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無料で連載マンガが読みまくれる「少年ジャンプ+」を作ったジャンプ編集部に突撃インタビューしてきた


朝起きたら発売日の朝5時に最速で自動的にあの週刊少年ジャンプをダウンロードして読むことができ、それだけでなく無料のマンガも毎日5作品前後更新されるというかなり気合いの入ったiOS・Android向けアプリ「少年ジャンプ+」は一体どのようにして生まれ、そして編集部はどのような意図を持っているのか、そういったもろもろの気になる部分を集英社に行って直接インタビューして聞き出してきました。

少年ジャンプ+
http://plus.shonenjump.com/

「少年ジャンプ+」や「週刊少年ジャンプ」の編集部が入っている集英社に到着。


正面から中へ突撃


インタビューに応じてくれたのは週刊少年ジャンプ編集部の細野副編集長(左)と、編集部員の籾山さん(右)。どちらも「少年ジャンプ+」を担当しており、裏から表まであらゆることを知り尽くしている人たちです。


GIGAZINE(以下、G):
まずは「少年ジャンプ+」というサービスの概要をお話ししていただけますか。

細野副編集長(以下、細野):
少年ジャンプ+は大きく2つの柱から成り立っていまして、1つは紙の週刊少年ジャンプと同じ発売日に電子版週刊少年ジャンプを買えるという点。もう1つは無料の連載マンガがあるという点です。読者の方には、毎週月曜の朝にジャンプを買っていただいて、そのあとの1週間は無料マンガで楽しんでいただく、というような使い方をしてもらえるといいな、と思っています。


G:
なるほど。2013年のジャンプLIVEの時に細野副編集長がインタビューで答えていた内容なのですが、「将来的にはジャンプ本誌をデジタルで同時配信する予定はあるのでしょうか」という質問に対して、細野さん自身が「日本国内でそういう予定はないですね」と回答していますが、予定無しの状態から実際にこうして少年ジャンプ+が登場するまでの間には、どのような経緯があったのでしょうか?

細野:
2013年には電子版「週刊少年ジャンプ45周年記念号」を紙と同時配信しました。この試みは本当に実験のつもりでやってみたので、2014年に入ってからも、5月と6月にやはり同じように同時配信を行って、という風に段階を踏んできました。一番ポイントになるのは、ジャンプの制作期間の問題だったりするんです。

G:
制作期間というと?

細野:
紙の雑誌を作るにあたって、雑誌のかたちになる見本誌は発売日近くまで完成していないんです。紙の見本誌が完成していない段階でデジタル版の作業をするので、物理的に難しいのではないか、と考えていました。そんな訳で同時配信っていう実験をいくつか繰り返してきて、ある程度の目処が立ってきた。関係各社さんも慣れてきたっていうのもあり、物理的・技術的な側面から大丈夫になったっていうのがあります。


G:
そのような経緯があったのですね。少年ジャンプ+という媒体の特性について、「ユーザーにとって『届く』という感覚」で伝えたいとのことなのですが、どのような想定でアプリなどの企画が進んでいったのでしょうか?アナログの紙媒体に比べて、デジタル媒体であることの利点を、どのように差別化して収束させていったのかが気になります。

細野:
そこは2013年にやっていた「ジャンプLIVE」というアプリでかなり経験値をためられたかなと思っていまして、もともとジャンプLIVEは「電子版の雑誌の増刊号」というコンセプトで作っていたんです。デジタルでマンガを作るのは本当に実験だったので、ジャンプLIVEの時はマンガに限らず、動画とか、アニメーションまで、「なんでもとりあえずやってみよう」という感じでいろいろやってみました。その経験から、1日にコンテンツを詰め込みすぎても読者側には時間がない、という単純なことから、マンガはマンガ単体で読みたいのかな、という読者側の当たり前の感触がよくわかるようになった気がします。

G:
つまりジャンプLIVEの経験によって、それまでの推測に対する裏付けが徐々に明確になっていったということなのでしょうか?

