Googleドキュメント＆スプレッドシートが教育現場でより使いやすく進化した新機能まとめ

9月の新学期開始に合わせて、Googleが無料で提供している無料文書作成ツール「Google ドキュメント」と表計算ツール「Google スプレッドシート」に新たな機能が追加されました。音声入力やアプリからの直接検索が可能になっており、生産性が一段とアップしています。

Google Docs Blog: Google Docs and Classroom: your school year sidekicks
http://googledocs.blogspot.jp/2015/09/sidekicks.html

◆Google ドキュメント
Google ドキュメントに追加された新機能は、以下の動画などを見ると分かります。

Research in Google Docs - YouTube


タブレットを使ってGoogle ドキュメント内の文書を編集中。

右上のメニューアイコンをタップします。

ポップアップメニューの中から……

「Research」を選択。

すると、画面上部に検索ボックスが表示されるので、検索したいキーワードを入力。アプリから直接検索エンジンを利用でき、音声入力も可能です。

検索結果はGoogleドキュメントの文書ファイルと並べて確認することができます。

もちろん画像検索も可能で、起動中のアプリを切り替える手間がはぶけるため、論文の内容により集中することができます。

ドキュメント内に引用したい画像を見つけたら、右上の「INSERT」をタップ。

Googleドキュメントに画像を貼り付けることに成功。画像の保存や文書内への画像挿入など、面倒な操作は一切必要ありません。

さらに別の検索ワードを入力。

検索結果の引用したい部分をコピーして……

再び「INSERT」をタップ。

簡単に引用文を挿入することができました。

引用元のサイト名も、タップ1回だけで挿入可能です。

また、Chrome上でGoogleドキュメントを作成する場合は、音声入力で文章を書くことも可能となっています。「Tools」から「Voice typing」を選択。

すると、ドキュメントの左側にマイクアイコンが表示されます。

音声入力を行うには、アイコンをクリックしながらマイクに向かって話しかければOK。

「exclamation point」と話しかけると、正確にビックリマークが入力されました。記事作成時点では40カ国語の音声入力に対応しています。

また、数人でドキュメントを共有して編集する場合は、前回のアクセス時からどの部分が変わったのかを確認可能。「See new changes」をクリック。

編集箇所がメンバーごとに色わけされており、誰がどの部分を変更したのかが、視覚的に分かるようになっています。

アンケート調査を簡単に行える「Googleフォーム」には、子ども向けのカラフルなテーマが追加されました。Googleフォームでは既存のテーマだけでなく、写真やGIF画像、動画をフォーム内に埋め込んでカスタマイズすることも可能。また、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドにも、学校のレポートやレジュメに使えるテンプレートが追加されています。

◆Google スプレッドシート
Explore in Google Sheets - YouTube


Google スプレッドシートは、Microsoft Excelのように表計算が可能な無料ツールです。

今回新たに追加された、画面右下の「Explore」ボタンをクリックすると……

表の隣にグラフがポップアップ表示されました。これらのグラフは手動で作成したものではなく、Google スプレッドシートが表内のデータを分析して自動生成したもので、Googleによれば「まるで優秀な分析官が補佐してくれているような感覚を味わえる」とのこと。

各グラフを詳しく見るには、グラフ左上の虫眼鏡ボタンをクリック。

すると、画面中央にグラフが大きく表示されました。

グラフの各項目にマウスカーソルを合わせると、詳細なデータを見ることもできます。

棒グラフや線グラフなど、表内のデータに合わせてグラフの種類が自動で選ばれるようです。

線グラフの場合も、グラフにマウスカーソルをのせると詳しいデータを見ることが可能。

グラフ作成後に表にデータを追加することも可能で……

追加したデータは自動的にグラフに反映されます。

新機能が追加されたGoogle ドキュメント＆スプレッドシートは、スマートフォン、タブレット、PC上でシームレスに使うことが可能となっています。