ChromeのWindows XP・Vista・OS X 10.8サポートは2016年4月に打ち切り
Googleが提供しているウェブブラウザのGoogle Chromeが、各OS向けに定期的にセキュリティやバグ修正などを公開していますが、一部のOS向けサポートは2016年4月で打ち切ることをブログ上でアナウンスしています。これによると、Windows XP・Vista・OS X 10.6/10.7/10.8へのサポートが2016年4月で終了するようです。
Google Chrome Blog: Updates to Chrome platform support
http://chrome.blogspot.jp/2015/11/updates-to-chrome-platform-support.html
そもそも、Chromeよりも先にMicrosoft自身がWindows XPのサポートを2014年4月に終了しており、同年5月には「Windows XP搭載PCにもう二度とアップデートはこない」と再度通告まで行っています。それでも中国政府がサポート切れのまま使用していたり、アメリカ海軍が延長サポートを求めたり、イギリスとオランダの政府がMicrosoftと延長サポート契約を締結したりと、多くのユーザーがWindows XPを使い続けていました。そんな状況で、Windows XP向けGoogle Chromeのサポートをひっそりと続けてきたのがGoogle Chromeというわけです。
Windows XP自体のサポート終了まで残り1年を切った段階で、GoogleはChromeのXP向けアップデートとセキュリティパッチの提供を2015年4月まで定期的に行っていくことを発表していました。
GoogleがChromeのWindows XP向けサポートを延長すると発表 - GIGAZINE
さらに、期日となっていた2015年4月にはサポート期間を2015年末まで延長することを発表しています。
GoogleがWindows XP向けChromeのサポートを2015年いっぱいまで延長 - GIGAZINE
そして2015年末が近づいてきた段階で、GoogleはChromeの新たなサポート期間を発表しています。Microsoftからのサポートが打ち切られてしまっているWindows XPとメインサポートの切れているWindows Vista、そしてAppleからのサポートが切れているMac OS X 10.6/10.7/10.8などの各種OSに対し、Googleは2016年4月まではChromeのアップデートとセキュリティ修正を提供し続けることを明かしています。ただし、それ以降はサポートを打ち切ることになるとのこと。
Googleはメインサポートが終了したWindows XPのようなプラットフォームでは、重大なセキュリティアップデートを欠いてしまい、ウイルスやマルウェアに感染してしまう可能性が高くなるので、サポートが続いているセキュアなプラットフォームに乗換えるべき、としています。
なお、Microsoftの最新OSであるWindows 10のMicrosoftによるサポート終了は2025年10月となっており、Windows 8は2023年1月、Windows 7は2020年1月まで。Appleの場合はOSのサポート期間が明示されていませんが、Mac OS X 10.6.8以降のOS X搭載端末ならば直接最新バージョンのOS X El Capitanにアップグレード可能で、2009年以前に販売されたMacでもハードウェア条件を満たしていればEl Capitanにアップグレードできます。
なお、MicrosoftのウェブブラウザであるInternet Explorer(IE)は、現在最新版のIE11が公開されています。そんなIEのサポート期間はWindows Vistaの場合はIE7/8が2016年1月までで、IE9は2017年4月まで。Windows 7の場合はIE8/9/10が2016年1月までで、IE11が2020年1月まで。Windows 8の場合はIE10が2016年1月までで、それ以降はサポートが切れるので「最新のサポートつきのIE」を使用するにはWindows 8.1にアップグレードする必要あり。そのWindows 8.1はIE11のサポートが2023年1月まで存在します。
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