靴ひもがほどけない「イアン・ノット」など18の靴ひもの結び方
By Arek Olek
一般的な靴ひもの結び方である「ちょう結び」の正しい結び方や、最もほどけにくい結び方、ほどけにくくて見た目もきれいな結び方や、靴ひもを自分でほどかない人なら半永久的にそのままだという結び方など、合計18種類の結び方が、ウェブサイト「Ian's Shoelace Site」でイラスト付きでわかりやすく解説されています。
Ian's Shoelace Site - Shoelace Knots - How To Tie Your Shoes
http://fieggen.com/shoelace/knots.htm
靴ひもの結び始めは2種類あり、1つは「Starting Knot」と呼ばれる2本のヒモを交差させるスタンダードな結び方。もうひとつはStarting Knotを2回繰り返してほどけにくくする「Double Starting Knot」という結び方です。基本的にはStarting Knotで始めますが、ほどけやすい結び方に挑戦する時や、子どもが結び方を練習する時はDouble Starting Knotという使い分け。
◆最も一般的な靴ひもの結び方
Ian's Shoelace Siteには数ある靴ひもの結び方をカテゴリごとにピックアップして比較しているページがあり、「どれを選べばいいかわからない」という時に参考にできるようになっています。「最も一般的な靴ひもの結び方」には「Standard Shoelace Knot(ちょう結び)」と、結び方が似ている「Two Loop Shoelace Knot」が選ばれています。
ステップ1:Standard Shoelace Knotの結び方は全部で6ステップで、まずはStarting Knotで結びます。
ステップ2:左側のひも(黄色)の先端を右側に向けて持ち、右側のひも(青色)で輪っかを作ります。黄色のひもは輪っかの後ろに通します。
ステップ3:黄色のひもで青色のひもの輪っかを巻きます。
ステップ4:すると中央に穴が完成するので、黄色のひもで輪っかを作って先端を通します。
ステップ5:黄色の輪っかを通したら両手で2つの輪っかを持ってきつく縛ります。
ステップ6:そのまま結び目がしっかりと締まるまで引っぱれば完成です。
◆最も素早く、簡単に結べるイアン・ノットの結び方
イアン・ノットは、プロのスポーツ選手なども使っているほど強力に靴ひもを結んでほどけないという靴ひもの結び方の1種。Ian's Shoelace Siteではそんなイアン・ノットを世界一早く結ぶ手順を編み出し、イラストで解説しています。
ステップ1:まずはStarting Knotで結びます。
ステップ2:左右のひもをねじって輪っかを作ります。
ステップ3:お互いの輪っかを交差させます。黄色の輪っかを左手の親指で広げて、青色の輪っかを右手の中指で押し込みつつ黄色の輪っかの先端をつまむイメージ。
ステップ4:お互いの輪っかが通ったら、輪の先端をそれぞれ親指と人さし指でつまみます。
ステップ5:2つの輪の形が弓なりに伸びるように引っぱっていきます。この時、全部引っぱらずゆるめにするのがポイント。
ステップ6:最後は単純に輪っかを引っぱって結び目をきつく締めれば完了です。通常の結び方の3分の1の時間で固く靴ひもを結ぶことができるとのこと。
GIFで見るとこんな感じで、わずか数秒で靴ひもを結ぶことが可能です。
◆最もほどけにくい「Double Shoelace Knot」の結び方
ステップ1:まずは靴ひもを「ちょう結び」または「イアン・ノット」にします。
ステップ2:青色の輪っかが手前、黄色の輪っかが後ろになるように持ち上げて交差させます。
ステップ3:黄色の輪っかを青色の輪っかで巻き、先端を中央にできる穴に通します。
ステップ4:そのまま2つの輪っかを左右に引っぱり、結び目をきつく締めれば完成。ほどきにくくなりますが、どうしても靴ひもがほどけてほしくない状況で使える結び方となっています。
Ian's Shoelace Siteに掲載されている全18種類の靴ひもの結び方は以下のようになっています。
