世界初の石膏像アイドルのひとりが開発に1000年もかけて作った税込38万円もする「トリスメギストス」が来場者プレゼントになった「石膏ボーイズ」一挙上映会

デッサンなどで使用される石膏像を主人公にし、さらにその石膏象たちがアイドルとして活躍するという異色のアニメ作品が「石膏ボーイズ」です。過去の聖人や偉人の石膏像がアイドルになるという突拍子もないアニメが、なぜこんなにも飛び抜けた作品になってしまったのかが垣間見える上映＆トークイベントがマチ★アソビ vol.16で開催されたました。

石膏ボーイズ Official Site
http://sekkoboys.com/

『マチ★アソビ vol.16』イベント＆物販情報!! | お知らせ | ULTRA SUPER PICTURES
http://uspi.jp/news/?p=3321

マチ★アソビ vol.16で行われた石膏ボーイズの全12話一挙上映＆スタッフ・キャストによるトークショーには、同作品の宅野誠起監督、石本美希役の古城門志帆さん、アニメーションプロデューサーの柴宏和さんがゲストとして登場しました。司会を行うのはライデンフィルムの稲垣敬文さん。

一挙上映会の前後にトークショーが行われるということで、まずは石膏ボーイズの見どころについてゲストの3人が語りました。柴プロデューサーが考える石膏ボーイズの見どころはずばり「宅野監督の演出力が足らない部分を豪華キャストで補っているところ」だそうで、聖ジョルジョを演じる杉田智和さんやメディチを演じる立花慎之介さん、ヘルメスを演じる福山潤さん、マルスを演じる小野大輔さんといった主演を務める声優陣の豪華ぶりの他、櫻井孝宏さんやくじらさんなど脇役にも豪華声優陣がそろっていることを挙げました。なお、この声優陣から柴プロデューサーは「ほぼ○魂でしょ？」と語り、会場は爆笑の渦に包まれます。

対して宅野監督は石膏の3DCGが実はべらぼうに高いことを挙げました。ウルトラスーパーピクチャーズの傘下にある
サンジゲンの松浦社長に石膏像の3DCGを頼んだところ実物を3Dスキャンすれば安く済むと言われたそうですが、実際にスキャンしてみたところとても使えるレベルのものではなかったそうで、作中の石膏像はすべて1から作ったCGとのこと。実際、石膏像のCGのポリゴン数はなんと某モビルスーツのCGのポリゴン数よりも多いそうです。

そして一挙上映会がスタート。上映会中は本当にシネマ内から笑い声が絶えず、コミカルなストーリーとそれに反する見た目の厳い石膏像のギャップが抜群でした。実際にどんなアニメなのかは以下のPVを見るとなんとなくわかります。

TVアニメ「石膏ボーイズ」第1弾PV - YouTube

一挙上映後に再びゲストの3人が登場。宅野監督は石膏像風のメイクを施して登場。

ちなみに、司会の稲垣さんが着用しているパーカーは石膏ボーイズのオリジナルパーカーで、背中には「14(石)」と「SEKKO BOYS」の文字。次いで、稲垣さんの家族は石膏家族(石膏ボーイズが好きな家族)であるというプチ情報も明かされました。

そして、イベントの最後には石膏ボーイズの台本4冊と……

宅野監督の次回作であるうどんの国の金色毛鞠のカット袋＆スタッフブックのプレゼント抽選会がスタート。カット袋はうどんの国の金色毛鞠のイベントで宅野監督が持っていたものだそうです。

というわけでさっそく宅野監督とのじゃんけん勝負がスタート。じゃんけんに勝利した5名が台本＆カット袋をゲットし、大盛況の内にイベントは終了。

最後の挨拶の中で宅野監督は、初めに石膏ボーイズのトークイベントの企画をもらった時には「おもしろいのかな？」と思ったそうですが、実際にイベントに参加してみると多くのファンの笑い声が聞けたので良かったと、とても満足げでした。

イベントが終わったかと思いきや、シネマの外ではなんと持っているだけで花粉症やO-157の予防になったり、宝くじが6億円あたったりするという、開発に1000年以上かかった税込38万円のマル秘アイテム「トリスメギストス」が無料で配布されました。

まさかの宅野監督から直接手渡ししてもらえるというサプライズにファンも大喜びでした。

なお、作中では「持ってみると温かい」と言われていたトリツメギストスですが、これが本当かどうかは実物をゲットした来場者のみぞ知るところです。