iOS 10で文鎮化が発生してAppleが対策を実施、不具合の対処方法と安全なiTunes経由のアップデート方法はコレ

2016年9月14日未明から、iPhone/iPad向けの新OS「iOS 10」の配信が始まりました。しかし、どうやらOTA(On-The-Air：端末単体のWi-Fi経由)でアップデートした人の中では端末が高級文鎮化しているケースが発生しているとみられ、Appleは直後に更新プログラムをリリースしています。文鎮化の対策としてはiOS 10へのアップデートはiTunes経由で行うことが推奨されているとのことなので、実は使ったことがないという人もいるはずの、iTunesを使った端末のバップアップとアップデートの方法をまとめました。

iOS 10 - Apple サポート 公式サイト
https://support.apple.com/ja-jp/ios

◆アップデートを始める前に
iOS 10のアップデート容量は2GBを超えることもあり、ある程度まとまった時間が必要です。そのため、以下の作業はある程度まとまった時間が取れる時に行うことがオススメです。

◆端末のバックアップとアップデート
・バックアップ編
iOSのアップデートの前に、まずは端末のバックアップを行います。iPhone/iPadの設定画面から「iCloud」→「iPhoneを探す」を「オフ」に設定します。この際、パスワードを求められます。

次に端末をMacまたはPCにLightningケーブルで接続し、iTunesを起動します。この時、iOS 10にアップデートするためには最新版のiTunes「バージョン12.5.1」が必要になるので、以下の画面が表示された場合には「iTunesをダウンロード」をクリックしてアップデートするか、iTunesの[ヘルプ]→[更新プログラムを確認]からアップデートを行います。

iTunesの項目にチェックマークがついていることを確認して、「1項目をインストール」をクリック。項目数は状況によって異なり、インストール後はPCの再起動が必要です。

インストール後、バージョンを確認して「12.5.1.xx」と表示されていればiTunesの準備は完了。

そしてここから、実際に端末のバックアップを行います。LightningケーブルでPCと接続したら、まずはiPhoneで購入した項目をバックアップするために[ファイル]→[デバイス]→[購入した項目を"◯◯"から転送]をクリック。"◯◯"には、自分のiPhone/iPadの名称が表示されます。

次に、端末のバックアップを行います。「バックアップ」の中にある「このコンピュータ」が選択されている状態であることを確認し、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れます。これにより、端末に保存されているアカウントパスワードやヘルスケア、HomeKitのデータをバックアップすることが可能になります。そして最後に「今すぐバックアップ」をクリックすると、バックアップが始まります。

端末の容量やPCのスペックにもよりますが、バックアップには10分程度の時間がかかることがあるので、気長に待ってください。

・アップデート編
バックアップが完了したら、iOS 10にアップデートします。アップデート容量は2GB以上あってダウンロードには時間がかかるので、作業はまとまった時間が取れる時に行うのがおすすめです。画面に表示された「更新」をクリック。

「更新」をクリック

ソフトウェア更新の内容が表示されるので、「次へ」をクリック。

ソフトウェアの使用許諾などが表示されるので、「同意する」をクリックすると、アップデートプログラムのダウンロードとインストールが始まります。

ダウンロードには、1時間以上の時間が必要になることが多いので要注意。ダウンロードが完了するとインストールが始まり、自動的にiOS 10へとアップデートされます。

◆iPhoneが文鎮と化してしまった場合には
すでに修正プログラムが提供されているので、これからアップデートを行う場合だと文鎮化はほとんど発生しないものと思われますが、万が一トラブルに陥った場合にはAppleのページに書かれている対処法をとればOKです。

iPhone、iPad、または iPod touch をアップデートまたは復元できない場合 - Apple サポート
https://support.apple.com/ja-jp/HT201263

アップデート失敗時には、iPhoneを「リカバリーモード」にしてiTunesに接続することで、デバイスを復元することができるとのこと。この際にはiTunesがインストールされたPCが必要なので、持っていない人は知人から借りるか、Appleストアや正規サービスプロバイダに相談することになります。

OSのアップデート時には、このような「文鎮化」が生じることがこれまでにもたびたび発生していました。やはり、端末に大きな変更を加える際にはあらかじめバックアップをとっておくのが必須です。