「千と千尋の神隠し」のモデルになり日本一豪華なトイレや有形文化財がある「目黒雅叙園」に行ってきました
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結婚式やホテルで知られる複合施設の「目黒雅叙園」は、1931年に設立された国内最初の総合結婚式場で、その豪華絢爛な建築は目を見張るものがあります。ただし、実際に訪れるとなると、結婚式に参列したりイベントに出席したりなどしないとなかなか実現しないものですが、目黒雅叙園は一般見学に無料で開放されており写真撮影も許可されています。また、映画「千と千尋の神隠し」に登場する「湯屋」のモデルになったと言われており、普段は見られない東京都指定有形文化財の「百段階段」を見学できるイベントも開催されているとのことなので、実際に行って見てきました。
結婚式・ご宴会・記念日のご利用なら【目黒雅叙園】
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百段雛まつり ~みちのく雛紀行~ 催し物|目黒雅叙園
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JR山手線、東急目黒線、地下鉄南北線・三田線の目黒駅から徒歩5分のところにある目黒雅叙園にやってきました。
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「園叙雅」と彫られた大きな岩が目印です。
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エントランスは黒と白色がメインで使われており、金色が入っているものの落ち着いた雰囲気です。
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エントランスから中に入ると、モダンな和風デザイン。
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天井にあるのは扇子を模したような照明。
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訪れたときは、東京都指定有形文化財の「百段階段」にひな祭りのひな壇を展示したイベント「百段雛まつり」が開催されており、エントランスを入った場所にもひな壇が展示されていました。
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入り口から右に進み突き当たりを左に曲がると見えるのは長い回廊。回廊の右側の壁には色使いが鮮やかで立体的な彫刻が美しい彩色木彫板がズラーッと並んでいます。
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1991年に雅叙園が改築される前の旧雅叙園は和風木造建築で、長い廊下に大型木彫板、漆芸壁画、日本がなどが飾られていて、現在の彩色木彫板はそれを再利用したものになります。
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天井に飾られている天井画も旧廊下にあったものが再利用されているとのこと。
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回廊の左側には中庭があります。
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また、中庭側の回廊のすぐ外には川が流れていてコイが泳いでいました。
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中庭も自由に見学してOK。砂利が敷き詰められた地面に石が並べられています。
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中庭には昔の茶屋にあったような赤い野点傘と、赤い布が掛けられた縁台があり、ここでゆっくりすることも可能です。
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縁台の座布団に腰掛けて中庭を見ているとこんな感じ。
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縁台の左側には小さな滝があり、水が落ちる音に耳をすませるのもよしです。
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回廊に戻ってテクテク歩いていくと、大きな空間に特大の門が見えてきます。これは「招きの大門」で、旧雅叙園の玄関を移築したもの。
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招きの大門がある空間は季節によって異なる装飾が用いられており、訪れたときは岩手県盛岡市盛岡町家のつるし飾りが展示されていました。
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猿や桃、鯛など一つ一つが手作りのちりめん細工のモチーフをひな壇の脇に何本もつるしてひな祭りを祝うのがつるし飾りで、盛岡以外でも伊豆の稲取温泉や福岡県柳川市のものが知られています。
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つるし飾りの下には、またしても川が流れていました。
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招きの大門は近くにいくと迫力満点。瓦屋根の上にある棟飾りは縁結びを意味しており、結婚式場として雅叙園が使われる理由がよくわかります。
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招きの大門から回廊を振り返るとこんな感じ。ライトアップされたつるし飾りが美麗です。
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招きの大門のそばには館内図が設置されていました。地図の一番下が入り口で、回廊を抜けて招きの大門までつながっています。招きの大門をくぐると、いよいよ雅叙園の中心部へと近づいていきます。
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なお、雅叙園は8階までありますが、一般見学に解放されているのは1階部分のみ。間違って2階以上をウロウロしないよう注意が必要です。
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招きの大門そばには喫煙所がありました。
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喫煙所は和風なデザインの灰皿が5個あります。招きの大門側には観葉植物が並べられていて、中から外が見えないように工夫されていました。
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招きの大門をくぐり抜け振り返るとこう。上にある彩色木彫板「龍虎」は、旧雅叙園の高砂の間に飾られていたもの。
