車やバイクから身を守るための自転車乗り用ウィンカー付きグローブ「Zackees Turn Signal Gloves」を実際に使ってみたよレビュー
車道を走れば自動車から邪魔者扱いされ、歩道を走れば歩行者から嫌な顔をされるのが自転車乗り。そんな自転車乗りが事故にあわないように、周囲に「ウィンカー」を出せるようになるグローブが「Zackees Turn Signal Gloves」です。
Zackees™ Wearable Electronics
http://zackees.com/
◆フォトレビュー
「Zackees Turn Signal Gloves」はKickstarterにて出資を募っていたので、出資して実物をゲットしました。
届いた箱をパカリと開けると……
中にはZackees Turn Signal Glovesと白い箱、そして出資のお礼が書かれた紙が入っていました。
白い箱の中にはZackees Turn Signal Gloves用のバッテリー充電器が入っています。
これがZackees Turn Signal Gloves。サイズはS・M・LとありますがLサイズをゲットしました。
これがグローブの手の甲側。
親指と人さし指のつけ根部分には銀色パーツがくっついており……
これを接触させると手の甲部分にあるウィンカーが点滅します。
手の甲部分にあるウィンカーはこんな感じ。
点灯時はこうで、ピカッと光って近くで見るとかなりまぶしいです。
手の甲側の青色部分はメッシュ素材になっており、通気性も良さげ。今回ゲットしたのはこのメッシュ部分がブルーのものでしたが、他のカラーリングのものもあります。
手のひら側はこんなで、黒色部分にはクッションが入っており、グレー部分はスエード製です。
手首部分にはビリッとめくれるマジックテープのバンドがついているので、多少グローブのサイズが合わなくともグローブがすっぽ抜けてしまわないようにしっかり固定することができます。
グローブ内側を見てみると、赤い糸で縫われた部分を発見。
ここにはウィンカーやウィンカーのバッテリーとなっているボタン電池が収納されています。ボタン電池は充電式なので、バッテリーが切れたらここから取りだして充電器で充電してやればOK。
実際に手につけてみるとこう。
Lサイズのものをつけましたが、約19cmという手の長さでもピッタリフィットしている感じ。ただし、グローブは伸縮性抜群なので、19cm以上の手の長さでも余裕で着用できます。
そして、グッと手を握り込めば手の甲にあるウィンカーがチカチカ点滅。これを使って、周囲に「どの方向に曲がりたい」だとか「ここにいるよ」というのを示せるようになるわけです。
「Zackees Turn Signal Gloves」を着用してウィンカーを点灯させるとこんな感じで、着用も使用も超絶簡単であるというのがひとつのポイント
「Zackees Turn Signal Gloves」を点灯させるとこんな感じ - YouTube
◆実際に使ってみた
Zackees Turn Signal Glovesがどんなグローブか分かったところで、実際に装着して自転車に乗ってみることにしました。
手の長さが15.5cmの女性がLサイズのZackees Turn Signal Glovesを両手に装着するとこう。Lサイズのものを着用しているので、指が細い人だとブカブカになりそうな感じ。
手元だけ異様にスタイリッシュになってしまいましたが、早速自転車に乗ってウィンカーをチカチカ点灯させてみます。
自転車にまたがるとこんな感じ。
セミアップハンドルだと、ハンドルを握った際に手の甲が自転車の進行方向ではなく側面を向いてしまうので、進行方向から来る歩行者や車にウィンカーをみせるのは少し難しい感じ。
ただし、こんな風に手を上げた状態でウィンカーを点灯させれば、後方にウィンカーを見せることが可能です。
グローブのウィンカーは車のウィンカーと同じようにチカチカと点灯するので、相手がZackees Turn Signal Glovesのことを知らなくとも「何かチカチカ光ってるぞ!?」と目に止まることになりそう。
続いてバリバリのロードバイク乗りにZackees Turn Signal Glovesを着用してもらいました。
ハンドル上部をグリップするとこんな感じで進行方向にウィンカーを見せることができます。
右折時はこんな感じ。ウィンカーで移動方向を示しておけば、意外と気づかない後ろから迫ってくる自転車などに意思表示できるので、「前の自転車が右折するのならしばらく追い抜かすのは止めておこう」といった具合に、自転車同士の接触事故を減らすことにもつながりそうです。
車道走行時に使ってみるとこんな感じ。Zackees Turn Signal Glovesのウィンカーの視認性は抜群で、明るい昼間でもチカチカ光るウィンカーはかなり目を引き、かつ、手の甲でチカチカ光るウィンカーは怪しさ満点なので、車はいつも以上に自転車側を警戒してくれました。
左折時はこんな感じで、歩行者側からもウィンカーがよく見えます。
「この自転車、歩道に入ってくるのかな?」というイメージがわくので、歩行者目線で見てもウィンカーが点灯しているとありがたい感じ。
歩道から車道に出る際にもZackees Turn Signal Glovesを使ってみました。写真ではうまくおさえられなかったのですが、ウィンカーをチカチカ点灯させながら車道に出るタイミングを測っていたところ、幼稚園の送迎バスが止まり、道を譲ってくれました。
夜間に使ってみるとこんな感じ。
昼間でも十分過ぎる視認性を発揮していましたが、夜間に使ってみるとさらに目立ち、夜間は何かと見落とされやすくなる自転車との親和性は抜群です。
実際に夜道でZackees Turn Signal Glovesを使ってみるとこんな感じです。
「Zackees Turn Signal Gloves」は夜間の視認性も抜群 - YouTube
なお、ロードバイク乗りにZackees Turn Signal Glovesの着用した際の感想を求めたところ、ブラケット部分や……
ドロップ部分をグリップする際に、ウィンカーのスイッチになる金属パーツが邪魔になる、とのことでした。
さらに言うと、進行方向にウィンカーが見えるようにハンドルをグリップすると安定感がなく「非常に怖い」とのこと。安定感のあるハンドルグリップをしてもらうと以下のようになり、進行方向にはウィンカーが見えなくなる感じでした。
Zackees Turn Signal Glovesのウィンカーは車のものよりも格段に小さく「自転車乗りがウィンカーを出している」という光景もあまりに特殊すぎるので、端から見ると一体何が起きているのか「???」となります。しかし、ウィンカーを使えば自転車乗りの存在感は昼夜問わず向上し、特に夜間の走行では抜群の存在感を示してくれます。さまざまなシチュエーションで使ってみた感想としては、自転車乗りに限らず歩行者や自動車の運転手目線で見ても、ウィンカーがあると「自転車が次にどのような行動に出るのか?」が予測しやすく、状況に応じたアクションをとることにつながりそうな感じ。つまり、自分の身を守るためにも、周囲の安全性を高めるためにも、「全自転車乗りはコレを着用するべきなのでは?」と感じるレベルの単純かつ抜群の効果を発揮しそうなグローブになっていました。
なお、「Zackees Turn Signal Gloves」は以下のページからプレオーダー受付中で、本体価格は75ドル(約8800円)、日本への配送には別途15ドル(約1800円)が必要になります。
Zackees™ Wearable Electronics
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