5Kサイズなので4K映像も余裕で表示できるハイエンドモニタ「UP2715K」を使ってみた
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デルが4K画質のさらに上を行く5K(5120×2880)パネルを搭載したハイエンドモデル「UP2715K」を2014年12月に発売しました。4Kムービーを楽々と表示してプロ用途にも対応するというこのモデルを借りることができたので、その表現能力に触れたり、あれこれと触ってどのような使い方ができるのか確かめてみました。
デル デジタルハイエンドシリーズ27型ウルトラHD 5Kモニタ - UP2715K
http://accessories.apj.dell.com/sna/productdetail.aspx?c=jp&cs=jpbsd1&l=ja&s=bsd&sku=210-AEBU
ということで、送ってもらったUP2715Kをさっそく箱から出してみました。表面は全面ガラス加工となっており、表面には反射を抑えるアンチグレア処理と3Hハードコーティング処理が施されています。パネルには218ppi、5120×2880ピクセルの27インチIPS液晶が搭載されています。
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UP2715Kは同社のハイエンドに属する製品ということで、ハーマン・カードンのスピーカーを2個(16W×2)搭載して音質面の強化が図られているようです。
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電源やコントロールボタン類は本体右側面にコンパクトにレイアウトされていました。
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背面は、デルのモニタに共通した曲面デザインになっています。
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スタンドは115mmの高さ調整が可能で、モニタを90度回転させて縦向きモニタとして使うことにも対応しています。
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電源や信号入出力用のI/O関連は全て背面にまとめられていました。右側にまとめられたコネクタ類は左から順にMini DisplayPort入力、DisplayPort入力×2、USB 3.0ポート(標準Bプラグ)、USB 3.0ポート(標準Aプラグ)×4に加え、裏面パネル表面にもUSBポートが配置されており、モバイルバッテリーなどの充電に使えるようになっています。なお、HDMI端子は搭載されていませんでした。
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ここで少し接続上の注意点。4K以上の映像信号の入力はDisplayPortかMini DisplayPortを用いる必要があり、さらに5K映像を表示させるためには対応したグラフィックボードを使って2本のDisplayPortケーブルで接続する必要があります。
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DisplayPortを2つ搭載するカードとなるとそれなりの性能を求められることになりますが、そこはハイエンド機を使うためには避けて通れない宿命といえそう。2014年11月27日時点で動作確認がとれているグラフィックボードはNVIDIA Quadro K2000、K2200、K2000D、K4000、K4200、K5000、K5200、K6000の8機種とのことで、ドライバはR344.11以上が必須となっています。
なお、製品にはDisplayPortケーブルが2本ペアになったものや、mini DisplayPort→DisplayPortの変換ケーブルなどが同梱されているので、新たに準備する必要がないのがありがたいところ。
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グラフィックボードの準備ができたら、あとはケーブルを接続すればOK。2本のケーブルのうち1本には青いマークがつけられており、接続時に迷わずに済むようになっています。
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今回は編集部で使っていたELSA GeForce GTX 670 S.A.Cを2枚挿したマシンで試してみたところ、問題なく表示させることができました。
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無事に起動してデスクトップ画面が表示されました。Windowsユーザーには見慣れた画面ですが、よく見ると画面の左上に表示されているアイコンが非常に小さくなっていることに気づくハズ。
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近寄ってよく見ると、なんとアイコンはこの小ささ。5120×2880ピクセルという5Kパネルの実力を見せつけられた瞬間です。
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実際の画面をキャプチャした画像がこちら。クリックすると原寸大の画像が表示されるので、表示領域のスケール感をさらにリアルに感じられると思います。
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編集部で使っているノートPC(パナソニック・レッツノートCF-SX2)と並べてみました。モニタの幅で比較するとUP2715Kはレッツノートの約2倍といったところですが、その中にはレッツノートの約3倍以上のピクセルが詰め込まれているという計算に。
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この広い空間でGIGAZINEがどのように表示されるのか試してみたところ、一般的には記事が2~3個並ぶことが多いトップページに、なんと記事が横に11個も並んでしまいました。トップページは最新30件の記事が並ぶデザインになっているのですが、全くスクロールすることもなく全ての記事を一望することができるという驚くべき事態。
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次に、パネルを90度回転させて縦画面で表示。パネルが回転を感知して、自動で表示が切り替わるようになっています。
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同じくGIGAZINEトップページを表示してみたところ、今度は上半分で表示が完結してしまいました。
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「5Kパネルがあるからには、一般的に入手できる最上位である4Kムービーを100%のフル倍率で見ねばならない」ということで、星空など流麗な大自然のタイムラプス映像などを3840×2160ピクセルの4K画質に収めた映画「TimeScapes」を再生してみました。さすがは5Kパネルで、UP2715Kでは4Kの映像を表示しながらも映像の周りには余白が残されるという余裕の表現能力。4K映像の再生にはそれなりに高いグラフィック能力が求められてしまいますが、それによって得られる映像は2KやHD画質とは別物といえそうです。
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218ppi、ドットピッチ0.116mmという精細なパネルのため、4Kの映像は非常になめらか。以下の写真はUP2715Kに表示させた映像をカメラで撮影したものですが、一見しただけでは実際の風景を撮影したもののように見えてしまうほどです。
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同じくモニタ画面をカメラで撮影した画像。UP2715Kはパネルの色補正が完了した状態で出荷されるのですが、これも高い色精度が必要とされるクリエイティブな現場に使われるハイエンド機材ならでは。
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広大な作業領域をフル活用して、4Kムービーをフルサイズで表示しながら映像編集を行うことも可能です。
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また、撮りためた写真のコレクションを整理するような場合にも、広いデスクトップで効率的に作業することができそう。
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さらに、DAWソフトを使ったレコーディングや音素材の編集の際にも、5Kパネルのメリットを活かして驚くほど広い空間で作業することができました。
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そしてもちろん、ビジネス用途にもその威力を発揮することができそう。エクセルのシートを開くと、横の列はBR列まで、そして縦の行に至っては139行目まで一度に表示されるという、まるで見たことのないエクセルの画面が現れました。
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さらに縦画面になると、なんと縦はおよそ250行目まで表示されてしまうという強烈さ。ここまで詳細だと「でも、文字が見えないんでしょう?」といぶかる声も聞こえてきそうですが、実際に触れてみるとそこまで不便には感じないから不思議です。確かにある程度目を凝らさないと見にくく感じる時もありましたが、1時間ほど触っているうちに目が慣れてしまい、元の小さいモニタ環境に戻ると何ともいえない閉塞感のようなものを感じてしまいました。
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ハイエンド機ということで、それ相応の準備と出費が求められるUP2715Kですが、それによって得られる画質や快適な空間のメリットは十分に感じられるといえそう。デルのオンラインストアでは18万5167円(税抜・送料込)で販売されています。
デル デジタルハイエンドシリーズ27型ウルトラHD 5Kモニタ - UP2715K
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Amazonだと18万260円(税込・送料込)となっており、支払い総額で比べるとデルのオンラインストアより安めになっています。
Amazon.co.jp: Dell Uシリーズ 27インチ 液晶ディスプレイ (5Kモニタ/5120x2880/60Hz/IPS非光沢液晶/8ms/ブラック) UP2715K: パソコン・周辺機器
![](https://i.gzn.jp/img/2015/01/08/dell-up2715k/snap9168_m.png)
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in レビュー, ハードウェア, Posted by darkhorse_log
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