アメリカ人が食べているのは「朝食」ではなくほぼ「デザート」
by Jeanny
世界中を旅したチャリダーマンは、アメリカで巨大化した食料品の数々を見てアメリカ人が太る理由が分かったという記事を書きました。しかし、原因は「デザートだ」と表現される朝食にもあるのかもしれません。
Let’s face it — American breakfast is really dessert - YouTube
「我々(アメリカ人)が『朝食』と呼んでいるものは……」
「ほぼ『デザート』です」という、衝撃的な一文から映像は始まります。
始めに出てきたのはダンキンドーナツの「レモン・ポピー・シード・マフィン」と、チューイングキャンディの「スキットルズ」。マフィンは「朝食」、スキットルズはお菓子なので「デザート」に分類されますが、糖分は46gで同じ。これはティースプーンで9.3杯分の砂糖に相当する量です。
イタリア料理店・カラバで出されるティラミスは「デザート」、スターバックスのチャイラテ(約450g)は「朝食」ですが、その糖分はティラミスが40g、チャイラテが42g。
マクドナルドのフルーツ&メープルオートミールは糖分32g、お菓子メーカー・Keeblerのピーナツバターカップクッキー6個は糖分30g。しかし、オートミールは朝食で、クッキーはデザートです。
「デザート」のココナツ・クリーム・ミニ・パイが糖分25g、「朝食」のグラノーラが糖分27gで、ここでも糖分は朝食の方が多い結果に。
トロピカーナの100%オレンジジュースが「僕は朝食です!」と前に出てきました。
「やめなさい、私たちはどちらもデザートなんだから」と止めているのはチョコ・タコ。
オレンジジュースは「君はわかるが、なぜ僕まで?」と不満げ。
しかし、結果を見てみると糖分は22g、ティースプーン4.5杯分で同じ。チョコ・タコの主張にも一理ある気がします。
さらにこのあとも「デザート」と「朝食」に分けられているのに、糖分が同じというメニューが次々と登場します。上はデザートのチョコレートプリン、下は朝食のレーズン・ブラン。
ブルーベリー・ギリシャヨーグルトとアイスクリーム半カップ
クッキー4枚とチェリー・シリアルバー
こうして見てきてわかるのは、食事の中にあまりにも糖分が多く含まれているということ。
多すぎる糖分は虫歯、肥満、心臓疾患、栄養不足を引き起こします。
このため、最新の「アメリカ人のための食事指針」の中で……
食事中の糖分の割合は、人が1日に摂取するカロリーの10%までと推奨されています。
映像はあくまでアメリカの朝食とデザートに限った話でしたが、普段から菓子パンや甘い飲み物を朝食に取っているという人は、糖分の取り過ぎに要注意です。
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