わずか2000円ほどで自作の64bitコンピューターを作れるキット「PINE A64」
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/00-top_m.jpg)
1枚の小さなボードにCPUなどのデバイスを搭載し、自作で64bitコンピューターを作成することが可能なキットが「PINE A64」です。AndroidやLINUXなどのOSに対応したモデルで、HDMI端子から4K動画を出力したり、Androidのゲームを楽しんだり、「モノのインターネット」に活用することが可能になっています。
Home - PINE 64
http://pine64.com/
PINE A64がどのような製品なのかは、以下のムービーなどを見るとわかるようになっています。
PINE64 - World's Most Affordable 64-Bit Single Board Computer. - YouTube
![](https://img.youtube.com/vi/iYq-G4fn7XU/maxresdefault.jpg)
ムービー冒頭に登場するのは、Apple創業時の数少ない従業員の一人というダニエル・コトキ氏。Apple Iの開発に携わったことがあるコトキ氏は「私がAppleで仕事を始めた頃は、みんな手作りでコンピューターを組み立てていたよ。今の技術では、そんな風にコンピューターにアクセスすることはできないね。PINE A64は、私の途方もない期待を上回るマシンだね」と語ります。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00012_m.jpg)
PINE A64は、小さな基板の上に64ビットCPUを搭載し、単体で動作するシングルボードコンピューター。その大きさはiPhone 6sと同等のサイズです。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00026_m.jpg)
搭載されるプロセッサは、ARMの次世代64bitコアを持つCortex-A53。動作クロック周波数は1.2GHzです。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00020_m.jpg)
ボード上にはUSB 2.0端子を2口搭載。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00022_m.jpg)
さらに、4K対応のHDMI端子と、LANポート(ギガビット・10/100Mbps)を搭載しており拡張性も確保。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00023_m.jpg)
さらに、ボード上には2つのI/O端子が用意されているので、さまざまな周辺機器と接続することが可能です。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00030_m.jpg)
キーボードや5メガピクセルカメラ、Bluetoothモジュールやタッチパネル、リモコンなどいろいろな機器を使って拡張することができます。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/f25a48370f6bd4400ef3799a1484fc6d_original_m.jpg)
Z-WaveやZigBee、X10などの規格を用いてホームオートメーションやIoT(モノのインターネット)に活用することにも対応しているとのこと。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00031_m.png)
対応するOSは、Android 5.1やUbuntuなど。そしてホームオートメーション用のアプリを提供するopenHABを活用してシステムを構築することも可能。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00052_m.jpg)
自作で4K動画を再生する専用のマシンを作ったり……
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00047_m.jpg)
何百万種類と存在するAndroid向けアプリを活用したりすることも可能です。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/cap00051_m.jpg)
同様の「自作マイコン」としては、Raspberry PiやArduinoなどの規格が存在していますが、PINE A64はそれらを凌駕する存在でありながら、価格が抑えられているとのこと。以下のRaspberry Piとの比較表を見ると、価格が安いにもかかわらずCPU性能や拡張性が優れている様子がわかります。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/41c0559f610dd9b179f9c629dc2ce0d5_original_m.png)
また、「9ドルコンピューター」として話題を呼んだNext thingの「C.H.I.P.」やArduinoに比べても高いスペックを備えていることがわかります。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/3a8d682a1e1be6f3c89c18b3d2d9c9d7_original_m.png)
PINE 64はクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の3万1416ドル(約380万円)に対し、記事作成時点では世界中の8000名弱の出資者から約31万ドル(約3800万円)の出資が集まっています。
最もベーシックなキット「PINE A64」は、早期出資優待割引制度であるEarly Birdプランだと15ドル(約1800円)でゲットすることが可能。RAMが1GBに増量され、ギガビット対応・カメラ・ディスプレイ・タッチパネル用のポートを備えた「PINE A64+」でも19ドル(約2300円)と破格の価格設定。さらに、4K再生に対応した「4K MEDIA」(59ドル:約7200円)や、ワイヤレスモジュールを搭載した「IoT Package」(59ドル:約7200円)、Androidのゲームが楽しめる「PlayBOX」(89ドル:約1万1000円)などがラインナップされています。
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/a4e1ce7afe25ae500364bbd542c4f725_original_m.png)
なお、日本への発送には、プランに応じて12ドルから15ドル(約1500円~1800円)の送料が別途必要。出資の締め切りは日本時間で2016年1月23日(土)20時44分となっており、出荷時期は2016年2月から4月ごろが予定されています。
PINE A64, First $15 64-Bit Single Board Super Computer by PINE64 Inc. —Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/pine64/pine-a64-first-15-64-bit-single-board-super-comput
![](https://i.gzn.jp/img/2015/12/11/pine-a64/screen.png)
・関連記事
「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE
モニターで各種情報を表示できる極小サイズのArduinoマイコン「MicroView」 - GIGAZINE
2歳の誕生日を迎えたRaspberry Piの偉大な功績を振り返るとこんな感じ - GIGAZINE
スマホからArduinoやRaspberry Piを簡単かつ自由に操作できるようになる「Blynk」 - GIGAZINE
簡単にRaspberry Piで思い通りのモノを作ることができるキット「Flotilla」 - GIGAZINE
モジュール型電子回路「littleBits」にArduinoモジュールキット「ARDUINO CODING KIT」が登場したのでプログラミング体験してみました - GIGAZINE
Android端末とArduinoハードウェアを簡単につなぐことができる開発ボード「PocketDuino」 - GIGAZINE
Apple IIをマイコンボード「Arduino Uno」で再現した強者が現れる - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in ハードウェア, 動画, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Kit "PINE A64" that can make your own 64….