取材

「ガラスの花と壊す世界」ワールドプレミア舞台挨拶、「未来の私にとってかけがえのない経験」と初主演の花守ゆみりさん語る


第28回東京国際映画祭で、2016年1月9日(土)公開の映画「ガラスの花と壊す世界」の初お披露目が行われ、舞台挨拶にリモ役の花守ゆみりさん、デュアル役の種田梨沙さん、石浜真史監督、石原良一プロデューサーが登壇しました。

※【ネタバレ注意】上映後舞台挨拶の様子なので、作品のあらすじ以上に踏み込んだ内容も出てきます。

劇場版アニメ『ガラスの花と壊す世界』Official site
http://garakowa.jp/

「ガラスの花と壊す世界」の舞台は「知識の箱」と呼ばれる、場所や時間を越えた無数の世界が「バックアップ」として保存されている空間。それぞれの「バックアップ」の中には人もそのままに保存されていますが、人々が自分たちはバックアップの中の存在であると気付くことはありません。そんな空間を侵食してくるウイルスと戦っているのが、「アンチウイルスソフト」であるデュアルとドロシーの2人。あるとき、新たなウイルスの存在を感知した2人は、ウイルスに襲われる少女・リモを見つけます。目覚めたリモは、名前と「お花畑に帰らないと」ということ以外、何も覚えていない状態だった……というのがあらすじです。

左から花守さん、種田さん、石浜監督、石原プロデューサー。


実は収録してからそれほど日が経っていないということで、不思議な感覚だと語った種田さん。一方、収録が近かったからこそ、こうして無事上映できたことを実感した監督と石原プロデューサーは「感無量です」と感想を述べました。

印象に残ったシーンとして花守さんが挙げたのは、自らの演じるリモが、種田さん演じるデュアル、佐倉綾音さん演じるドロシーと出会ったあとに、現代日本のような世界に行ったところ。まだ3人が出会ってから時間が経過していないこともあって、お互いに距離を測るような部分があり、また、デュアルは人間の感情について興味を持つがドロシーはそんなことはしなくていいと反対のことを言っていて、「トリオ」とは呼べないような状態です。しかし、ここから仲が深まっていくことから、とても印象深かったとのこと。


一方、デュアル役の種田さんは、作品の大事なポイントは日常シーンであると前置きした上で、デュアル役としてはすみれとのシーンが大事だと語りました。


制作した石浜監督は、花守さんと同じく、リモたちが3人揃ってバックアップの1つ、現代の日本のような世界に入ったシーンをあげました。このシーンで描かれているのは日本の夏なのですが、リモとデュアルは長袖を着ています。これは、まだプログラムとしての順応が足りていないため。このあと、3人はいろいろなバックアップの世界を巡りますが、その中では成長した3人の姿を見ることができます。作中ではわざわざ説明されてはいませんが、ここは見所の1つだと言えます。


石原プロデューサーが挙げたのは、石浜監督の話に出てきた、3人がいろいろな世界を巡るところが点描のように描かれるシーン。ここは、種田さんも「まるで一緒に旅をしているような気分」と表現してくれました。


そもそも、この作品はポニーキャニオンが募集した「アニメ化大賞」で大賞を受賞した「D.backup」を原案としてアニメ映画にしたもの

「知識の箱」「アンチウイルスソフト」といった要素の鏤められた原案をエンタメと楽しいものにする上で、「良い意味で、何も決まっていなかったのが良かった」と石原プロデューサー。この「ガラスの花と壊す世界」ではリモがいて、デュアルとドロシーがいる話が描かれましたが、それ以外にも、違うリモたちがいるかもしれないという、世界の広さが良さの1つだと語りました。作品を見ているとわかりますが、「知識の箱」のモチーフはHDD。これをアニメーションで見せることで面白さが出るのではないか、ということがアニメ化につながったようです。


初の劇場作品であり、初の主演作品である本作が「未来の私にとってかけがえのない経験」だという花守さん。夢を持つことの大切さ、そして夢を持つことで人生を前に進んでいけることを教わったと語ってくれました。

「ガラスの花と壊す世界」は約2ヶ月後、2016年1月9日(土)から新宿バルト9、シネマサンシャイン池袋ほかにて全国劇場公開です。


花守さんがTwitterに終了後に撮影した種田さんとのツーショット写真を掲載しています。

今日の記念に種さんとぱしゃりです(*´∇`*) 皆さん、何時も本当にありがとうございます。もっと精進いたします。 #garakowa_a pic.twitter.com/kSIw5ZXe9D

— 花守ゆみり (@hanayumi09)

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in 取材,   映画,   アニメ, Posted by logc_nt

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