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招きの大門をくぐり抜けたところには藤井勝雲窯の「色絵牡丹唐草割龍鳳凰図飾壺」が展示されています。
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招きの大門を通り抜けてテクテク歩くと右側にロビーが見えてきます。
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ロビーの反対側にあるのはカフェラウンジ「パンドラ」
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パンドラでは滝が美しい豪華な庭園を見ながらお茶を楽しめます。
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この庭園を散歩することも可能なので、外に出てみました。
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庭園にある金太郎池には色とりどりのコイが泳いでいます。
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金太郎池にかかった橋から滝を見ると結構な迫力に圧倒されます。「ここは都内のはず……」と、自分が今いる場所を忘れてしまいそう。
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カフェラウンジを囲むようにして、またしても川が流れコイが泳いでいました。
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川は奥にあるアトリウムガーデンへと続いています。建物に入ったときは、ものすごく豪華な内装に圧倒されっぱなしで少し緊張しながら写真を撮影していましたが、緑を見ると少しリラックスできました。なお、訪れたときは朝9時くらいで、少し早いためか他のお客さんの姿はチラホラといった程度。
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アトリウムガーデンのそばにあるエレベーターで2階へと上がっていけるものの、見学禁止ゾーンになっているので今回は断念。
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アトリウムガーデンの入り口でなにやら豪華な場所を発見。
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中は漆芸壁画で囲まれた空間になっています。
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奥に行くと、お殿様の絵が描かれたオブジェクトを発見。ここは化粧室になっているようです。
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男性用化粧室がコレ。一瞬、間違って入ってしまったのかと思うほど、一般的な化粧室とはかけ離れています。
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化粧室の中は、川が流れ橋が架かっていました。
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お手洗いの天井には旧雅叙園の香取の間にあった扇形の花鳥画や美人が飾られています。現在の化粧室は旧雅叙園で名所とされていたお手洗いに改良を加えて再現されたものです。
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用を足すための個室。
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朱色のドアを開けると……
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中は便器と化粧台が設置された広い空間になっています。
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大きな鏡もあるので、誰にも見られず髪型を整えられます。
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一生に一度であろう豪華なお手洗いを体験すると、ちょうど10時になっていました。お目当てのイベント「百段雛まつり」が10時から入場開始なので、急いでエントランスに戻ります。
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エントランスに戻ると、すでに大勢の人がチケットを求めて列を作っています。
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チケットを購入したら列に並んで……
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この螺鈿細工が美しい豪華なエレベーターで3階へ。そこから百段雛まつりを見学できます。
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残念ながら、百段雛まつりは撮影禁止なので画像はありません。百段階段は、雅叙園で現存する唯一の木造建築であり、7つの部屋を百段続く階段廊下がつないでいます。10~20段ほど階段を上ると部屋が右側にあるという感じ。7つの部屋の装飾は、それぞれ異なる趣向が用いられていて一見の価値があります。その部屋に全国各地に伝わる古いお雛さまの名品を展示するのが「百段雛まつり」というイベントです。
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「百段もあるけど大丈夫だろうか」と思っていたのですが、10~20段ごとに部屋を見学し、一気に階段をのぼるわけではないので、心配していたほど足は疲れませんでした。また、百段といっても実は九十九段というものポイントです。なぜ九十九段になったのかは、「縁起のいい奇数で、かつ100以下で最大のものにした」「百という完璧な数字ではなく、九十九にすることでその後にずっと続いていって欲しいという願いが込められた」など諸説あるようです。
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百段雛まつりは記事掲載時点ですでに終了していますが、3月15日から5月15日までは「いけばな×百段階段 2016」というイベントが予定されています。また、目黒雅叙園では百段階段を見学できるさまざまなイベントが期間限定で開催されるので、気になる人は要チェックです。2015年に開催された「和のあかり×百段階」というイベントでは、全時間帯においてフラッシュや三脚を控えた撮影が可能となっていました。2016年も開催されるかどうかは現時点で不明ですが、写真をどうしても撮影したい人はこちらもチェックしておくのがよさそうです。
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