「Windowsをオープンソース化する可能性がある」とMicrosoft幹部が衝撃の発言
Microsoftの礎を築き、今なお最も大きな収益源であるOS「Windows」について、「オープンソース化する可能性は当然ある」という衝撃的な発言がMicrosoft幹部の口から飛び出しました。
Microsoft: An Open Source Windows Is 'Definitely Possible' | WIRED
http://www.wired.com/2015/04/microsoft-open-source-windows-definitely-possible/
Windows goes open source? Microsoft plays coy | InfoWorld
http://www.infoworld.com/article/2905258/microsoft-windows/windows-goes-open-source-microsoft-plays-coy.html
IT開発者向け会議のChefConf 2015の会場で、司会者から「いつかWindowsがオープンソース化されることはありますか?」と聞かれたMicrosoftのテクニカルフェローを務めるマーク・ルシノビッチ氏が、Windowsがオープンソース化される可能性は「It’s definitely possible(間違いなくある)」と答えたとのこと。
By citecbielefeld
ルシノビッチ氏によると、MicrosoftのクラウドサービスMicrosoft Azureでは顧客の約20%がAzure上でLinuxを動かしており、多くの顧客がオープンソースコードに依存していることが明らかとなっています。Microsoftもその実体を受け入れる必要性がある、とルシノビッチ氏は語っており、ひいてはWindowsをオープンソース化することも検討しているというわけです。
もっとも、ルシノビッチ氏は「Microsoftの誇る天才的なエンジニアたちがセットアップに3カ月間かかるビルドシステムが付属したWindowsをただちにオープンソース化することに重要な意味があるでしょうか?」とも述べており、すぐにWindowsのソースコードが公開されてオープンソース化することはなさそうです。
とはいえ、Microsoft帝国を築き上げたWindowsのソースコードはいわば「聖域」であり、Windowsをオープンソース化するというかつてないほど踏み込んだ表現がMicrosoftの技術的キーパーソンの口から出るという事実自体が、サティア・ナデラ氏のCEO就任以来、Microsoftが大きく変化していることを如実に表していると言えそうです。
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