偽りの生活を投稿し続けて「SNSの闇」に取り込まれてゆく女性を描くショートムービー「A Social Life」

人生の「成功」に取り付かれた女性が、朝から夜まで日常のあらゆる場面を写真に撮りまくり、SNSで写真を共有する生活を描くショートムービー「A Social Life」が公開されています。女性の生活がSNSに取り込まれていく様子は必見で、キャンベラ国際ショートフィルム祭の女優賞、カリフォルニア州で開催されたLady Filmmakers Festivalの最優秀賞など、さまざまな映画賞を受賞しています。
A Social Life | Award Winning Short Film | Social Media Depression - YouTube

女性の寝室で目覚まし時計が鳴り響く場面から物語がスタート。

枕元に置かれたスマートフォンを取り上げ、アラーム音を止める女性。

起きがけにすかさずSNSの更新をチェック。どうやら友達がSNSに投稿した写真を見ているようです。

次に映し出されたのは女性の足元。

運動靴を履き、服も着替えたようです。

スマートフォンを取り出し……

足元をパシャっと撮影し、「Time to hit the road.(出かける時間だわ)」とコメント付きでSNSに投稿。

友達も写真をどんどん投稿しているようです。

SNSを見て、ぼんやりした表情の女性。

場面が変わり、仕事から帰ってきた女性が母親と電話中。「ニューヨークに住んでいたころはもっと頻繁に顔を合わせていたのに!今週末、近所でバーベキューをやるのだけど、ご近所の息子さんが独身に戻ったらしいわよ」と話す母親に対して……

女性は「今週末はダメなの、ママ。彼氏はいらないから。仕事から帰ってきたばかりだし、夕飯を作らなくちゃ。また明日電話する」と電話を切ります。

野菜を取り出して……

調理前にスマートフォンで写真を撮り、SNSに投稿。

ようやく料理を開始。

……かと思えば、突然、女性がトマトを切る手を止めて、どこかへ行ってしまいます。

女性が去った後に、SNSの「いいね」を示すハートマークが登場。

女性は調理を完全にストップして、既製品のご飯を食べ始めました。女性の傍らで、いいねの数が着々と増えていきます。

翌朝、いいね数は42まで増加。

前日と同じく、朝から運動靴を履いてどこかへ出かけるようです。

夜になって仕事から帰ってきた女性は、キッチンでノートPCを取り出し……

再びスマートフォンでパシャリと撮影。

「Puttin in the work(残業なう)」とSNSに投稿。

翌朝、女性がスマートフォンで撮影しているのは……

新しい運動靴。日常のあらゆる物事を撮影してはSNSに投稿しているようです。

しかし、女性はせっかくの新品の靴を無造作に脱いで、床にポイッと放り出してしまいました。どうやら女性は運動靴の写真をSNSに投稿して、毎朝運動しているフリをしていただけの様子。

夜、帰宅してからやることと言えば、SNSのチェック。友人と恋人のツーショットの写真や……

大勢のパーティーの様子を、ぼんやりと眺めます。「仕事を抜けてこっちにおいでよ!」というメッセージを見ながら、複雑な表情でワインをちびちびと飲む女性。

休日は、外出している風を装って、過去に撮影した写真をSNSに投稿。家に引きこもったまま、夢に描いている生活をSNSに投稿しているようです。

ぼーっとした顔でSNSをチェックする日々。

しばらく経つと、先ほどの写真に友達からのメッセージが何通も届きました。「どこのビーチ?」「私も混ざっていい?」など、返信に困るものばかり。

メッセージをぼんやりと眺める女性。

ベッドの端に座ったり……

お昼寝をしたり。

しかし、合間合間にSNSのチェックは欠かしません。

ノートPCを取り出して仕事。

かと思えば、SNSの反応が気になって仕事に身が入りません。

ゴロンとだらしない格好で寝転んでしまいました。

お酒の瓶を取り出し……

パシャリ。

「友達から反応は来るかな?」と、しきりにスマートフォンを眺めます。

ベッドに寝そべり、一度はスマートフォンを手放しますが、やはりSNSが気になる様子。

ノートに何かを書きはじめた女性。しかし、SNSの反応が気になって作業に集中できず、スマートフォンをしきりにチェックしています。

次は鏡の前でメイクを始めた女性。

セルフィーをパシャリと撮影。

メイクしたものの、どこかに出かけるでもなく、「Date night!(今夜はデート!)」とSNSに自撮り写真を投稿するのみ。

女性の自撮り写真に、友人から「いいね」とメッセージが次々と舞い込みます。

女性は相変わらず、ぼんやり顔のまま。

再びSNSをチェックすると、いいね数が少し増えていました。女性はしばらくスマートフォンを眺めて……

電気を消して寝てしまいました。

そのまま朝を迎えた女性。

床に落ちたスマートフォンを拾い上げます。

SNSをチェックすると、新着通知はナシ。

スマートフォンを操作してSNSをリロード。

それでも通知はゼロ件のまま。女性は険しい表情を浮かべます。

ソファに座って、昨晩投稿した自撮り写真をリロード。

しかし、新着通知はありません。

女性はソファから立ち上がり……

鏡の前で再び自撮り。

ポーズを決めて鏡を見つめる女性。女性はこのままSNSの闇に取り込まれていくのでしょうか。その結末はムービーを最後まで見るとわかります。

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