Buy Now!
http://gethover.com/
Hover Camera Passportは、ほぼ正方形の機体を持つクアッドコプター型のドローン。小ぶりな機体なので持ち運びにも適しています。
特徴的なのが、この折りたたみ式のローター。機体の左右にネットで囲まれた2枚のローターが配置されており、使わない時は折りたたんで収納することが可能です。
ローターを広げたら、スマートフォンと接続して空中にポイッと投げるとフライトを開始。機体前部に取り付けられた1300万画素カメラで4K動画と4208×3120ピクセルの静止画を撮影可能です。
実際にHover Camera Passportを使っているシーンを以下のムービーで確認することができます。
Hover Camera Passport - Self-Flying Camera On Sale Now - YouTube
ローターを左右にパタンと開いて……
平らに展開
そして機体を反転。この状態でHover Camera Passportはフライト準備が完了です。
そのまま機体を水平に掲げて……
ポイッと投げるとそのまま飛行を始めます。
すると、ドローンを持っていた人が崖からジャンプ。このようなシーンを自動で撮影することが可能。
撮影が完了したら、ホバリングしている機体をそのままつかめばフライトが終了します。
場所は変わって、中国らしき古い街並み。Hover Camera Passportはコンパクトな機体なので、旅行に持って行くのも簡単です。
機体をスッと投げて……
そのまま自転車で走り出すだけで、自動で追尾しながら撮影を行ってくれます。
撮影中の画面を見ると、追いかける対象が認識されて黄色い枠で囲まれていることがわかります。また、画面の右には撮影モードなどのアイコンが並んでいることもわかります。
少し離れた場所から、人物全体を認識して追尾するモードも搭載。
また、同様に投げつけるだけで……
自撮り用カメラとして使うこともできるようになります。
街並みを歩くときに……
人物を前方から撮影するモードも用意されています。
荘厳な教会に入った一行。
Hover Camera Passportがフワリと浮かび上がり……
空中で旋回して360度の風景を撮影しました。非常に便利な機能ですが、念のため撮影可能な場所かどうかは確認しておいたほうが良さげです。
このように、Hover Camera Passportは写真・ムービーの撮影に特化したコンパクトなドローンとなっています。機体サイズは折りたたみ時で182×132×33mmで、バッテリー込みの重量は242グラム。秒速8メートル(時速約27km)で飛行でき、最長で10分間のホバリングが可能です。Wi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯が使われているので、日本国内での使用時は注意が必要。
カメラセンサーは1/3.06インチのセンサーを使用し、有効画素数は1300万画素。撮影画角78.4度のワイドレンズを採用しています。4208×3120ピクセルの静止画と、最高で4K@30fpsの動画を撮影することができ、内蔵された32GBのストレージに保存することが可能です。
Hover Camera PassportはZero Zero Roboticsのオンラインストアから購入することが可能。定価は599ドル(約6万2000円)ですが、記事作成時点では549ドル(約5万7000円)にプライスダウンされています。製品には機体と保護ケースのほか、ケース用ストラップやソフトケース、2個のバッテリーやスペアローターなどがセットされています。
Hover Camera Passportの実機は北京で開催された「2016 Qualcomm Keynote」の壇上にも登場しており、以下のムービーで実際に飛び上がる様子などを見ることができます。
Hover Camera Soars at GMIC Beijing 2016 Qualcomm Keynote - YouTube
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