細野:
いわゆる「デジタルマンガアプリ」だと先駆けだったので、ジャンプLIVEの時は「どういう見せ方がいいのか」という手本になるものが一切なかったんですよ。Twitterのようにトップから流れていくタイムライン形式だったのですが、見づらいのかな?と気付いたり、目的のマンガを見つけ出す方法がわかりづらい、とわかったりしました。それが少年ジャンプ+の方では、1週間を「号」という概念で捉えて、1日ごとに更新していこう、という風に反映されています。当たり前なんですけど、それを感覚でつかむことが最初は難しかったんです。


G:
2014年9月22日に少年ジャンプ+がリリースされたわけですが、iOS版・Android版のアプリダウンロード数や、ウェブサイトを含めた読者の声といった実際の反響はどうですか?

細野:
ダウンロード数で言うと、リリース当日からの4日間で50万ダウンロードを越えたんですよ。正直なところ意外で、これほどダウンロードされるとは思っていなかった。50万に達するまで1か月くらいかかる見通しでしたが、あっという間でした。

G:
50万というのはスゴイ数ですね。iOS・Androidの合計数ということでしょうか?

細野:
そうですね、ただiOSの方がかなり多いんですが、ダウンロードした人の中で電子版ジャンプを買っている人の割合は、Androidの方がはるかに割合が高いですね。Androidの人は電子版週刊少年ジャンプを購入するっていう目的で、アプリをダウンロードした人が多いんだろうなっていう気がしました。

G:
数字の反応以外に、読者からの声や、社内からの声や、ジャンプで連載している作家陣の反応などはあったのでしょうか?

細野:
少年ジャンプ+の公式Twitterがあるんですが、本当にほとんどゼロからのスタートだったはずの初日に、「ヘタリア始まるよ」ってつぶやいたら、一瞬で1万近くリツイートとかお気に入りされまくって。ヘタリアクラスタの人たちがめちゃくちゃ騒いでて、一体何事だってなりました。他のマンガ公式Twitterでもそこまでの反応は見たことがなかったので、あれは本当にびっくりしましたね。

少年ジャンプ+(@shonenjump_plus)さん | Twitter
https://twitter.com/shonenjump_plus


G:
想定外だった反応がいろいろあるようですが、逆にこれは「期待通り、狙い通り」だった、ということはありますか?

細野:
大体期待以上だよね?非常に控えめな見積もりで設定していたのもありますけど。ほとんどが当初の予想を上回っていました。


籾山さん(以下、籾山):
そうですね。

G:
籾山さんは少年ジャンプ+を担当されていらっしゃいますが、担当としての不安点はありましたか?

籾山:
実はAppleの審査がギリギリまで通っていなかったんです。リリース前からネット上で話題になってどんどん盛り上がっていたので、本当に間に合うのかが不安でした。


細野:
一番苦労したのはそこだよね。紙の校了は当然早いので、ティザーページ(予告ページ)を作って4週間前から告知するんですが、少年ジャンプ+の場合は、「果たして4週間後にゴールにたどり着くのか?」ということも不明瞭でした。

G:
2013年9月のジャンプLIVEのインタビューでは、「ジャンプLIVEの主なユーザー層は週刊少年ジャンプのターゲット層と一致する10代が中心で、特に15歳前後がボリュームゾーンになった」とおっしゃっています。また、その際には全ユーザーの2割近くがiPod touchという意外な結果を得ることができたとのことですが、少年ジャンプ+に関しても、同じようになると予想していますか?

細野:
けっこう違うんじゃないかなって思っています。理由は2つあって、1つはさっき言った少年ジャンプ+の2本柱のうちの1つ、「無料マンガが読めるアプリ」という特徴や知名度が、まださほど浸透していない、という思いがあることです。「電子版ジャンプを買って読めるアプリ」という認識が先行して、無料マンガが読めるアプリという認識を持っていない人が相当数いると思っています。現状でジャンプをサクっとクレジットカードで買えるっていう人たちが多い層はどこかということを考えると、ジャンプLIVEよりは割と年齢層が高いというイメージがあります。もう1つは、紙の週刊少年ジャンプで読者アンケートをとると、スマホの所有率が上がってきているので、この1年で大きく状況が変わってきていると感じています。

G:
週刊少年ジャンプの既存の読者が、少年ジャンプ+の読者層と重なっていくという予想はあるのでしょうか?

