Apple Watchで文字盤アプリのリリースが禁止へ&中国製部品に不具合が発見される
App Storeでアプリをリリースするには審査を通過する必要があり、その審査基準となるのが「App Store Review Guidelines」です。開発者はガイドラインを参考にして審査を通過できるようなアプリを開発するわけですが、Apple Watch向けアプリのガイドラインに「ウォッチフェイスに関するアプリを禁止する」という旨の項目が追加され、話題を集めています。
App Store Review Guidelines - Apple Developer
https://developer.apple.com/app-store/review/guidelines/
ガイドラインにある「ユーザーインターフェイス」に追加されたのは「Watch App whose primary function is telling time will be rejected(時計の表示を主としたWatch Appは受け付けない)」という項目です。
Apple Watchの盤面は「ウォッチフェイス」と呼ばれていて、ユーザーが着せ替えするような感覚で自由に変更可能です。Apple Watchのリリース時点では、デフォルトで10種類のウォッチフェイスがプリインストールされていました。ウォッチフェイスを変更できるようなアプリを開発しても、Appleの審査に通らないと考えられるため、ユーザーはAppleの公式ウォッチフェイスしか利用できない可能性があるというわけです。
Apple Watchにプリインストールされているウォッチフェイスは美麗でカスタマイズも可能になっていますが、10種類というのはユーザーにとって少ない数字と言わざるを得ません。なお、Googleのスマートウォッチ向けOSのAndroid Wearには膨大な数のウォッチフェイスがサードパーティからリリースされています。
また、Apple Watchに搭載されている「Taptic Engine」に不具合が見つかったとThe Wall Street Journal(WSJ)が報じました。Taptic Engineは、アラートや通知、操作の際に、その動作ごとに異なる振動をユーザーの肌に伝える装置で、中国のAAC Technologies Holdingsと日本電産が製造を請け負っていました。
WSJによると不具合が発覚したのはAAC Technologies Holdings製のTaptic Engineで、日本電産製のものには不具合が見つからなかったため、今後は日本電産に製造を1本化するとのこと。ただし、同社の生産規模から考えて増産が可能になるには時間がかかる可能性があります。
不具合が発見されたことによりApple Watchの出荷が遅れている可能性もあるとWSJは指摘。なお、「不具合が認められた端末は出荷されていない」としてリコールの予定はないようです。
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