試食

牛肉も豚肉も使わないインドのマクドナルドの100円マック風「ハッピープライスメニュー」全9種レビュー


当店は牛肉を使用していません」と、マクドナルドの根本を否定するかのようなインドの店舗では、牛肉どころか豚肉も扱っていません。それどころか、カウンターに並んでいるのは「私はベジタリアンなので、一切の肉を口にしません」というお客様。それでも、世界のファストフードをリードするマクドナルドが、12億人の胃袋を放っておけるわけもなく、インドの事情に合わせた商品を武器に、カレーばかりの食卓へ挑んでいました。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。世界各地のマクドナルドにも、100円マックのようなお得なメニューが存在しています。アメリカのマクドナルドにある「1ドルマック」は、アメリカらしいボリュームたっぷりの商品が揃っていましたが、インドのマクドナルドでも同様に「Happy Price Menu」という低価格メニューを発見したので、提供されている9種類の商品をすべて注文して食べてみました。

◆インドのマクドナルド
店舗数はそれほど多くはありませんが、大きな都市に入るとぽつんぽつんと店舗が点在。日本ではファストフードという位置にあるマクドナルドですが、インドではレストランとしての風格を漂わせています。大衆食堂とは一線を画す、冷房も効いて清掃が行き届いた店内は、インドの騒がしい日常を忘れさせてくれるオアシス。現地の携帯電話番号が必要でしたが、無料でWi-Fiも使えます。

しゃれた感じでもあったムンバイの店舗外観。


店舗前のベンチに座るドナルドも、雰囲気がどこかしらインド人。


ヒンドゥー教の聖なる存在として崇められていることから、ビッグマックのような牛肉を使った商品はありません。また、イスラム教徒も多く住んでいるので、豚肉を使った商品もありません。そして、宗教上の理由からベジタリアン(菜食主義)の人も多いので、彼らに配慮したメニューがあるのもインドのマクドナルドの特徴です。

左側の赤色がノン・ベジマーク、右側の緑色がベジマーク。


オフィシャルサイトの案内とは少し違っていますが、店舗にはノン・ベジメニュー3種類、ベジメニュー3種類、飲料・デザートの3種類がハッピープライスメニューとして紹介されていました。カウンターの頭上に、きちんと載っています。

◆ノン・ベジメニュー
「マサラグリル・チキン(Masala Grill Chicken)」、59ルピー(約118円)。


あっさりとしたチキンのパティが挟まれたハンバーガー。幾つもの香辛料が合わさったピリ辛のソースは、インドの味をしていました。


「チキン・マックグリル(Chicken McGril)」、45ルピー(約90円)。


こちらも、チキンのパティが主役。辛さは控えめで、ジューシーなトマトに、シャキッとした玉ねぎという、フレッシュなハンバーガーです。


「マックエッグ(McEgg)」、25ルピー(約50円)。


中に目玉焼きが挟んであるハンバーガー。クリーミーなマヨネーズのソースに、ちょこっと加えられたスパイスの刺激がたまりません。


◆ベジメニュー
「マサラグリル・ベジ(Masala Grill Veg)」、49ルピー(約98円)。


ポテトコロッケが挟まれたハンバーガー。コロッケだけど衣が薄くて、まるで肉を食べているかのように錯覚。こちらも味付けは辛めで、食べ終わると舌がヒリヒリするほどでした。


「マック・アローチキ(McAloo Tikki)」、29ルピー(約58円)。


こちらも、主役はコロッケですが、きっちり衣がついています。辛さは控えめで、トマトも挟んであって、ヘルシーなハンバーガーでした。


「ベジピザ・マックパフ(Veg. Pizza McPuff)」、25ルピー(約50円)。


枕のような形をしたパイ。


トマト味のソースに、人参、玉ねぎ、グリーンピースといった野菜がたっぷり詰まっています。モッツァレッラチーズも入っていたようですが、全然気付かず。厚いパイの生地が重くて、無理に押しこむようにして完食。今ひとつ物足りない感じでした。


◆飲料・デザート
「アイスティー(Ice Tea)」、39ルピー(約78円)。ヒンヤリと甘いアイスティーですが、飲料の素が溶けきっていないのか、粉っぽさが残っていたのは残念。


「ソフトサーブス・ストロペリー(Soft Serve Strawberry)」、29ルピー(約58円)。甘い甘いソフトクリームに、甘酸っぱいストロベリーソースが絶妙にマッチしています。チョコレートフレーバーも注文可能。


「コーク・マックフロート(Coke McFloat)」、39ルピー(約78円)。なめらかな舌触りのソフトクリームと、シュワーッと炭酸はじけるコカ・コーラがコラボレートした、一度で二つを味わえる逸品。ジュースはファンタ、スプライトにもできます。


◆ハッピープライスメニュー
これは全部で182ルピー(約364円)となります。


こちらだと全部で190ルピー(約380円)です。


インドのマクドナルドでは、表示されている価格に税金やサービス料を加えた金額を支払う必要がありました。ハッピープライスメニューも、表示されていた価格を載せましたが、そこに約20%くらいの税金を足した金額を支払っています。


オフィシャルサイトでのメニュー案内はこんな感じ。


そして、テレビCMも。

McDonald's Happy Price Menu TVC -- 15 secs - YouTube


このハッピープライスメニューも、ハンバーガーだったらポテトやドリンクをつけたセットでの注文も可能。様々なスパイスを調合させ、一つの味を作り出すインドのカレーには、衝撃を受けたりするのですが、それが毎日続くと飽きてもくるので、時にはこうしたファストフードもいいかもしれません。


他にも、インドのマクドナルドにはビッグマックのハンバーグをチキンパティに変えた「マハラジャマック」や、パニールとよばれるチーズを主役にした「マックスパイシーパニール」といったご当地メニューもあるので、インドを訪れるチャンスのある方がいたら、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 取材,   試食,   動画, Posted by logc_nt

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