レゴブロックで壊れた建築を補修する試み
レゴブロックの使い道は星の数ほどあり、レゴとMSXで「大きな古時計」を再現したり、橋の下に巨大レゴブロックを設置したりする人も。そんな中、ベルリン出身のJan Vormannさんは世界中の壊れた建築や道路をレゴブロックを使って「パッチワーク」のように修復しています。
Dispatchwork - Jan Vormann
http://www.janvormann.com/testbild/dispatchwork/
Vormannさんが補修した建築物はこんな感じ。歴史を感じさせる古い建物の欠けた部分に、カラフルなレゴブロックが埋め込まれています。
角の部分にもびっちりと埋め込まれたレゴブロック。
子どもたちも「これは何?」という風にしげしげと眺めています。
他にもアーチの隙間や……
扉の横
ばっちりと存在感のあるパッチワークから……
道の隅っこに施された目立たないものまで、さまざま。強度などはともかく、階段など、あちこちがレゴブロックで修復されています。
ベルリン出身のVormannさんですが、ドイツにとどまらず、世界中の建物をレゴブロックで修復しています。
落書きのあるニューヨークの壁
台湾・台北
チリ・バルパライソなど
なお、Dispatchworkが行われている場所のマップが公開されており、以下のマップの日本の部分をクリックしてみると……
Map - Dispatchwork
http://dispatchwork.jimdo.com/
銀座3丁目にもパッチワークが施されていました。
立ち止まる子どももいるようです。
世界のどの場所に住んでいる人でもレゴブロックには「楽しい」という感情やイメージを持っているもの。現代的なレゴブロックを世界中の壊れた建築物にプラスすることで、Vormannさんは「人々は文化を共有している」と思えるそうです。
Vormannさんがパッチワークを施している場所は歴史的な背景がある場所や、政治的な意味を持つ場所が多いとのこと。例えばパッチを施したBerlin-Grunewald stationは第二次世界大戦時にユダヤ人を国外退去させた場所。
フランス・トゥールーズにある古い病院の図書館や……
万里の長城もレゴブロックで修復しています。
戦争で欠けた建物にレゴパッチを施すと、暗い歴史を持つ場所に明るさをもたらすことが可能ということで、ただ建物を修復しているというわけではなく、街中に仕掛けられたアート作品となっていたわけです。
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