ハードウェア

スマホの電波がなくても約3km内で会話・メール・居場所確認などワイヤレス通信を可能にする「Beartooth」


山の中や混雑する野外フェスティバルでは、スマートフォンの電波が通じず、仲間と連絡がとれなくなることがあります。そんな状況下ではいったんはぐれてしまうと連絡がとれず困ったことになるわけですが、BluetoothでペアリングすることでモバイルネットワークやWi-Fiなどネットがなくても、約3km圏内の範囲内にいる仲間とスマートフォンでボイスメール・テキストチャット・地図で居場所確認などを可能にする無線通信端末が「Beartooth」です。

Beartooth - Communicate Off the Grid
https://www.beartooth.com/

Beartoothでどのようなワイヤレス通信体験が可能なのかは、以下のムービーを見るとよくわかります。

Beartooth - Stay Connected Without Cell Service - YouTube


Beartoothはポケットサイズの端末で、スマートフォンとペアリングすることで2マイル(約3.2km)の範囲で電波やネットがなくても連絡がとれるようになるワイヤレス通信端末です。


バックパックのポケットに入れておいたり……


後ろポケットに入れたりしても問題ないサイズ。


アウトドアで活動中でも持ち運び可能です。


いったんBeartoothとスマートフォンをペアリングすると……


電波がない山の中でも、周囲にいる仲間と簡単に連絡がとれるようになります。


ワンタップでボイスメールを起動でき……


Beartoothを持つ仲間に一斉送信でメッセージを送信することが可能。テキストによるチャットにも対応しています。トランシーバーと違って、受信者は自分のタイミングでメッセージを確認できるのが長所と言えそう。


また、地図上にBeartoothを持つ仲間の居場所を表示することもでき……


電波がなくても、待ち合わせ場所を共有して集合することができるようになります。


連絡をとるだけでなく、スマートフォンを充電する予備バッテリーとしても役立ちます。


BeartoothはiOS 8以上のiPhone(iPhone 5以上)と、Android 5.0以上のスマートフォンで使用でき、通信にはそれぞれにBeartoothの端末が必要です。モバイルネットワークやWi-Fi通信は行っておらず、Sub-1GHz(1GHz未満)の周波数帯で通信を行っています。海外などどこでも使用可能ですが、使用する国の電波法の規定に基づいて使用する必要があります。メッセージは全て暗号化されており、通信している仲間以外がメッセージの内容を見ることはできないようになっているとのこと。

バッテリー容量は3000mAhで4日間動作可能ですが、スマートフォンの充電量によって動作時間は減少します。寸法は62mm×102mm×12.5mmで、重量は130g。価格は2台1組で399ドル(約4万4700円)で、記事作成時点では割引価格の249ドル(約2万8000円)で先行予約を受付中ですが、発送はアメリカ国内のみとなっています。

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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