取材

ダンディ役の諏訪部順一さんやミャウ、ニセダンディもやってきた「スペース☆ダンディ」スペシャル上映会&トークショー


宇宙のダンディ、スペース☆ダンディが巻き起こす笑いあり涙ありのSFコメディアクションアニメが「スペース☆ダンディ」です。2014年の1月からと7月からの分割2クールで放送され、つい先月に全26話の放送が終わったばかりの「スペース☆ダンディ」ですが、主役のダンディを演じる諏訪部順一さんと、相棒のQT&ミャウが「マチ★アソビ vol.13」のステージに登場し、本作品にまつわるダンディなエピソードを「スペース☆ダンディ スペシャル上映会&トークショー」にて語ってくれました。

マチ★アソビ vol.13 2014.09.27~10.13開催
http://www.machiasobi.com/events/spacedandy.html

「スペース☆ダンディ スペシャル上映会&トークショー」では、ダンディ役の諏訪部さんお気に入りという第20話「ロックンロール★ダンディじゃんよ」が上映されました。第20話はファンによる人気エピソード投票でも最も人気の高い話であったそうです。


第20話の上映が終わったところでステージ上に登壇したのがダンディ役の諏訪部さん(左)と、「スペース☆ダンディ」にてプロデューサーを務めた南雅彦さん(右)。2人ともダンディのトレードマークであるダンディスカジャンを身にまとっての登場です。


ステージ真正面にはニセダンディがおり、これには諏訪部さんと南プロデューサーも大爆笑。


「スペース☆ダンディ スペシャル上映会&トークショー」にて上映された第20話は、主人公のダンディがロックスターを夢見る青年ジョニーと一緒にバンドを結成する、というロックンロールなエピソード。話の中ではダンディたちが結成したバンド「DROPKIX(ドロップキックス)」による「かんちがいロンリーナイト」という歌が流れます。この歌のレコーディングはかなり前から行っていたそうですが、数々のキャラクターソングを歌ってきた諏訪部さんにとってもかなり大変なものであったそう。しかし、苦労の甲斐あって作中のロックな雰囲気を見事に再現できた、とのこと。

第20話が放送された際には、多くの人たちから「諏訪部さんではなく他の人が歌っていると思った」と言われるほどに、通常のキャラクターソングなどとは異なるものに仕上がった、と満足げな諏訪部さん。レコーディングの際には総監督の渡辺信一郎さんがその様子を見守っていたそうですが、「結構うまいじゃん!」というほめ言葉もいただいたそうです。

渡辺監督もほめる出来栄えの「かんちがいロンリーナイト」は以下から視聴可能です。


続いて質問コーナーに移り、南プロデューサーには「どうやってこんなに豪華なメンツを揃えたのか?」という質問が寄せられました。その「豪華なメンツ」のひとりには第20話でダンディと一緒にバンドを組んだジョニーのキャラクターデザインを担当した上條淳士先生も含まれており、例えば上條先生とのつながりは第5話で登場する宇宙人キャラクターのデザインを担当してもらった小岐須雅之さんからのつながりであったことが明かされました。「ともだちのともだちは皆ともだち」という謎理論でとんとん拍子で話が進み、上條先生にジョニーのキャラクターデザインを担当してもらえることとなったそうです。

上條淳士先生がデザインしたジョニーはこんなキャラクター。いかにもロックな見た目で、ファンの人気もかなり高めです。


他にもさまざまなイラストレーターやミュージシャンとコラボしまくっている「スペース☆ダンディ」ですが、これについてはまだほとんど何も決まっていない段階で渡辺監督と南プロデューサーが自由に作成した「協力してもらいたい人リスト」の上から順番にダメもとでオファーを出してみたところ、「カウボーイビバップの人なら!」といった具合に多くの方々からオファーを快諾してもらえた、とのこと。

「ロック回やろう」「~~~回やろう」という感じでさまざまなテイストのエピソードを最初に想定し、「このエピソードはこの人にやってもらおう」といった具合にさまざまなエピソードとゲストをセッティングし、制作チームとゲストの方々が一緒にセッションするかのように制作作業が進んでいったそうです。なお、「スペース☆ダンディ」では1週間前までキャストが決まっていないということもあったそうで、作品に負けず劣らず制作側の状況もはちゃめちゃ具合であったそうです。


なお、この影響で放送終了後に行われた打ち上げにはたくさんのミュージシャンやイラストレーターの方々が来てくれたそうで、全員を合わせると200人くらいの大所帯となったそうです。この打ち上げでは2次会や3次会になっても全然人が減らず、真夜中に30メートルくらいの行列がズラズラと町を移動するという恐ろしい事態となったそうで、それ程に作品に関わった人たちが「スペース☆ダンディ」を愛してくれていた、というすてきなエピソードも飛び出しました。

