ネット上でヘイトをまき散らしている「荒らし」の正体と対策とは?
by The People Speak!
2ちゃんねるのような掲示板、複数の人々が集まるチャット、YouTubeのコメント欄……不特定多数の人が集まると必ず「荒らし」が混じってきます。いったい奴らは何者なのかを、数々の科学を噛み砕いて教えてくれるAsapSCIENCEがムービーにしています。
The Science of Internet Trolls - YouTube
YouTubeのコメント欄など、人が集まるところで目につくのはインターネット・トロール、いわゆる「荒らし」。
一体、あいつらは何者なのでしょうか。この画像右側の顔は、日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では「Troll Face」と呼ばれる有名なもので、したり顔(ドヤ顔)をしているところ。
インターネットユーザーのうち、5.6%は「荒らし」だそうです。
研究者が1200人のインターネットユーザーを対象に調査をしたところ、「闇の特性」ともいうべきものが見つかりました。それはサイコパシーやナルシシズム、そして特にサディズムでした。つまり、「荒らし」は他人の痛みを喜びとする人々であるということ。
我々の多くは、他人をケガさせたり苦痛を与えたりしないようにと気を遣っています。そのため、うっかりケガをさせてしまうと罪悪感があったり、良心の呵責があったりするのですが……
サディストは他人の苦痛こそが刺激であり、楽しみです。必ずしも悪人やシリアルキラーだとは限りませんが、他人に苦痛を与えたり、他人が苦しんでいる様子を見ることが「ご褒美」となっています。
サディズムは必ずしも性的なものとは結びつきません。「日常のサディズム」には、我々がスポーツの中の戦いや、暴力的なシーンのある映画にスリルを覚えるというものも含まれます。
しかし、「荒らし」には異なる傾向があります。「a:虫を駆除する」「b:虫の駆除を手伝う」「c:トイレを清潔に保つ」「d:氷水の冷たさに耐える」という4つの選択肢が与えられたとき……
サディスト的衝動がある人は「a」を選びます。「荒らし」は高いレベルのサディズム傾向、理屈っぽさ、破壊的な性格、さらに反社会的な振る舞いが見られます。
こうした傾向はネット上だけで、現実の生活では「荒らし」とは縁遠い生活をしているのか……というと、そんなことはありません。まさに、その傾向は個性を反映したものであり、日々の積み重ねでもあります。
そして、ネットではそういった「荒らし」が、類が友を呼んで集まります。
さらに不幸なことに、荒らしのコメントは一般的なユーザーよりも多くのリプライを集めます。ネガティブな意見が刺激材料となってしまうためです。
荒らしが求めているのは他人の不幸。つまり、対策は「無視」の一手です。
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