◆01:Standard Shoelace Knot
日本では「ちょう結び」と呼ばれる超基本の結び方。片方に輪を作り、その輪をもう片方でくるっと巻き、中間にできる穴に輪の先端を通します。
「うさぎ結び」とも呼ばれますが、この結び方が「ちょう結び」と呼ばれることもあります。輪を2つ作り、両端の先端を巻いて結ぶのですが、間違った結び方で覚えている人が多いとのこと。
◆03: Ian Knot, Ian's Fast Shoelace Knot
イアン・ノットの中で世界一早く結べる結び方。両端で輪を作ると同時にお互いを引っぱることで完成するため、「即席イアン・ノット」とも呼ばれています。
◆04:Ian's Secure Shoelace Knot
「二重ちょう結び」「ダブルスリップノット」とも呼ばれる結び方。2つの輪を交差させ、穴の中に2つの輪の先端を入れるだけなので、簡単ながらしっかり結ぶことができます。左右対称で見た目もキレイで、激しいスポーツなどにもオススメとのこと。
「チベット人のトレッキング結び」「シェルパ族結び」とも言われ、最も一般的なきつく結べる方法とのこと。まずは最初に一度結んで、きつく締める前にちょう結びを行い、穴に2回通してから締めます。
◆06:Turquoise Turtle Shoelace Knot
「靴屋の結び方」と言われるあまり知られていないきつい結び方。うさぎ結びと同じように輪を作り、穴に2回通してから締めます。
片方に輪を作り、もう一方でぐるっと2回巻いてできる穴に通すことで輪になります。これもしっかり結ぶことができる結び方のひとつ。
靴ひもを普通に結んでから2本で「O」の形になるように穴を作り、その中に輪を通すというイアン・ノットをベースにしたきつい結び方。
ちょう結びやイアン・ノットなど好きな結び方にしてから、輪をくくってしまうという結び方。靴ヒモをほどかない人であれば永久的に結びを持続できることや、靴ヒモが長い時に余分な分を消費できますが、ほどきにくいのが難点。
イアン・ノットで結んだ後に、輪と輪をお互いに通して締める結び方。これもほどきにくいですが、きつく締められるほか、長すぎる靴ヒモの対処に最適です。
あらかじめ2重の輪を2つ作り、お互いの輪の中に引き入れて結ぶイアン・ノットの改良型。素早く結べてイアン・ノットより固く結ぶことができるとのこと。
イアン・ノットを間違った時にできることもある結び方。あらかじめ輪を2つ作って、先端をお互いの輪の中に引き入れて結びます。固く結ぶことができますが、簡単にほどくことも可能。
2段階に分けて固く結ぶ方法で、ひとつの輪がほどけてしまっても、2つともほどける心配はないとのこと。
◆14:Loop the Loop Shoelace Knot
まずちょう結びやイアン・ノットで結び、輪を片方に引き入れて結びます。最終的に輪がひとつになるビジュアルが特徴で、どんな結び方でもさらにきつく結ぶことができる方法です。
ハロウィンの衣装に合わせるのに最適な特殊な結び方。別名「ハングマン結び」とも呼ばれ、輪がぐるぐる巻きになるのが特徴。
◆16:Boat Shoe Knot
主にデッキシューズなどで使われる結び方で、コイルのような結び目を作ることができます。
片手で靴ヒモを結ぶための方法で、上ではなく下側で結ぶのがポイント。
◆18:Reef Knot
要するに「固結び」です。靴ヒモがちぎれて短くなった時などに有効。
◆靴ひもの結び方ランキング
Ian's Shoelace Siteには、ユーザーからの投票による18種類の靴ひもの結び方がランキング形式で表示されるページが用意されています。記事作成時点での1位は「Ian's Secure Shoelace Knot」、2位は「Ian Knot, Ian's Fast Shoelace Knot」、3位は「Surgeon's Shoelace Knot」となっていました。
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