トークが盛り上がっているところで会場の端から……


ミャウが登場。会場からは「可愛い!」という声援が飛び交います。


よくよく見ればQTもいます。


会場にそろうダンディ×2とQT&ミャウ。


さらに質問は続き、「ダンディと友達になれるなら何をする?」という質問が寄せられます。これに対して南プロデューサーは、ダンディは確実に面倒くさいので「嫌だ!」と答えますが、諏訪部さんは「一緒にブービーズにいくじゃんよ!」と粋な回答で会場を沸かせました。

「ブービーズ」という単語に反応し、南プロデューサーは「スペース☆ダンディ」の取材でこれまで4、5回フーターズに行ったことを暴露。諏訪部さんも1度スタッフやメインキャストの方々と一緒にフーターズに行ったそうで、その経験のおかげで作中でいきなりハニーが踊り出す理由が分かるようになったそうです。


また、諏訪部さんは演じていて難しいと感じた回として第21話を挙げています。第21話といえばダンディが奇妙な世界に迷い込み、謎のピエロに連れられながら幻想的な世界をさまようというエピソード。独特で不思議な雰囲気が漂う世界観だったのですが、まだ絵が仕上がっていない段階かつ、込み入った世界観の中でダンディの声を演じる、というのは難しかったと明かしています。さらに、絵ができあがったものを見てみると自分の意図していた状況とダンディの表情のイメージが違っていたため、声を録り直したとのこと。


そして最後はトークショーに参加した全員でじゃんけん大会を実施。勝者3名にのみプレゼントが配られることとなりました。


徐々に人数は減っていき、じゃんけんに勝ち残ったのはたったの4人となりました。


まさかの勝ち残りニセダンディ。


しかし、ニセダンディは最後の最後でじゃんけんに負けてしまい、勝ち残った中でひとりだけプレゼントをゲットできず。最後の最後にじゃんけんで負けてしまう感じがいかにもダンディっぽい、と周りからフォローされていました。


◆バンダイビジュアルpresents諏訪部順一トークショー
「スペース☆ダンディ スペシャル上映会&トークショー」の前に開催されていた、「バンダイビジュアルpresents諏訪部順一トークショー」でも、ダンディを演じる諏訪部順一さんと南雅彦プロデューサーによるトークショーが行われました。この中では、ひそかにとりおこなわれていた「好きな話数ベスト5」と「好きなゲストキャラクターランキング」の投票結果が発表され、会場を沸かせました。

マチ★アソビ vol.13 2014.09.27~10.13開催
http://www.machiasobi.com/events/banvi.html

左からダンディ演じる諏訪部順一さん、南雅彦プロデューサー、そしてミャウの3人が登壇。


会場の新町橋東公園の反対側にまでファンが詰めかけました。


南プロデューサーが好きな回は「ミャウの実家に帰る回」だそうで、諏訪部さんは独自のTwitter調査によりミュージカル回やバンド回の人気が高いのでは、と予想しました。


そんなわけで早速ランキングの結果発表。投票による人気エピソード第5位は、第1話の「流れ流されて生きるじゃんよ


ランキングの発表はミャウがお手伝いしてくれます。


第4位は第5話の「旅は道連れ宇宙は情けじゃんよ」。キュートな「アデリー」と人情味溢れるダンディによる感動的なストーリーでした。


第3位は第14話の「オンリーワンになれないじゃんよ」。さまざまな世界からいろいろなダンディが登場する回で、ダンディ・QT・ミャウを演じた3人はひとりで9役もこなし、QT役の佐武さんは強烈な「おやじQT」を演じた回でもあります。なお、この回に登場したさまざまなダンディ&QT&ミャウは、過去にキャラクターデザイン案でボツになったものが流用されていたりもするそうです。


第2位は第23話の「恋人たちはトレンディじゃんよ」。スペース☆ダンディでは珍しいラブコメ回で、80年代をほうふつとさせるさせるような演出や小ネタも多々ちりばめられている、とのこと。


そして第1位は第20話の「ロックンロール★ダンディじゃんよ」。これは諏訪部さんのお気に入り回でもあります。


続いて人気ゲストキャラのランキング発表。第5位は第21話「悲しみのない世界じゃんよ」で登場する「フェルディナン」


謎のピエロのような男「フェルディナン」は、名倉靖博さんがキャラクターデザインを担当しました。


第4位は「幻のラーメン屋の店長」。


第3位は浪川大輔さんの演じた「カルパッチョ」。


「カルパッチョ」は第16話「急がば回るのがオレじゃんよ」にて登場するゲスト宇宙人で、この回の美術設定や宇宙人デザインは湯浅政明さんが担当しています。


第2位は、人気エピソードの第4位にランキングした「旅は道連れ宇宙は情けじゃんよ」にて登場する、子ども宇宙人の「アデリー」。


ゲスト宇宙人のアデリーは花澤香菜さんが演じてくれました。


栄えある人気ゲストキャラクターは第1位は「ジョニー」。


そんなわけで、とにかく第20話と「ジョニー」が抜群の人気を誇っていたことがよく分かるランキングとなっていました。

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in 取材,   アニメ, Posted by logu_ii

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