The Huffington Post創設者のアリアナ・ハフィントンが編集長を辞任、なぜなのか?
米ニュースサイト「The Huffington Post」の創業者にして編集長を務めるアリアナ・ハフィントン氏が、編集長職を辞任して同社を離れることになりました。
Why Arianna Huffington left the Huffington Post - Recode
http://www.recode.net/2016/8/11/12438644/huffington-aol-yahoo-verizon
アリアナ・ハフィントンが退任 ハフポスト創業者、新会社設立
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/11/ariannahuffington-stepdown_n_11449194.html
ギリシャ生まれのアリアナ・ハフィントン氏は、ケンブリッジ大学を卒業後に執筆活動をスタート。アメリカの財界や社交界における論客として頭角を現し、2005年にインターネットニュースサイト「The Huffington Post(ハフィントンポスト)」を設立して以来、編集長を務め、2016年時点でハフィントンポストを日本、イギリス、カナダ、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、ブラジル、韓国、ギリシャ、インドなどで現地版を運営する世界的なニュースサイトに成長させました。
そのハフィントンポストの顔であるアリアナ氏が、2016年8月11日に編集長職を辞任して新しい道を歩み出すことを明らかにしました。
I thought HuffPost would be my last act. But I’ve decided to step down as HuffPost’s editor-in-chief to run my new venture, Thrive Global.
— Arianna Huffington (@ariannahuff) 2016年8月11日
上記ツイートにもあるとおり、アリアナ氏はThrive Globalというウェルネス(心身の健康)に関する活動を行うベンチャー企業の代表を務めており、ハフィントンポストとThrive Globalという二つの企業の舵取りをしてきました。しかし、アリアナ氏が「スタートアップの設立とハフィントンポストのチーフエディターの継続という二つの仕事の両立は可能だと考えてきました。しかし、今日、それが幻想だということが分かりました」と述べるとおり、ハフィントンポストとThrive Globalの仕事の両立が難しくなったため、ハフィントンポストの編集長職を諦める事になったようです。
しかし、アリアナ氏の説明は表向きのものだという指摘もあります。Recodeの取材に応じたThrive Globalに近い関係者によると、アリアナ氏のハフィントンポスト編集長職辞任は「Verizonによる米Yahoo買収」が大きな要因であるとのこと。ハフィントンポストは2011年にAOLに買収されてその傘下にありましたが、そのAOLをVerizonが2015年に買収しています。そして、2016年のYahoo買収によって、AOLとYahooが共にVerizon傘下になるという状況が生まれました。ニュースサイト(ニュースアグリゲーター)としての機能も果たすYahooとの関係上、「アリアナ氏がこれまでのようなポジションで仕事をできないことは明らかです」とこの関係者は語っています。
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