細野:
「ジャンプが読めるアプリ」と認識している層の人に対して、無料マンガを楽しんでほしいという思いがあるので、そういう意味では重なってほしい部分はあります。

G:
無料マンガが読めるというのが強みなんですね。今回の少年ジャンプ+で新しく発掘できた読者層はありましたか?また、どういう読者層の発掘を狙っているのでしょうか?

細野:
ジャンプ本誌の読者は、買わなくなったりすることで「ジャンプ離れ」することがありますが、それとは全然別に、紙媒体は読まずに情報はネットで全部入手する「紙を触らない人」っていると思うんですよ。そんな、pixiv(ピクシブ)とかニコニコ動画を見ている人たちに、読者になってほしいなって思っています。ネット上で紙のマンガのことはネタとしては知っているけど、ネタ元は実際に読んでないっていう人たち。そういう人たちに、「紙に戻ってきてよ」と呼びかけるのではなくこちらから近寄って行こう、と。ネットユーザーが触りやすいメディアで提供するのがベストではないか、と考えています。


G:
なるほど。今の話で出たジャンプ離れする読者というと、平均して何歳くらいで離れる、というような傾向はあるのでしょうか?

細野:
年齢というよりは、高校卒業、大学入学、就職のような人生の節目がジャンプ離れのきっかけになりやすいようです。環境が変わって読む時間がなくなったり、周りに読む人がいなくなったりすることでジャンプを読まなくなる人も多いみたいですね。

G:
小学生の時に「キン肉マン」「聖闘士星矢」「ジョジョの奇妙な冒険」などが連載されていた少年ジャンプを読み始めたのですが、一気に「ジャンプおもしろい!」と魅了されて、気がついたら「目次コメント」とか「作者のコメント」とか「編集部の声」まで読むようになりました。少年ジャンプ+の電子版週刊少年ジャンプではそのようなオマケ記事が削られていますが、ジャンプ本誌から削るページはどのように選択しているのでしょうか?

細野:
広告は抜かざるを得ないのですが、少年ジャンプ+で削るページに関しては整合性の問題や、著作権許諾の問題があります。ただ、目次コメントに関しては読者の皆さまからけっこう声をいただいてるので、実装する方向で動いています。読者が望むコンテンツなら積極的に取り入れたいですね。

注釈:10月6日発売の45号から「作者のコメント」が実装されており、「次号予告ページ」も収録されていました。


G:
作者の声や編集部の声も検討されているのでしょうか?

細野:
編集部の声は別にいらないんじゃないですか(笑)

G:
そうでしょうか(笑)。昔の週刊少年ジャンプだと、新作ゲームの情報が一番早いことがあったので、マンガ以外の解禁情報も印象的でした。

細野:
必要な機能はどんどん追加する予定ですが、データが重くなってしまうという悩みがある。今でも少し重いかもしれませんが、なるべくスリムにとどめたいところです。目次コメントくらいならなんとかなりますが、不要な記事はできるだけカットするのが基本です。

G:
ファイルサイズはけっこう気にしているのですか?

細野:
印刷品質のベストなクオリティで提供したらファイルサイズが巨大化してダウンロードできなくなってしまう上に、そんなジャンプが年に50冊も届いたらデバイスの空き容量がいっぱいになってしまいますよね。通信状況とファイルサイズのバランスはけっこう考えてはいます。もうちょっとフリーWi-Fiスポットが増えたりすることで、通信状況が強力になってくれると助かるんですけどね。

G:
1号あたり何MB、といった目安はあるのでしょうか?

