子どもの家庭用ゲーム機離れが進みモバイル端末でのゲームプレイが増加の傾向
By clarkmaxwell
PlayStation 4やWii U、Xbox Oneといった次世代ゲーム機は腰をすえてしっかりとプレイするには最高のデバイスですが、スマートフォンの普及によりモバイル端末でゲームを手軽に楽しむ人も増えています。そんな中、調査会社のNPD Groupが子どもの間で家庭用ゲーム機とモバイル端末のどちらが好まれているのか調査を行ったところ、子どもはゲームをモバイル端末でプレイする傾向があることが判明しました。
Kids Move Away From Home Computers For Gaming In Droves
https://www.npd.com/wps/portal/npd/us/news/press-releases/2015/kids-move-away-from-home-computers-for-gaming-in-droves/
NPDは2~17歳までの子どもを対象に「家庭用ゲーム機とモバイル端末のどちらでゲームするのを好むか?」という調査を実施。他人とコミュニケーションをとりづらい若い世代の子どもは、母親がNPDの代わりに調査を行いました。調査対象は、調査時点で何らかのゲームを継続的にプレイしている子どもが選ばれています。
By CIA DE FOTO
調査結果では、2~17歳までの子どもの63%がモバイル端末で、45%が家庭用ゲーム機でゲームをプレイしていることが判明しました。家庭用ゲーム機でゲームをしている子どもの割合は、2013年の67%から22%も減少しています。家庭用ゲーム機で遊ぶ子どもの減少傾向は、年齢別に見てもほぼ全ての年齢で見受けられ、特に減少が大きかったのは2~5歳の子どもとのことです。
また、調査では子どもの41%が「モバイル端末でゲームをプレイする時間は、1年前と比べて長くなった」と答え、実際にモバイル端末での平均プレイ時間が2013年の調査結果から1週間あたり6時間に増えていました。反対に、ゲーム機の平均プレイ時間は2013年より増加も減少もせずといった感じですが、PlayStation 4・Wii U・Xbox Oneといった第8世代の機種における平均プレイ時間は増加しているとのことです。
NPDの産業アナリストのLiam Callahan氏は「今回の調査で最も驚くべきことは、子どもの家庭用ゲーム機離れが明確になったことです。ゲームへのエントリーマシンとして子どもに遊ばれていたのが家庭用ゲーム機でしたが、今回の調査でモバイル端末がエントリーマシンになりつつあるのがわかります。理由については不明ですが、以前はPCで行っていたタスクをモバイルで済ませる大人が増えており、こういった親たちの行動が子どもに影響を与えているのでは、とも考えられます」と分析しました。
By Chip Sillesa
NPDは全年齢のユーザーを対象にゲームに消費した金額の調査を実施。調査結果では、家庭用ゲーム機が27ドル(約3240円)で、前回の調査よりも5ドル(約600円)増えて13ドル(約1560円)だったスマートフォンを圧倒しました。ただし、女性ゲームプレイヤーの方が男性よりもゲームアプリに多くの金額を使用する傾向が見られたとのことです。
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