Microsoftが手描きイラストの次の動きを予測してアニメーションをオートコンプリートできる技術を開発
Microsoft・東京大学・香港大学の共同研究によって、1枚の手描きイラストから次に描かれるイラストの動きを予測して、アニメーションをオートコンプリートできるようになる技術が開発されました。
SIGGRAPH Asia 2015 - Autocomplete hand-drawn animations - YouTube
まず画面上に描かれたのは1匹の魚。
魚が赤色に変化し……
次にいる位置に魚の体の中心線を引くと、線に合わせて魚の体が自動的に描かれました。
さらに、線を増やしていくと……
増やした線に合わせて複製された魚の形が変化していきます。
システムはリアルタイムで描き手の「次の動き」を予測すると共に、実際に描かれた線をそのまま反映させるのでなく、改良をほどこすとのこと。
そのため、描き手は簡単に魚の形を示すだけでOK。
カーソルで魚の赤い線の上をさらっとなぞってやると輪郭が確定し……
今度はシステムによって自動的に次の動きが示されます。
これをサクサク修正していけばOK。線を引く位置を変えると、魚が描かれる位置が自動修正されます。
何度かこの作業を繰り返すと、魚の形や描かれた位置を把握し、システムが自然で滑らかな魚の動きを生成してくれ、何十、何百枚も絵を描かなくとも簡単にアニメーションが作れるわけです。
さらに、魚にうろこを描いていくと……
数個描いただけで「魚の右半分はうろこが描かれるのだろう」ということをシステムが認識して自動的にうろこを描いてくれます。
そのため、普段なら時間がかかる作業も一瞬で完了できます。
最初に1つのイラストを描いてしまえば……
あとは1つめのイラストを動かし調整するだけでアニメ―ションが完成するわけです。
なので、こんな感じで棒人間や観葉植物を元気に動かしたりもできます。
専用のソフトウェアを使うと手動で変形させることも可能ですが、時間や労力がかかります。今回Microsoftが開発したオートコンプリートの技術を使えば、手描きのよさを残しつつも効率的にアニメーションが作成できるようになるわけです。
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