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凄腕アーチャーが0.6秒で3本の矢を連射、飛んでくる矢も射落とすムービー


現在のアーチェリーは的に矢を正確に当てるという競技ですが、過去の戦争や狩猟の中で弓矢が使われていた際には、射手は常に動きながらできる限り短時間で弓を射てターゲットに命中させる必要がありました。そんな弓矢の歴史研究を行っているのがLars Andersenさんで、彼は研究を通して得た情報からトリッキーかつ非常に実践的な弓矢のテクニックを磨いており、その技術の数々をまとめたムービー「Lars Andersen: a new level of archery」をYouTube上に公開しています。

Lars Andersen: a new level of archery - YouTube


ムービー中に弓矢を射ているのはデンマーク人のLars Andersenさん。


最初に披露してくれたのは片足を上げてその下から弓を射て缶に当てるというトリックショット。


壁を走り……


空中で2本の矢を放ちます。


止まった的に……


思い切りジャンプしながら的に矢を命中させるAndersenさん。


着地前にもう1本の矢を射て的に命中させました。


現代のアーチェリーは、射手も的も動かず……


ただ的に矢を正確に当てることだけが求められるスポーツになっています。


そんな現代のアーチェリーでは射手から見て弓の左側に矢をつがえるようにして弓矢を射ます。


最近の映画などでも弓の左側に矢をつがえており……


最新のリカーブボウでも弓の左側に矢をつがえると上手く照準器が使えるようになっています。


しかし、これだと矢を弓につがえるさいに、矢が弓にひっかからないように矢を大きく動かす必要があり、矢を射る体勢が整うまでに大きなロスが出ます。


それに対して、過去の絵画などでは弓の右側に矢をつがえている様子が記されていることも多く、弓矢が武器として使用されていた時代、射手は弓の右側に矢をつがえていたのでは、と考えられます。


その理由として、Andersenさんは弓の右側に矢をつがえるのは非常に簡単で、複数本の矢を連射したりする際に非常に効率的であるとしています。また、移動しながら矢を放つ際などに、弓の右側に矢をつがえるスタイルの方が矢を放つまでの動作を非常にスムーズに運べる、というのもポイントです


そんなわけで実際に「弓の右側に矢をつがえるスタイル」がどう優れているのか実演してみせてくれました。的となるバスケットボールとそれを射るための矢を同時に空中に投げ……


バスケットボールが地面に落ちる前に素早く矢をキャッチし、そのまま矢を射ます。「弓の右側に矢をつがえるスタイル」のおかげで、矢をキャッチしてから射るまでの動作は非常にスムーズでもたもたした様子は一切ありません。


ポイッと投げた空き缶に……


矢を命中させました。


こんな小さな空き缶のプルタブもしっかり矢で射ることに成功しています。


足を使ったトリッキーな弓術も披露。


しっかりとターゲットの頭部に命中させている精度もさすがです。


お次は右手で弓を引いて的に矢を命中させ……


右側の的は左手で弓を引いて矢を射ます。


右手で射た矢は、的の目の部分に見事的中。


左手で射た矢も的の目に命中しており、どちらの手を使っても正確な射撃が可能なようです。


さらにトリッキーな弓術も披露してくれます。画面の右奥にいるのがAndersenさんで、左手前の黒い物体が的になります。


Andersenさんが走ってトランポリンに飛び乗り、大きくジャンプして天井からつるされたロープにひっかけられた矢をつかみ……


そしてそのまま空中で矢を射て的に命中させました。


次は非常に危険な離れ業をみせてくれます。画面奥の緑色の幕の前にいるのがAndersenさん。


手前の男性が弓を射ると、その矢を空中でガッシリとつかみ……


そのまま手前の黒い的に向けて発射。「Don't Try This at Home(家でマネしないで)」とのことですが、こんな人間離れした芸当はAndersenさん以外には不可能と思われます。


他にも飛んでくる矢を空中でキャッチして……


そのまま体をひねりながら矢をつがえ……


着地前に矢を放ちました。


Andersenさんはトリッキーな技だけを磨いているわけではなく、遠く離れた場所に置かれた的も……


見事に当てます。


他にも離れた場所にある的に2本の矢を同時に当てる、というまるで漫画やアニメの世界の話のような芸当も披露してくれました。ちなみにこれは、最初に比較的遅い矢を山なりに射て、次に速い矢を一直線に的に射ることで2つの的に同時に矢を命中させています。


これらのトリッキーな弓術は、6種類もある矢の持ち方により成り立っている、とのこと。


逆さになって的を射たり……


ローラースケートを履いて的を射たり……


バイクに乗って的を射たりとやりたい放題なAndersenさん。もちろんここまで1本たりとも矢が的に命中しなかったシーンはありません。


Andersenさんの弓術はすさまじく、なんと0.6秒間に3本もの矢を射ることが可能。


そして最後に披露してくれた大技は、これまでで最も危険な弓術でした。


まず後ろを向き……


振り返りざまに、自分めがけて飛んできた矢を自分の矢で打ち落とす、というもの。


一体全体何が起こっているのか分からないのでスローモーションでムービーを再生してみると、赤枠部分で見事に飛んでくる矢を打ち落とすことに成功しています。


他の場所で飛んでくる矢を打ち落とした際の様子をスローモーションで見てみるとこう。画像上部に飛んでくる矢が見えます。


そしてAndersenさんが矢を射ると……


空中で2本の矢が激突。


なお、過去にLars Andersenさんはクロスボウを自作していたそうですが、普通の弓を使った方がより早く弓を射ることができると分かったそうで、それ以降はひたすら弓を使って技術を磨いているそうです。

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in 動画, Posted by logu_ii

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