太陽系には意外にたくさん存在する「水」、生物がいる可能性も?

by Joe Plocki (turbojoe)

地球以外に生命が存在するのかはよく分かっていませんが、太陽系にある地球以外の衛星や準惑星には意外とたくさんの水が存在しています。これだけ水が存在するのであれば、生物がいる可能性は十分にありそうなのですが……。

JPL | News | The Solar System and Beyond is Awash in Water
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2015-119

地球は「水の惑星」と呼ばれていて、地表の29%が陸地で71%が海です。この海が生物を育み、今われわれがここにいます。しかし、「水」が存在している惑星は地球だけではありません。


まずは準惑星のケレス。地球と比べるとはるかに小さい星で、太陽との距離は4AU。AU(astronomical unit)とは地球と太陽との平均距離(1495億9787万700m、約1億5000万km)を1AUと置いたもの。ケレスの25%は氷で構成されていて、科学者の予想では、その一部分がおそらく液体になっているとのこと。地表下には液体の層が広がっているかもしれず、地球と同じように生命を育む水が存在するかもしれないと考えられています。


衛星のエウロパ。太陽までの距離は5.2AU、地球と同じく生物を育む可能性がある水が存在しています。氷の地殻下に塩分のある水が存在していると科学者は強く疑っています。木星の引力による潮汐加熱で、凍らずに水が保たれ、部分的に湖が存在しています。


衛星のガニメデ。太陽との距離はエウロパと同じ5.2AUで、生物は存在できない水の状態です。太陽系の中で最も大きな衛星で、唯一磁場があります。最近の研究では、地下に大量の水が存在し、地殻と核の間にいくつかの氷の層と水があることがわかっています。


衛星のカリスト。太陽との距離は5.2AU。地表には厚さ200kmに及ぶ氷の層があり、その下に水が存在していますが、生物を育む可能性のある水ではないようです。


衛星のエンケラドゥス。太陽との距離は9.5AU、生物を育む可能性のある水が存在します。30kmから40kmの厚さがある地殻の下に、局地的な10kmの深さの貯水層があります。この深いひび割れから氷が噴き上げる現象は「Tiger Stripes」と呼ばれていて、地表を塗り替えています。


衛星のタイタンは太陽との距離は9.5AUで、生物を育むような水ではありません。氷の層の50km下に、地球の死海と同じ塩分濃度の水があり、厚い氷の間に挟まれて岩の多い衛星内部までずっと伸びています。


衛星のミマス。太陽との距離は9.5AUで、生物を育む可能性がある水が存在するかもしれません。地表下に水があり、核はラグビーボールのような形をしています。仮に水が存在するのであれば、ぼこぼこになった表面下、24kmから31kmのところに存在します。


衛星のトリトン。太陽との距離は30.1AUで、生物を育むような可能性のある水があるかもしれません。間欠泉からは窒素ガスを吹き出していて、太陽系の中でも活発な衛星として知られています。火山の特徴と割れ目が凍った地表と寒さを特徴付けています。地表下に水が存在する可能性ありますが、未確認です。


準惑星に分類される冥王星。太陽からの距離は39.5AUで、生物を育む可能性のある水が存在するかもしれません。冥王星についてはわからないことが多々ありますが・間欠泉があり、おそらく表面下に水が存在します。NASAによる新しいミッションにより、冥王星に水が存在するのかどうかが判明するとのこと。


まだまだ宇宙には我々の知らないことが多々あるので、太陽系のご近所さんである上記の衛星・準惑星にも、我々が知っている生物が存在しているのかもしれません。

・関連記事
太陽系外の生命居住可能領域内に新たに8つの惑星を発見 - GIGAZINE

地球の目と鼻の先に地球とほぼ同じ大気・気温をもつ星「Gliese 832c」が発見される - GIGAZINE

なぜ90日で止まるはずの火星無人探査機は10年間動き続けているのか? - GIGAZINE

これまでで最小サイズの惑星で水の存在が確認される - GIGAZINE

NASAによる「小惑星捕獲計画」の全貌を映したムービーが公開 - GIGAZINE

生命が存在する可能性のある地球サイズの惑星が発見される - GIGAZINE

人類が「最も地球に似た惑星」へ行くには何年かかるのか? - GIGAZINE

89

in サイエンス, Posted by darkhorse_log