無料で住んでいる場所の災害リスクを1分で調べられる「地盤カルテ」
by horslips5
住所を入力した土地の安全スコアを「改良工事率」「浸水リスク」「地震による揺れやすさ」「土地災害危険リスク」「液状化リスク」の5つの観点から100点満点評価してくれるネットサービスが「地盤カルテ」です。簡単操作かつ1分足らずで土地が持つリスクを調べられるので、今住んでいる場所にどんな危険が潜んでいるのかをチェックでき、新居を探している人が家の場所を決めるのにも役立ちます。
地盤カルテ|個人のお客様|地盤ネット株式会社
http://jibannet.co.jp/karte/
土地の災害リスクを調べるにはまず、トップページにある「住所」のテキスト欄に調べたい場所の住所を入力して「送信」をクリックします。今回は2020年に東京オリンピックが開催される新国立競技場の住所で調べてみました。
カルテ作成フォームが表示されるので、「個人」を選択し、名前・メールアドレスを入力、地盤カルテの用途は「その他」を選択し、「利用規約に同意し、地盤カルテを作成します」にチェックを入れて「送信」をクリック。
すると、以下のようなPDFファイルが表示されます。なお、入力したメールアドレス宛にもPDFファイルが送信されているので、そこからチェックすることも可能。
新国立競技場がある東京都新宿区霞ヶ丘町10-1は地形が「人工地形/盛土地・埋立地」で、地質が「後期更新世(Q3)の中位段丘堆積物」、標高が「28m」となっています。
全国の平均スコアが63点のところ、安全スコアは50点と平均を少し下回る結果に。スコアは対象地より3km圏内の改良工事率を20%きざみで5段階に区分して評価した「改良工事率」と、「浸水リスク」「地震による揺れやすさ」、国土地理院が自治体のハザードマップを作るために作成したリスク区分を参考として地形区分からリスク区分、各スコアを算出し、それぞれ5段階で評価しているという「液状化リスク」、そして土砂災害危険箇所と対象地との距離から、リスクを1・3・5の3段階で評価している「土砂災害リスク」から構成されています。新国立競技場は浸水リスクと液状化リスク・地震による揺れやすさが5段階中4と、やや高くなっていました。
カルテ作成フォームの下部には地図があり、地図上にマークをつけて「送信」と押すと最初に入力した場所以外でも簡単に調べられます。日本以外も調べられるのか?と気になったので、北朝鮮にマークをつけて「送信」を押してみました。
すると、基本情報には北緯と東経のみが表示され、安全スコアは30。あまり安全な土地ではないのかと思いきや……
モンゴルでやっても全く同じ値が出たので、やはり日本以外には対応していない様子。
場所によっては100点満点中100点のパーフェクト地盤もあるので、これから新居を探す人は特に試してみるべきツールとなっていました。
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