ビデオゲーム史に名を残すゲームの殿堂入り6本が決定し日本からはあのゲームが受賞
By Axel Pfaender
アメリカのニューヨークにあり、おもちゃやビデオゲームなどのコレクションを展示するストロング国立演劇博物館が、携帯ゲーム・PCゲーム・コンシューマーゲームなどあらゆる種類のビデオゲームを対象にした殿堂「Hall of Fame」を新設し、殿堂入りしたビデオゲームを発表しました。厳しい選定基準を突破し見事に殿堂入りしたビデオゲームは全部で6本あり、中には日本の超有名ビデオゲームも含まれています。
2015 World Video Game Hall of Fame Inductees Announced | The Strong
http://www.museumofplay.org/press/releases/2015/06/2108-2015-world-video-game-hall-fame-inductees-announced
Meet the World Video Game Hall of Fame Finalists | The Strong
http://www.museumofplay.org/press/releases/2015/04/1989-meet-world-video-game-hall-fame-finalists
殿堂入りの選出方法は「認知度:ゲームが広く認知されていること」「期間:一時的な流行だけでなく、長期間にわたって人気を得ていること」「範囲:国境を越えた広範囲で認知度や期間の基準を満たしていること」「影響力:ゲーム開発や他の分野、社会、文化に大きく影響を与えたこと」となっており、条件をクリアして見事殿堂入りを果たした6つのゲームは以下から確認できます。
◆スーパーマリオブラザーズ
By C. J.
1985年に任天堂から販売が開始されたファミコン用ゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」が殿堂入り。メインキャラクターのマリオは、200種類以上の任天堂のゲームに登場し、世界中で有名なキャラクターになりました。マリオが登場するゲームシリーズは、累計2億6000万本以上の販売数を誇り、認知度は抜群です。アタリショックにより崩壊していたアメリカのゲーム市場が復興したのは、スーパーマリオブラザーズの影響が大きかったと言われています。1990年代に行われた調査では、マリオはディズニーのミッキーよりも認知度が高かったそうです。
◆パックマン
By stephanie vacher
日本製のゲームで殿堂入りしたもう1本は、1980年にナムコからリリースされたアーケードゲームの「パックマン」です。パックマンは「最も成功した業務用ゲーム機」としてギネス・ワールド・レコーズより認定を受けており、タイム誌が2012年に発表した「歴史上最も偉大なビデオゲーム100本」にも選ばれた作品です。ゲームだけでなくさまざまなメディアミックスも展開され、1982年3月に「Pac-Man Fever」というパックマンのプレイヤーの心境を歌にした楽曲が発売され、ビルボードトップ10入りを果たしたこともありました。ゲームに登場するパックマンは、マリオやソニックと並んで人気の高いキャラクターとして認知されています。
なお、パックマンやドンキー・コングといったレトロゲームのキャラクターたちがドット絵を立体にしたような姿で地球に襲来する映画「ピクセル」が2015年9月19日に公開予定です。
◆テトリス
旧ソビエト連邦の科学者により教育用ソフトウェアとして開発され、その後に世界中で大流行したゲームが「テトリス」。落ち物パズルというジャンルを切り開いた存在です。落下してくるさまざまな形状のブロックを移動させたり回転させたりして積み上げ、横一列をブロックで埋めると、ブロックが消滅するというシンプルなゲーム性が幅広い年齢層のプレイヤーに受け入れられました。1987年にアメリカとヨーロッパでPC版テトリスの販売が開始され、その後は任天堂のゲームボーイなどさまざまなプラットフォームに移植されています。
◆World of Warcraft
By Needs Ironing
「World of Warcraft(WoW)」はMMORPGというジャンルのオンラインゲーム。ディアブロを開発したBlizzard Entertainmentから2004年に発売され、2015年時点でMMOの中で最高販売数を記録し、「最多登録者数のMMORPG」としてギネスブックにも登録されています。オンラインゲームによくあるアイテム課金制ではなく、月額制であるのも人気を得た理由の1つのこと。
◆DOOM
By Zheng
id Softwareが1993年に開発した「DOOM」は、PC-DOS用のシェアウェアで公開された後にゲーマーの間で大流行し、FPSというジャンルのゲームをメジャージャンルに押し上げた作品です。大きな人気を得たDOOMには暴力的な描写が含まれているため、当時の批評家や政治家の中にはゲームの内容を批判する人もいました。いわゆる、ゲーム内の暴力的描写がプレイヤーに影響を与えるのではないか、と批判された最初のゲームであり、社会に与えた影響も大きかったとのこと。ただし、DOOMが評価されたのは、DOOMのゲームシステムが多くのゲームで採用され、FPSのスタンダードになったといっても過言ではない作品だからです。
DOOMがどんなゲームか知らないという人は以下のムービーから確認可能です。
DOOM - YouTube
◆ポン
1972年11月にアタリから発表され、世界で最初に一般に広く知れ渡ったゲームが「ポン」です。卓球をコンセプトにしたゲームで、2人のプレイヤーがボールを打ち合いスコアを競い合うゲームです。ゲーム市場を作り上げた作品の1つで、1970年代にアメリカで流行したアーケードゲームの一時代を築きました。
ポンを見たことがないという人は以下のムービーから確認できます。
Pong - YouTube
受賞した6本の他にも、「Angry Birds」「FIFA」「ゼルダの伝説」「Minecraft」「The Oregon Trail」「ポケットモンスター」「The Sims」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「スペースインベーダー」の9本が最終選考に残りましたが、惜しくも受賞には至りませんでした。
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