Windows 10のAnniversary Updateで数百万台のPCにつながったウェブカメラが使えない問題
by DAVID BURILLO
2016年8月2日に配信されたWindows 10のAnniversary Updateでは、通信速度の低下やPCの設定リセット、さらにPCがフリーズするなど、多数の問題が発覚していますが、これに加えて、数百万台のPCでウェブカメラが使えない状態になっていることがわかりました。
MJPG encoded media type is not available for USB/UVC web-cameras after Windows 10 version 1607 (OS Build 14393.10 'anniversary)) update
https://social.msdn.microsoft.com/Forums/windowsdesktop/en-US/9d6a8704-764f-46df-a41c-8e9d84f7f0f3/mjpg-encoded-media-type-is-not-available-for-usbuvc-webcameras-after-windows-10-version-1607-os
Microsoft Has Broken Millions Of Webcams With Windows 10 Anniversary Update - Thurrott.com
https://www.thurrott.com/windows/windows-10/76719/microsoft-broken-millions-webcams-windows-10-anniversary-update
問題が起きたのは対応コーデックがMJPEG(Motion JPEG)かH.264のUSB接続ウェブカメラ。これは、Windows側でMJPEGとH.264の対応をやめたことが原因でした。
Windows Dev Centerのフォーラムにこの問題についての投稿を行ったless_is_more氏は、Anniversary Update適用後(Windows 10 バージョン1607)と、適用以前(Windows 10 バージョン1511)を比較して、それまでMJPEGが割り当てられていた部分がNV12やYUY2に置き換えられていると具体的な指摘を行っています。
GitHub - leok7v/uvc_mjpg_win10
https://github.com/leok7v/uvc_mjpg_win10
この問題はロジクールのC920のようなメジャーなウェブカメラでも発生していて、たとえば、Skypeを起動しても1分ほどするとフリーズしてしまう状態だとのこと。
問題を乗り越えるための方法として、Rafael Riveraさんがレジストリの変更による問題解決法を示しています。
HKLM\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows Media Foundation\Platform, add DWORD "EnableFrameServerMode" and set to 0. #webcamgate
— Rafael Rivera (@WithinRafael) 2016年8月19日
方法はレジストリエディタを開いて、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows Media Foundation\Platform」のキーを開き、新規DWORD値で「EnableFrameServerMode」を作成し、値を「0」にするというもの。
なお、Windowsのカメラチームを担当するMike M氏は、同様の苦情が多く寄せられているため、9月には修正を行う予定であることを明らかにしています。当面はウェブカメラなしでもなんとかなるという人は、あと1ヶ月少々待てばOKです。
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