CDNの共通ライブラリファイルをローカルに保存してセキュリティ&閲覧速度を高めるFirefoxアドオン「Decentraleyes」
JavaScriptライブラリやフレームワークの中でもjQueryやEmberのようなインターネット利用者がよく使うファイルはContent Delivery Network(CDN)サイト上に置かれており、CDNにアクセスして読みこむ仕組みとなっています。しかし、CDNにアクセスすることでわずかながら読み込みに時間がかかりページ表示速度が遅くなったり、CDNによって行動履歴を追跡されたりする危険性があるため、「なるべくならばアクセスをなくしたい」と考えた技術者によって、頻繁に使われるJavaScriptライブラリ/フレームワークをローカルに保存してCDNへのアクセスを減らすFirefoxアドオン「Decentraleyes」が開発され、GitHub上で公開されています。
Decentraleyes :: Versions :: Add-ons for Firefox
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/decentraleyes/versions/
Synzvato/decentraleyes · GitHub
https://github.com/Synzvato/decentraleyes
Firefoxで「Decentraleyesアドオン」ページにアクセスして、「バージョンXXX」にカーソルを合わせると現れる「Firefoxへ追加」をクリック。
画面左上にポップアップウィンドウが現れるので、「インストール」をクリック。
Decentraleyesの解説画面が現れたらインストール完了。基本的に、Decentraleyesは特別な設定をする必要はありません。
まずは、アドオンDecentraleyesを無効にした状態でGIGAZINEのトップ画面を表示させてみます。すると、「jquery.min.js」というjQueryファイルを読むために、「ajax.googleapis.com」にアクセスしているのが分かります。
ここで、Decentraleyesを有効にして再度GIGAZINEのトップ画面にアクセスすると、確かにGoogleサーバーにアクセスしていないことが確認できました。
Decentraleyesを有効にすることで、CDNのライブリにアクセする機会が減るので、アクセス履歴を追跡されることはなくなります。また、CDNへのアクセスが減ることで、ウェブサイトによっては読み込み速度がアップする効果もありそうです。Decentraleyesは単にアドオンとしてインストールして有効化しておくだけというお手軽ツールなので、プライバシーが気になる人は、試してみると良いかもしれません。
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