Windows 10で見逃されがちながらも着実に改善されたこと10選
Windows 7やWindows 8/8.1などの既存のOSから期間限定で無償アップグレード可能なWindows 10は、2015年7月29日のリリース以降、順調な滑り出しをみせています。音声アシスタント機能「Cortana」や顔認証機能「Microsoft Hello」などの分かりやすい新機能の他にも、Windows 10には見逃せない重要な改良点がふんだんに盛り込まれています。
Top 10 Hidden Windows 10 Features - TechSpot
http://www.techspot.com/article/1045-top-10-hidden-windows-10/?view=full
◆01:非アクティブウィンドウ・スクロール
Windows 10では、複数枚のウィンドウが重なっている場合に、アクティブでないウィンドウであってもマウスカーソルが載っている状態であればスクロールできるように設定変更がされています。
なお、この非アクティブウィンドウ・スクロール機能は、「設定」→「デバイス」→「マウスとタッチパッド」→「マウス」の中にある「ホバーしたときに非アクティブウィンドウをスクロールする」が「オン」になっていれば使え、デフォルト状態ではオンになっています。
◆02:複数ディスプレイのカスタマイズ
Windows 10では4K(3840×2160)や2560×1440など大解像度画面を複数枚出力するのに対応しており、異なる解像度を持つディスプレイの個別スケーリングに対応。例えばフルHD(1920×1080)+4Kと異なる解像度を持つ、サイズの同じ2枚のディスプレイを組み合わせる場合、フルHDディスプレイのスケールを200%に変更することで、フォントやイメージサイズをそろえてデュアルディスプレイに出力することができます。
◆03:ストレージ表示
Windows 10ではディスク容量がファイルごとに色分けされて表示されるようになりました。Windows 10はPCだけでなくスマートフォンやタブレットなど異なるプラットフォームで共通するOSなので、昨今のモバイル端末で一般的になったカラフルなデザインが採用されています。
◆04:コマンドプロンプト
新しくなったコマンドプロントでは、複数の行を1つのテキストとしてコピー&ペーストできる「行モード」や、ウィンドウサイズ変更時の「テキスト折り返し」などなどにようやく対応。ショートカットキーや拡張編集キーが充実するなど、地味ながら使い勝手が大幅に向上しています。
◆05:トラックパッドジェスチャー
Macで進んでいたトラックパッドジェスチャーに、Windows 10は完全に追いつきました。というよりも、Macのマルチタッチジェスチャーをほとんどそのまんま踏襲するという、Microsoftの潔いというか割り切った対応には賛否両論がありそうです。
◆06:新ブラウザEdge
新ブラウザ「Edge」の最大の特長は、好きなときにささっと書き込みできる機能。書き込んだ内容は、クラウドを通じて容易にシェアすること可能で、新しいブラウザの使い方を提案するものとなっています。
◆07:多様な映像・音声形式をサポート
人気のメディアプレイヤーソフト「VLC」以上にバッテリー消費量が少ないという評価を受けたWindows純正のメディアプレイヤーソフト「Windows Media Player」が、Matroska(MKV)、H.265/HEVC、FLACなどのフォーマットに対応。特にHEVCへのネイティブ対応は来るべき4Kストリーミングムービー時代に大きく威力を発揮することになりそうです。
◆08:スナップ機能
ウィンドウを画面の端にドラッグすると自動的にリサイズされる「スナップ機能」が、Windows 10では上下方向への自動分割にも対応しました。これにより、画面の4隅にウィンドウをドラッグすることで簡単に4分割表示することが可能。また、画面の空きスペースにウィンドウ選択用のサムネイルが表示される新機能も搭載されています。
◆09:Game DVR
Windows 10のXboxアプリにはゲームプレイの様子をキャプチャーする機能「Game DVR」が搭載されています。このGame DVRはゲーム中だけでなく、他のアプリをキャプチャーするソフトとして汎用性を持っており、ムービーやスクリーンショットを撮影するのに非常に便利です。
「Windows」+「G」をキー入力することで「ゲームバー」と呼ばれるポップアップ画面が登場します。あとは好きなアイコンをクリックすれば簡単にキャプチャーすることが可能です。
◆10:DirectX 12
「見逃されがち」というよりは、対応ゲームコンテンツの登場を待つ状態というべきな新API「DirectX 12」への対応は、Windows 10のもつ大きな優位性の一つです。ドライバのオーバーヘッドを小さくし、メモリを効率的に利用でき、CPU・GPUをフル活用できるDirectX 12は、PC用ゲームだけでなくXbox One、スマートフォン、タブレットに広く対応する予定です。
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