細野:
ルビ(漢字などの横に小さく印字されているふりがな)が読める解像度に抑えてありますね。


G:
ルビが目安になっているとは気づきませんでした。少年ジャンプ+では、週刊少年ジャンプのバックナンバーが読めますが、最も古いものが「2014年27号」でした。創刊号や80年代のジャンプなど、現在購入可能なナンバーより以前のものが読みたい人もいると思うのですが、発売予定はあるのでしょうか?

細野:
現状出ているバックナンバーは、実は前回「HUNTER×HUNTER」が再開したところからになっていまして(笑)。バックナンバーがどれくらい買われるかわからなかったので、ひとまず引きのある号で区切りました。ただ、割と買われているみたいなので、おっしゃったように昔のジャンプを入れるとか、何周年記念号を入れる、といったことも考えています。

G:
あと、ジャンプLIVEには、本誌の方にある読者アンケートがあったと思いますが、少年ジャンプ+アプリに実装していない理由を教えて下さい。

細野:
読者アンケートについては要望の声をたくさんいただいているので、アンケート機能の実装は考えています。やはり「好きな作家を応援したい!」という人は多いようですね。

G:
ちょっと話がずれてAmazonのKindleの話になるのですが、Kindleは新しい作家発掘のため、どの年齢層のユーザーがどういった傾向の電子書籍をよくダウンロードしているのか、さらにはその電子書籍の中でよく読まれているページはどこか、途中で脱落する割合はどれぐらいか、どれぐらい時間をかけて読んでいるか、というようなアクセスログを収集していて、データを分析した結果、「この読者層にはこの作家の作品が当たる」と割り出すことができるため、今まで日の当たらなかった作家の作品をピックアップしたり、新作執筆を依頼したりして、ヒットを飛ばしています。同じように、読者の分析データの収集といった予定はあるのでしょうか?

籾山:
無料連載作品にはそこまで詳細なアクセス解析は入っていませんが、将来的には詳しいデータを集めたいという話はあります。他社さんの話を聞いて興味深かったのが、最後まで読み切ったかどうかがわかる分析によって定着率を割り出すことができるそうですが、紙のコミックス出版時に、電子版で定着率が良くても紙で売れるとは限らない、という話です。ただ、電子版で定着率が悪い作品は絶対売れないっていうのはあるんですけど(笑)

G:
何が当たるかはわからないけれども、何が外れるのかはわかる、ということなのですね。それでいくと、簡単に作品をジャンプ編集部に投稿できる「少年ジャンプルーキー」は、ジャンプ本誌への掲載権確約&賞金100万円などが用意されており、これまでにない作家を発掘する試みの1つになっていますが、今まで埋もれていた作家を選考するにあたって、ある程度データを考慮するのか、それともデータは一切無視して「編集部の勘」みたいなものを重視するのか、両方を合わせたハイブリッドでやっていくのか、どういった方針で選んでいくのでしょうか?

細野:
少年ジャンプ+の2本柱についてお話ししましたが、籾山はジャンプルーキーについて「少年ジャンプ+の3本目の柱だ」って普段から主張しているんです。新しい読者層としてネットユーザー層の読者がほしいとお話ししたように、「ルーキー」ではデジタルにしかない才能を探しています。マンガに限らず、デジタルで作品を発表している人や、発表しても紙に投稿したことがない人の中で、才能がある人は多く存在すると思います。

そんな人たちが自分の作品を簡単に投稿・発表できる場所を作って、「デジタルの才能」「デジタルの天才」を探し出して取り込んでいくことがジャンプルーキーの主な目的です。さっきおっしゃったように、作品のデータの分析も効果は期待できますが、どちらかというと、籾山を含むジャンプ編集者たちが、新しく生まれた才能にアクセスして、泥臭く口説いていくことになるのではないでしょうか。


G:
無料の連載マンガは毎日更新されていますが、将来的にも毎日更新するスタンスは維持する方針でしょうか?

