サイエンス

科学の力で性欲を高め、より良いセックスライフを実現することはできるのか?

By Lies Thru a Lens

疲労やストレス、年齢による衰えやマンネリ化、精神的な抵抗感などさまざまな原因により生じるのがセックスレスや性欲減退です。これらをはねのけ、科学的に性欲を高める方法をAsapSCIENCEが紹介しています。

Can Science Improve Your Sex Life? - YouTube


人間の性欲は、ホルモンによりコントロールされています。


性欲が高まり興奮すると、人間は脳と神経系から骨盤に信号を送ります。すると、血管が膨張して心拍数が速くなり、脳内ではノルアドレナリンやドーパミン、その他神経伝達物質が放出され、体が心地よくなるとのこと。


そんな性欲を高めるため、人間はカキやチョコレート、アボカドなどの「滋養強壮の効果がある」といわれる食べ物を食べてきました。しかし、これらの食べ物には「性欲を高める」という科学的根拠が一切ないそうです。


また、バイアグラは勃起不全を治療する効果のある医薬品として知られていますが、一般的に信じられているような事実とは反し、性欲をかき立ててくれるものではありません。バイアグラは末梢神経系に作用して酵素の分泌を抑制させるもので、これにより陰茎への血流が良くなり、勃起をサポートするというだけのものです。


バイアグラは性欲を高めてくれるわけではなく、性欲による初期刺激づけなしに勃起を起こすものでもありません。また、バイアグラは女性には全く効果がないので注意。


しかし、性欲を高めてくれる「神秘の物質」がひょんなところで発見されました。その神秘の物質というのが「メラノコルチン」で、これは皮膚色素沈着をコントロールする物質として知られるものです。日光を浴びずとも日焼けができるサンレスタンニング剤を作ろうとしていた科学者がメラノコルチンについて研究していたところ、男性の陰茎を勃起させるのに効果があると気づいたそうです。


このメラノコルチンから合成した「melanotan-II」と呼ばれる物質を10mg男性に注入すると、何の刺激もない状態で勃起が8時間以上続き、同時に強い吐き気や嘔吐感が生じました。


注入する量を減らして2.5mgにすると、勃起は2~3時間継続したものの、吐き気の症状はまだ見られたとのこと。


これをさらに1.25mgにまで減らすと、男性は刺激なしで興奮しはじめ、吐き気を催すことなく勃起しました。また、この物質は注射ではなく鼻腔用スプレーを使って体内に取り入れても効果を発揮し、女性に対しても効果を見せたとのこと。


この物質を、安息香酸エストラジオールプロゲステロンと一緒に雌ネズミに注射したところ、雌ネズミはせわしく動き回り、雄の前で耳を動かしたりして雄に交尾を求め始めることも判明しています。


メラノコルチンは世界中のどの地域でも使用を規制されたりはしていませんが、「性欲を高める物質」として承認されているわけでもありません。


なお、メラノコルチンを応用したBremelanotideという薬は、性的障害の治療に使える可能性を持つ薬として、現在臨床試験を行っている最中。この薬は中枢神経系に直接作用するので、男女の両方に効果があるそうです。

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in サイエンス,   動画,   Posted by logu_ii

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