レッドブル・エアレース千葉2016決勝レースの様子を速攻レポート

究極の三次元モータースポーツ「レッドブル・エアレース」が、今年も日本にやってきました。本日2016年6月5日13時5分から第1回大会に引き続いて千葉県の幕張海浜公園で決勝レースが行われます。昨日行われる予定だった予選レースは残念ながら悪天候のため中止。予選なしで年間ポイントランキング順でのラウンド・オブ・14が行われることになりました。

RED BULL AIR RACE CHIBA 2016 オフィシャルチケットサイト
http://rbar.jp/

2016年6月5日の千葉は朝から雨。

午前9時前には入り口ゲート前に、ずらりと観客の列ができていました。

10時ころには雨があがり、風は昨日よりも緩やかです。

クルーも待機。

昨日は飛ぶことがなかったエアレース機が登場。テストフライトが始まりました。

実際にパイロンを使っての模擬飛行がスタート。飛べる状態かどうかをチェックしている模様。

・12時40分 追記
12時にチャレンジャーカップがスタートしました。

チャレンジャークラスの飛行の様子はこんな感じ。

レッドブル・エアレース千葉2016チャレンジャークラスの飛行の様子 - YouTube


・12時50分 追記
パイロンヒットでしぼんだパイロンを修復する作業はエアレースの見所の一つ。3分足らずでパイロンを修復する様子は、以下のムービーで確認できます。

レッドブル・エアレースのパイロンをわずか3分足らずで修復する神業 - YouTube


・13時40分 追記
13時からラウンド・オブ・14がスタート。ラウンド・オブ・14は1対1のノックダウン方式です。

2組目3番手で登場の室屋選手の相手はピート・マクロード選手。室屋選手のラウンド・オブ・14のフライトは以下のムービーから。

レッドブル・エアレース千葉2016ラウンド・オブ・14の室屋義秀選手のフライト - YouTube


室屋選手はスモークがたけないというアクシデントで1秒のペナルティ。しかし、対戦相手のマクロード選手がオーバーGによるDNF(Did not finish)。室屋選手は辛くもラウンド・オブ・14を勝ち上がり、ラウンド・オブ・8に進出しました。

・15時50分 追記
室屋選手のラウンド・オブ・8の対戦相手はポイントリーダーのマティアス・ドルダラー選手。同じ2009年デビュー組で公私にわたって仲が良く、ライバルと言える存在を相手にしての室屋選手のフライトは以下のムービーで確認できます。

レッドブル・エアレース千葉2016ラウンド・オブ・8の室屋義秀選手のフライト - YouTube


1分4秒610という好タイムをたたき出した室屋選手に対して、ドルダラー選手はバーティカルターンでのオーバーGでDNF。あっけなく勝負は決着しました。なお、ラウンド・オブ・8では2015年総合2位のマット・ホール選手もオーバーGによるDNFと波乱の展開となりました。

15時35分から勝ち抜いた4人のパイロットによるタイムトライアル形式のファイナル4がスタート。ファイナル4へ進出した室屋義秀選手の会心のフライトは、以下の通り。

レッドブル・エアレース千葉2016で初優勝を飾った室屋義秀選手の会心のファイナル4フライト - YouTube


1分4秒992という、またしてもただ一人、1分4秒台をたたき出した室屋選手。ナイジェル・ラム選手、カービー・チャンブリス選手は室屋選手のタイムを上回ることができず、室屋選手の自己最高順位となる2位以上が確定。そして、初優勝の行方は、最終アタッカーのマルティン・ソンカ選手のフライトによって決まることになりました。

ソンカ選手のフライトが終わり、室屋選手の初優勝が決まった瞬間のレース会場の盛り上がり具合は、以下のムービーで確認できます。

レッドブル・エアレース千葉2016で室屋義秀選手の初優勝決定の瞬間の会場はこんな感じ - YouTube


室屋義秀選手が、母国開催となったレッドブル・エアレース千葉2016でエアレース初勝利を収めました。

・20時00分 追記
表彰式後の記者会見で、これまでの25年の歩みを振り返る室屋選手。目に光るものが見えました。

「日の丸と富士山をモチーフにした優勝トロフィーは、チームそしてファン、メディア、関係者、全員で勝ち取ったもの。みんなに見てもらえるようにしたい」と話していました。

初勝利で閉幕した千葉を終えて室屋選手はポイントランキングで4位に浮上。次回第4戦は2016年7月16日・17日にハンガリーのブタペストで開催されます。