細野:
毎日の更新は5作品前後のペースで、今後もずっと続けていきます。毎日新しいものがあって、ちょっとずつ読みに来られる場所にするのが狙いです。

G:
読み切りや無料連載のマンガには、ジャンプ本誌に掲載される時とは異なる特別な選定基準があるのでしょうか?

細野:
少年ジャンプ+編集部の方針に沿って、連載基準に達したものを掲載しているという感じですね。

G:
「そもそも電子書籍はコミックと違う」といった趣旨のことを以前のジャンプLIVEのインタビューで答えられていたのですが、現状の少年ジャンプ+については、コミックと異なる傾向はあるのでしょうか?

細野:
そこも一周回ってきた感じがあって、もちろんデジタルならではの傾向もあると思いますが、割と紙のノウハウも通じるのではないかと思います。ネット受けしそうな刺激の強い作品を作る一方で、しっかりしたストーリー性がある作品も作っていくことで、両媒体の良い部分を抽出できればと思っています。

G:
今回の「少年ジャンプ+」アプリなどのデジタル化において、紙のノウハウが通じる部分というのは、具体的にどういう部分でしょうか?

細野:
1つは紙媒体で重要な「しっかりしたキャラクター性」のことです。ネット上によくあるデスゲーム系やゼロサム系のような刺激が強い作品には、割とキャラ性が薄いものが多いように見えます。もう1つは矛盾するかもしれないんですけど、週刊マンガ以上に「読み切り感」や、「引き」がすごく重要ですね。週刊少年ジャンプ自体もそうですけど、昔よりは読み切り感とか引きの強さがちょっと弱まっている部分があると思います。じっくりとコミックス1巻分で楽しむ作品も出てきつつありますが、1話ずつで読み切り感があって、さらにしっかり引きが強い、といった作品が受ける傾向があるので、紙と通じる部分は多いと思いました。


G:
完結性と引きのあるストーリーというと、毎週放映されるアニメに似たところがありますね。次にアプリの機能的な部分でお聞きしたいのですが、少年ジャンプ+はマンガを読んだ後に、右上の文字が灰色になることで既読作品の判別ができるようになっていますが、少しわかりづらいように感じました。Googleが出しているGoogle Play ニューススタンドだと、読み終わった記事はサムネイル画像自体がモノクロになるので、露骨に読んだことがわかるようになっています。今後、既読作品の判別機能に手を加える予定はありますか?


細野:
どこまでやるのが正解なのかなって思っているのが正直なところです。例えば、現状の既読判別機能は、読み切らなくても開いただけで色が変わる仕様です。それだとわかりづらいかもしれませんが、段階的に判別できる機能を入れるべきなのかどうかなど、インターフェースの改善の余地は多く残されているはずなので、改善の声は吸い上げていきたいと思います。

G:
逆に「少年ジャンプ+」で秀逸だと感じたのは目次機能でした。


タイトルをタップするだけで一発で作品に飛べるので、デジタル作品ならではの利便性を体験できました。目次機能だけではなく、それとは別に、気に入った号の話だけをまとめられる「スクラップ機能」のようなものはお考えでしょうか?

細野:
作品ごとのお気に入り機能でしょうか?確かジャンプLIVEには付けたのですが、使われた形跡がなかったんです(笑)。ソート機能や、お気に入り作品を選ぶ機能は実装しましたが、そもそも機能自体を見つけられない、という声がありました。ユーザーインターフェース上の問題もあるかもしれないけど、機能を追加し過ぎて重くなっては本末転倒なので、難しいところです。

籾山:
本誌の方は、あえてソート機能やお気に入り機能を搭載していないっていう部分も少しありますね。

G:
雑誌特有の「めくって読む体験」を重視しているということでしょうか?

細野:
新人作家の新連載が載っていて、ソート機能があったら読まない人が多いと思うんです。今まで読んだことのなかったマンガでも、読んでみたらおもしろかったということがあるはずなので、あくまで雑誌は「いろいろなマンガに出会える場所」という風に感じてもらいたいですね。

G:
なるほど。それでは、今回のインタビューで出てこなかったものの、これから出したい、または出す予定の機能はありますか?

