おでこをスキャンするだけで素早く正確に体温を計測できるスマート体温計「Thermo」
デジタルヘルス産業参入を目指すNokiaに買収されたWithingsから、CES 2016で発表していたスマート体温計「Thermo」が登場します。Thermoは額からこめかみのあたりにある側頭動脈をスキャンするだけで、16個の赤外線センサーにより正確な体温が一瞬で計測でき、計測結果は自動的にスマートフォンのアプリに送信される機能を備えてたスマート体温計になっています。
Thermo
http://www.withings.com/us/en/products/thermo
実際にThermoを使っている様子は以下のムービーから見ることができます。
Withings Thermo: Smart Temporal Thermometer - YouTube
これがスマート体温計のThermo。
使い方は額の中心にThermoを掲げて……
こめかみまでスライドするだけ。皮膚に直接触れる必要はないため、わきや口、耳などで検温するタイプのものよりも衛生的。計測結果は端末のディスプレイへ即座に表示されます。
ディスプレイはタッチして操作でき、体温の横に書かれている点々を上にスライドすると……
登録している家族などの名前を切り替えられます。
体温を計った人の名前のところで左側のボタンを押せば、スマートフォンに記録可能。
Thermoは「側頭動脈」という血管から体温を正確に計測する「HotSpot Sensor Technology」という独自技術を搭載しています。側頭動脈は体温の変化を検知するのに最も適した場所とのこと。
16個の赤外線センサーで4000カ所以上を計測し、その中で最も高温になっている部分を検出する仕組み。
計測結果はスマートフォンで以下のように表示され、いつでも確認することが可能。
また、アプリで該当する症状を入力すれば……
年齢や発熱履歴と合わせて、今回の発熱に該当するアドバイスを表示してくれます。
ボストン小児病院もThermoに情報提供しており、必要な薬の分量や回数を教えてくれる心強い機能を搭載しています。
もちろんThermoは自分で体温を計ることも可能。
触れる必要がないため、眠っている子どもを起こさずに体温を確認できます。
専用のセンサーキャップも付属しているので、持ち運びも簡単です。
なお、Themoは近日中に発売をスタートする予定で、価格は99.95ドル(約1万円)。ムービーでは体温がカ氏表示ですが、セ氏表示に切り替えることも可能。発売時期は明らかにされていませんが、気になる人はウェブサイトでメールアドレスを登録しておくと、いちはやく通知を受け取ることができます。
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