無料で使えるアプリ版Google Analyticsとでも言うべき「Firebase Analytics」などを繰り出すGoogle傘下Firebaseのすごいバックエンド機能まとめ


アプリ開発では、アプリ自体の設計だけでなく、データを共有するためのサーバーの管理やユーザー認証の設定、データを同期する仕組みや通知の出し方など、アプリの内容そのものではない付帯的な機能(バックエンド機能)への取り組みが不可欠です。しかし、このような裏側でアプリやサービスを支えるバックエンド機能への対応は複雑で時間がかかるため、アプリ開発者にとってやりたいことの妨げになる面倒な作業と言えます。アプリ開発者に代わって面倒なバックエンド機能の構築作業をクラウド上で引き受けるMobile Backend as a Service(mBaaS)の「Firebase」が、アプリ版のGoogle Analyticsとも言うべき解析ツール「Firebase Analytics」を機能制限なく無料で提供することになりました。

The Firebase Blog: Firebase expands to become a unified app platform
https://firebase.googleblog.com/2016/05/firebase-expands-to-become-unified-app-platform.html

Firebaseがどのようなサービスなのかは以下のムービーを見れば分かります。

Introducing Firebase - YouTube


アプリ開発を成功させることは容易ではありません。


世界中のユーザーにリーチするためには……


iOS・Android・ウェブなどの各プラットフォームを考えなければなりません。


各プラットフォームのために安定したデータ保管場所を確保する必要があり……


ユーザーのログイン環境を整える必要もあります。


幸運にも、ユーザー数が増えるということは、必然的に設備を増強する必要が出てくることを意味します。


増えるユーザー問題(スケーリング)に対応しつつ、さらに多くのユーザーを獲得しなければなりません。


増えすぎたユーザーに対応できなくなってサーバーがクラッシュしてしまう危険があります。


サーバーのクラッシュは、積み上げてきた顧客の信頼を一気に失いかねない重大事。最悪の場合、サービス終了につながる可能性があります。


このような事態に簡単に対応できるように、どうすればいいのか?


それこそがFirebaseのサービスの原点です。


Firebaseにはアプリのバックエンド環境を構築するのに必要なツールがそろっています。


これらはユーザー数を増やしても、エンゲージメントを維持できるための仕組みです。


スケールアップのメリットを……


収益に変えられる仕組みです。


Firebaseで最初にすることは、テスト環境でクラッシュに強い環境を整えること。アプリがクラッシュする度にレポートが作成されるので、クラッシュしにくい環境作りに役立ちます。


Firebaseが持つリアルタイムデータベース、ファイルストレージ機能、ホスティング機能によって実現可能です。


新しいユーザーの獲得は簡単です。共有・AdWords・Dynamic Linksで実現できます。


認証プロセスでの手間は最小限に抑えられます。


一度アプリを利用してもらえば、通知・クラウドメッセージ・アプリインデックスなどの仕掛けによって、高いエンゲージメントを保てます。


「Remote Config」で新しい機能をテスト運用して、ユーザーの反応をリアルタイムで得ることで、機能改善が可能です。


AdMobによって収益性を高めることも可能。育て上げたアプリから数年にわたって利益を上げられます。


そして、Firebaseの解析ツール「Firebase Analytics」が刷新されました。


Firebase Analyticsはいわばアプリ版のGoogle Analytics。


広告からの収益を最適化したり……


ターゲットユーザーがどこにいるのかを判断したり……


ユーザーがどのようにアプリを使っているのかを丸裸にできます。


用意された各ツールは単独でも有益ですが……


組み合わせることで、さらに効果を高められます。


Firebaseによって、アプリユーザーのエンゲージメントや収益性を高めることが可能です。


バックエンドの無駄な作業に時間を取られることはなくなるので、ユーザーにアプリを好きになってもらうのに開発時間を使えるというわけです。


FirebaseはAndroid・iOS・ウェブに対応済み。


また、Firebaseの機能を解説しているムービーを見ると、より一層そのすごさが理解できます。

・データベース
Firebaseのデータベースはユーザーのローカルデータとして共有されます。このためデータ更新はリアルタイムで、オフラインで使うことも可能。オフライン状態でデータ更新された場合でも、ネットワークに接続した段階で、自動的に更新される仕組みです。

Introducing Firebase Realtime Database - YouTube


・Cloud Message
個別にも、グループにもメールを一斉送信できるCloud Message機能もあります。1日に数千億件ものメールを送信できるCloud Message機能の仕組みはこんな感じ。

Introducing Firebase Cloud Messaging - YouTube


・認証
認証システムでは、Facebook、Twitter、GitHub、Googleの各アカウントを利用することが可能です。ユニークIDシステムで認証管理が簡単になります。

Introducing Firebase Authentication - YouTube


・Firebase Analytics
Firebase Analyticsの詳細な内容はこんな感じ。

Introducing Firebase Analytics - YouTube


・AdWords
ユーザー動向を分析して、効果的なAdWordsを活用する方法。

Introducing Firebase and Google AdWords - YouTube


・App Index
Google検索と連動することで、インデックス登録するだけで検索からの流入を増やすチャンスを得られる「App Index API」も搭載しています。

Introducing Firebase App Indexing - YouTube


・通知
ユーザー特性に応じた通知設定をすることで、ユーザーのアプリ利用率を高められるとのこと。

Introducing Firebase Notifications - YouTube


・Firebase Hosting
Firebaseのホスティングサービスが世界中のどんなユーザーが相手でも早い理由は以下のムービーで説明されています。

Introducing Firebase Hosting - YouTube


・AdMob
AdMobでは、アプリデザインに応じた広告表示が可能。アクセスを的確に把握できるFirebase Analyticsと組み合わせることで、効果的な収益化戦略を立てられます。

Introducing Firebase and AdMob by Google - YouTube


・Crash Report
ユーザーを失う原因となるクラッシュの原因は、Crash Reportでリアルタイムで把握可能。クラッシュした環境や状況を調べて迅速なバグ修正が可能です。

Introducing Firebase Crash Reporting - YouTube


・Firebase Storage
ユーザーがデータを共有するために、クラウドストレージは不可欠です。Firebase StorageはGoogleCloud Strageによるサポートがあるので、容量不足を心配する必要はありません。

Introducing Firebase Storage - YouTube


・Test Lab for Android
Android端末では、画面サイズやOS世代などがユーザーごとにバラバラで、あらゆる端末にアプリを対応させることは難しいものです。Firebaseには、仮想環境でさまざまな端末でのアプリの挙動をテストできます。

Introducing Firebase Test Lab for Android - YouTube


・Dynamic Links
モバイル端末の普及によって、ウェブやアプリ内のどこにでも直接移動できるようなDeep Link(ディープリンク)という概念が支持されるようになっています。しかし、Android・iOSで挙動が変わってしまうなど、実際には機能しない場合も多いとのこと。Firebaseには、ワンクリックでiOS・Android・WebでDeep Linkの挙動をそろえられる機能Dynamic Linksが搭載されています。

Introducing Firebase Dynamic Links - YouTube


Firebaseは2014年にGoogleに買収されたmBaaSで、AdMobやGoogle Cloud stragesやAdWordsなどのGoogle関連サービスと連携してアプリ開発者の収益を高めます。さらにアプリ版Google Analyticsと言うべきFirebase Analyticsを無料で提供することで、mBaaSとしての魅力がさらに高まることになりそうです。


Firebaseの料金は月額25ドル(約2700円)からですが、データベースへのリアルタイム同時接続数が100に制限された無料のお試し版も用意されており、Firebase Analyticsは機能制限なしで無料で利用可能です。

Firebase Pricing

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