ソフトウェア

「Android 5.0 Lollipop」の新機能まとめ、何がすごくなるのか?


Googleが2014年6月26日に開催した「Google I/O 2014」で発表された「Android L」の正式版が「Android 5.0 Lollipop」になることが決まり、同OSが提供されるデバイスや、導入された新機能などが明らかになりました。

Google Japan Blog: Android の新バージョンと、新しい Nexus
http://googlejapan.blogspot.jp/2014/10/android-nexus.html

Android - 5.0 Lollipop
https://www.android.com/versions/lollipop-5-0/

Google I/O 2014で発表された後、開発者向けプレビューOSが公開されていた次期Android OSが「Android 5.0 Lollipop」として正式に発表されました。Android 5.0は、同OSと同時に発表された「Nexus 6」タブレット端末の「Nexus 9」、そしてメディアプレーヤーの「Nexus Player」に搭載されています。


また、現行の「Nexus 4」「Nexus 5」「Nexus 7(2012/2013)」「Nexus 10」と各社のGoogle Play Editionスマートフォンには、数週間以内にAndroid 5.0が提供される予定ですが、詳細な日時は発表されていません。

……ということで、「Android 5.0 Lollipop」に搭載される新機能はコチラ。

◆01:新UI「Material Design」


合理的な余白と動きを使った統一理論に基づいた基づいた新UI「Material Design」は、自然な動きやビジュアル要素に普段の生活で目にするデザインを採用することで、直感的な操作で求めている情報にアクセスできます。

◆02:通知機能


Android 5.0では通知機能を一新し、端末のロックスクリーンから直接メッセージの確認・返信が可能になりました。また、プライオリティモードをONにすると、事前に登録しておいたユーザーからのメッセージのみを通知させたり、何時から何時の間は特定のユーザー以外のメッセージを通知させなかったり、という風に通知をカスタマイズできます。

また、ムービーや音楽の再生中に着信があっても、画面を切り替えずに応答・無視の選択肢だけを表示。以前のように全画面が切り替わらないので、そのままムービーや音楽を楽しめるというわけです。

◆03:バッテリー
省電力モードはデバイスの使用時間を最長で90分間延長。充電中にはフル充電までの残り時間を表示してくれます。また、バッテリーの設定を変更すると、バッテリーが0%になるまでの残り時間を表示可能とのこと。

◆04:セキュリティ
紛失・盗難にあったデバイスを保護するために、自動的に暗号化する機能が導入されています。また、SELinuxを採用し、脆弱性やマルウェアに対するセキュリティを強化。さらに、所持しているデバイスを他のデバイスとペアリングしてロック解除する「Android Smart Lock」も搭載されました。

◆05:デバイス共有
マルチユーザー機能搭載。例えば、自分のスマートフォンを忘れてしまっても、友人や家族のスマートフォンからログインすれば自分のスマートフォンと同じように電話をかけたり、メッセージを閲覧したりできます。また、ゲストユーザーモードを使うと、友人にデバイスを安心して貸してあげられるように。


さらに、スマートフォン・タブレットなどでシームレスな連携を可能にし、例えばスマートフォンで途中まで見ていたムービーを、タブレットで途中から再生させることができます。


◆06:クイックセッティング
頻繁に使用する設定には2回のスワイプ操作だけでアクセス可能。Wi-FiやBluetoothなどは簡単にON/OFFできるようにUIを変更。

◆07:接続
Wi-Fiに接続した状態からLTE接続に切り替わる際にも、ネットワーク接続が安定するように強化されています。Bluetooth接続も向上し、省電力で以前よりも強力な接続を可能に。

◆08:ランタイムとパフォーマンス
Android 4.4からテスト導入されていた「ART」が正式採用されパフォーマンスが4倍向上。ARM・x86・MIPSベースの64ビットプロセッサのサポートを実現。

◆09:メディア


音の遅延が少ない低レイテンシモードを搭載し、オーディオのリアルタイムエクスペリエンスが向上。5.1および7.1を含む8つのサラウンドチャンネルを2チャンネルのサラウンドにまとめるマルチチャンネルオーディオ機能搭載。OpenGL ES 3.1とAndroidの拡張機能で、デスクトップPCクラスのグラフィックスを実現しました。

◆10:OK Google
スクリーンをオフにした状態でも「OK Google」は動作可能。

◆11:アクセシビリティ


テキストのコントラストを上げたり色反転を活用したりして、視認性を強化。

◆12:言語
バスク語・ベンガル語・ビルマ語など新たに15言語が追加され合計68言語に対応。

◆13:インスタントセットアップ
NFC搭載のデバイスなら、新しい端末と古い端末同士をタッチさせるだけで簡単セットアップできるようになりました。

なお、Android 5.0は2014年10月17日にソフトウェア開発キットが公開されます。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Google初の謹製ファブレット「Nexus 6」はワイモバイルから登場 - GIGAZINE

次期Android「L」は開発者にとって何が新しいのかという6つのポイント - GIGAZINE

次期Android「L」の新UXデザイン「Material Design」はどのような動きでアニメーションするかがよくわかるムービー - GIGAZINE

Googleの次期OS「Android L」がGalaxy S5上で動作しているムービー - GIGAZINE

次期Android「L」で採用されるGoogle Playの新デザインが公開される - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.