「知っているのは部屋とテレビの世界だけ」監禁された少女が妊娠して出産、生まれてから一度も部屋を出たことのない子どもと母の物語を描いた映画「ルーム」
女性が父親によって24年間も地下室に監禁され、監禁中に父親の子どもを7人も出産していたという世界を恐怖に陥れたフリッツル事件から発想を得たアメリカのベストセラー小説「部屋」が「ルーム」というタイトルで映画化されることになり、その気になる予告編が公開されています。
Room | Official Teaser Trailer HD | A24 - YouTube
壁をなぞる手。
女の子のような顔をしたのが、ジェイコブ・トレンブレイが演じる主人公のジャックです。
ジャックは母親が監禁された部屋で生んだ子で、生まれてから外の世界というものを全く知りません。
ジャックの母親はブリー・ラーソンが演じます。
閉めきった空間で育ったジャックにとって、母親だけが自分を愛してくれる存在。
母親と2人きりの生活には楽しいこともあります。
母親を独占できるのは子どもにとってとてもうれしいこと。
しかしながら、2人が生活しているのは監禁されている異常な空間。
外の世界を知らないジャックにとって、監禁された空間こそが日常。
しかし、2人を監禁している男が部屋を訪れると日常が非日常に変わります。
クローゼットの中に隠れて非日常の世界をやり過ごすジャック。
クローゼットからうっすらと見える男の姿は恐怖そのもの。
薄暗い部屋で眠る2人。
男の物音に毎日おびえる日々を過ごしていました。
監禁された部屋で母親が見つめるのは……
空がどこまでも広がる自由な外の世界です。
そんな閉鎖された世界からの逃亡。
ジャックは荷台に隠れて様子をうかがいます。
隠れていた布から……
出てきて初めて外の世界を目で見るジャック。
ジャックの目に飛び込んできたのは葉が生い茂る木と、青い空。
初めて見る外の世界に驚くしかないジャック。
今まで生活を送っていた部屋とは完全に別の世界です。
生まれて初めて感じる母親以外の人間の温かさ。
笑顔でジャックを抱きしめる母親。
長い間閉鎖された空間で過ごしてきたジャック。
ジャックの目に外の世界はどのように映っているのでしょうか?
監禁され、閉鎖的な空間に2人だけという特殊な環境で育った2人は、外の世界でどのような生活を送ることになるのか、その知られざる真実に迫る映画「Room」は2015年10月16日にアメリカで公開予定で、日本での公開は未定となっています。
衝撃の事件を描き映画「Room」のもととなっている原作「部屋」は、翻訳されてAmazonでも販売されており、予告編を見て内容が気になった人は先に原作を読んでから映画を見るのもありです。
Amazon.co.jp: 部屋: エマ・ドナヒュー, 土屋 京子: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4062170094
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