Googleが生徒のブラウザ閲覧履歴・検索履歴・YouTube視聴履歴を収集していることを指摘される

by Kevin Jarrett

いまアメリカの学校では生徒たちがChromebookを使う事例がかなり広がっているのですが、このChromebookを利用している生徒たちがどんなサイトを閲覧しているのか、何を検索したのか、YouTubeでどういった映像を見ているのか、どんなパスワードを保存しているのかといった個人情報をGoogleが収集していることを、電子フロンティア財団(EFF)が指摘しています。

Google Deceptively Tracks Students’ Internet Browsing, EFF Says in FTC Complaint | Electronic Frontier Foundation
https://www.eff.org/press/releases/google-deceptively-tracks-students-internet-browsing-eff-says-complaint-federal-trade


Google accused of secretly collecting students' data | TheHill
http://thehill.com/policy/technology/261685-google-accused-of-breaking-student-privacy-pledge

電子フロンティア財団は、学校から支給される端末により生徒たちのプライバシーが脅かされていることに対する注意を喚起するためのキャンペーン「Spying on Students」を開始しました。

具体的には、GoogleのChromebookと「Google Apps for Education」がその対象です。Google Apps for Educationはクラウドベースの教育用ソフトウェアプログラムで、アメリカ全土の多くの学校で用いられています。

利用にあたって、Googleは生徒たちの個人情報は広告の最適化のためには利用しないと説明していましたが、他のサービスの改善目的という抜け穴があったとEFFは指摘。学校向けに提供されているChromebookでは同期機能が最初からオンに設定されており、生徒たちのブラウジング履歴・検索履歴・YouTube視聴履歴・保存したパスワードなどをGoogleが知ることができる状態になっていました。

by Kevin Jarrett

EFFによると、Googleはこの情報収集を生徒たち、および保護者の許諾を得ることなく行っていて、また、学校によってはChromebookの利用を必須としていることから、データ収集を防ぐことができない状態の生徒たちが多数いたとのこと。Googleと教育機関との間では、正当な教育目的か、両親が利用許諾を出したとき以外は生徒の個人情報を使用しないという合意がありました。

GoogleはEFFの指摘した「同期機能がオンになっていた」という件を認め、順次オフにすると説明しています。しかし、EFFによるとこれはあくまで小さなステップに過ぎず、生徒が親のiPadや友達のスマートフォン、家のPCなどでChromeを使ったときに個人情報が潜在的に収集されているという問題は続いているとのこと。

なお、Googleはウェブブラウザ「Safari」に搭載されている追跡クッキーをブロックする機能を回避してユーザーのプライバシーを侵害したとして訴えられたことがあり、2012年に連邦取引委員会(FTC)に制裁金2250万ドル(当時のレートで約17億7000万円)を支払い、2013年には1700万ドル(当時のレートで約20億円)の制裁金を支払っています。また、イギリスでは同種のGoogleに対する訴訟の無効化を求めて裁判を起こしましたが棄却され、追跡された対象ユーザーは誰でもGoogleを訴えられるという判決が下っています。

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