取材

まるで本物の服のようにチャックで脱がせられる抱き枕が披露された「蒼の彼方のフォーリズム」トークイベント


PCゲームをアニメ化して2016年1月から3月まで放送された「蒼の彼方のフォーリズム(あおかな)」が、徳島で開催中の「マチ★アソビ vol.16」で関係者を交えたトークショー「蒼の彼方のフォーリズム 全話放送してからが、本当の勝負。」を実施しました。監督の追崎史敏さんや原作シナリオライターの木緒なちさんがアニメを終えた感想を語ったり、こだわりにこだわりまくったグッズが紹介されたりして大きな盛り上がりを見せたトークショーの様子をレポートします。

蒼の彼方のフォーリズム 全話放送してからが、本当の勝負。
http://www.machiasobi.com/events/forizm.html

トークイベントは西公園ステージで実施されました。原作シナリオライターの木緒なちさんが登場して軽くあいさつ。


木緒さんに続いて監督の追崎史敏さん、ゴンゾのアシスタントプロデューサーの粒来俊介さん、そしてあおかなが好きすぎてグッズ開発や販促PRに携わるようになった日本出版販売株式会社ウキウキ研究所の西村和馬さん、宣伝プロデューサーの岡和田一輝さんが登壇し、会場は大きな拍手に包まれました。


ここから「蒼の彼方のフォーリズム 全話放送してからが、本当の勝負。」の始まりです。


岡和田さんがTwitterで事前に告知した通り、まずはお客さんと一緒にソフトドリンク&お酒で乾杯!イベントの開始時間が18時30分ごろだったということもあり、すずしくて乾杯にはピッタリでした。


まだ見てない人もいるということで、作品とキャラクターを紹介するコーナー。あおかなは、倉科明日香・鳶沢みさき・有坂真白・市ノ瀬莉佳という4人のキャラクターが、履くだけで空を飛べるようになる「アンチグラビトンシューズ(グラシュ)」という靴を用いたスポーツ「フライングサーカス」に没頭して強力なライバルたちに立ち向かうというスポ根モノで、原作とは少し異なる展開になっていました。


次は全話を終えてみてどうかというテーマでトークが進行。追崎さんは、あおかなに携わる人たちの思いがすごかったので、いつも以上にテンション高めで取り組んだとのことです。あおかなほどエネルギーを費やした絵コンテはなかなかなく、完成した後はものすごく疲れたというのが素直な感想。3Dと作画の使い分けには特にこだわり、ファンの人から3Dと作画の境目がわからないくらいすごい!と言われたときは、とてもうれしかったそうです。


粒来さんは制作ではなく権利関係を担当し、ラジオを仕込んでPRにも参加。宣伝はかなり試行錯誤したものの、無事に終わって安心したとのこと。また、西村さんは、もともと原作のファンだったので、フライングサーカスの派手な技が実際にアニメで描かれるのを見られたのは、素直にうれしいと感じたそうです。


木緒さんは、企画がスタートしたときは「原作のアニメ化は難しいものがある」と聞いていたのですが、制作スタッフの熱意がすごくて驚いたとのこと。原作側と制作側で意見のぶつかり合いがあったのですが、どちらも妥協せずに出した答えがアニメそのもの、と感慨深げに語っていました。また、場面場面を切り取るゲームと違い、アニメは場面と場面の間を補完する必要があり、この作業がものすごく大変。「どうなるのかな?」と思いながらアニメを見たときは大変感動したそうです。「1枚絵のゲームを動きで表すアニメはものすごく大変だったと思います」と真剣な表情で話していました。


あおかなのグッズに話がおよび、ステージ上のディスプレイに「メガネたて」の開発中の様子が映し出されました。メガネたての商品開発会議は夜遅くまで続けられ、時には知らない間に終電を逃すことがあったそうです。


すでに発表済みで、5月31日に発売予定の「抱き枕カバーデラックス(鳶沢みさき)」のお披露目。


抱き枕カバーデラックスは、なんとフライングスーツを脱がせる仕様になっていて、粒来さんがちょっとずつ脱がせようとして……


会場が大きく盛り上がったものの、脱がせるのは発売してからのお楽しみということに。


抱き枕のフライングスーツを脱がせられる機能には開発スタッフのこだわりがこめられていて、わざわざフライングスーツの背中にあるチャック部分に本物のチャックを付け、本当にフライングスーツを脱がせているような感覚で抱き枕を脱がせられます。みなさんのテンションを見ていると、商品開発会議は大変だけれども楽しそうな雰囲気で行われていたのがよくわかります。


ここからはサイコロを振ってトークのお題を決めるサイコロトークのコーナー。ディスプレイにお題が表示されたのですが……


岡和田さんの一声でテーマが全て「呟けないヤバイ話」に変更されます。


サイコロを振るのは木緒さんで、「おかしいでしょう!(笑)」と岡和田さんに突っ込みまくり。


お酒が少々入った木緒さんは全員が大爆笑した特大のヤバイ話を暴露してくれました。お酒の力はすごい……。なお、「呟けないヤバイ話」のサイコロは5月5日に開催予定のチャリティオークションに出品されるとのことです。


暴露話で盛り上がったところで、告知タイム。あおかなは、2016年5月20日にTOHOシネマズ新宿で全話上映イベントを開催予定。そのイベントタイトルをマチ★アソビで決めるということで、お客さんにアンケートをとったところ……


「~睡魔に勝ってからが本当の勝負~」というイベント名に決定しました。


告知タイムが終わると、岡和田さんが大きな白い箱を木緒さんにプレゼント。イベント当日の5月4日は木緒さんの誕生日ということで、サプライズでプレゼントが送られます。


気になる箱の中身は……


ん?


よく見ると、ワンカップ大関でした。これには木緒さんも大爆笑。


最後は木緒さんが仕事そっちのけで考えたという「1、2、3、ダー!」ならぬ「1、2、3、フライ!」を全員で叫んでイベント終了。「蒼の彼方のフォーリズム 全話放送してからが、本当の勝負。」は、ゆるーい雰囲気でいかにもマチ★アソビというイベントでした。

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in 取材,   アニメ,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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