細野:
まだお伝えできる情報はないのですが、出しっ放しにするつもりはないので、これからもいろいろ考えています。アプリの不具合などは随時改善して、その際に必要な機能を追加することは考えています。

注釈:インタビューの数日後に、以下のような「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」のタッチすると動くマンガが公開され、約8時間後にアプリから「大人の事情」で配信停止となっていました。ウェブでは引き続き公開中です。同じようなゲリラ的イベントの企画は、今後もあるのかもしれません。


G:
ではこれから発展段階ということで、読者から要望を出すことで反映されていくかもしれないということでしょうか?

細野:
もちろんです。リリースしたばかりで、見落としている部分も多いと思うので、要望のお声をいただければどんどん追加していこうと思います。

G:
最後に何かあればお願いします。

細野:
毎日更新の無料連載でもおもしろい作品をそろえているので、一度読んでみて下さい!

G:
本日はお忙しいところ、ありがとうございました!

◆アプリレビュー
いろいろな思いが込められていた少年ジャンプ+ですが、作品はiOS版とAndroid版アプリ、またはPCからブラウザで閲覧することができます。アカウントを登録すれば1アカウントにつき5台までデバイスを同期できるので、読み終わった作品なども別のデバイスで表示されるのが便利なところ。圧倒的にダウンロードされているというiOS版をダウンロードしていきます。

iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 少年ジャンプ+ ジャンプの漫画が無料で読めるマンガ雑誌アプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/shao-nianjanpu+-janpuno-man/id875750302

少年ジャンプ+ ジャンプの漫画が無料で読めるマンガ雑誌アプリ - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.access_company.android.sh_jumpplus&hl=ja

アプリは無料でダウンロードしてインストールできます。


起動すると簡単なチュートリアルが表示されるので、次々と進んでいき、「少年ジャンプ+をはじめる!」をタップ。


トップページが表示され、無料の連載マンガのサムネイルがずらりと並んでいます。試しにどれでもよいので読みたいと思ったサムネイル画像をタップしてみましょう。


以下のような感じでマンガが表示され、画面の右側か左側をタップまたはスワイプすることでページめくりが可能となっており、設定を変更すればタップを検知する領域の変更が可能という親切設計。片手でページがめくりやすくなっています。


画面の真ん中をタップするとメニューが表示され、画面上部のメニュー左側にある「×」アイコンで「マンガを終了」、右側にある共有アイコンを使えばTwitter・Facebook・LINE・メールで読んでいるページのURLを共有可能です。


また、2話から読み始めてしまったのだが、1話が気になるので読みたいという場合には、左下にある「前後の話」をタップ


すると現時点までで連載されている話数の一覧リストが表示されるので、ここから第1話に飛ぶことが可能です。


無料で読める連載マンガは毎日朝の5時に5作品前後ずつ追加されています。少年ジャンプ+限定の作家だけでなく、週刊少年ジャンプの人気作家の新作や復刻連載も無料で読むことができるのはうれしいところ。


◆無料連載マンガ
少年ジャンプ+の担当である籾山さんオススメの無料連載「エルドライブ【ēlDLIVE】」。「家庭教師ヒットマンREBORN!」の天野明先生の作品で、記事執筆時点で少年ジャンプ+最多掲載数の作品となっています。


神様、キサマを殺したい。」は、少しグロテスクな殺人マニアの男子高校生と、犯行現場を見てしまった女子高生の物語。


魔界に迷い込んだ女子高生と魔族のラブコメを描いた「ポチクロ」。


全財産を失った元富豪の主人公に、たった1人仕える「道案内」専門のメイドのコミック「ナビリンス」と、ニコニコ静画で掲載されているさくらえびちま先生の「ベルゼブブのメイド」が4コマになった「魔界から来たメイドさん」。


カラダ探し」は、「赤い人」に捕まると登場人物がかなりグロテスクな最期を遂げる絶望サバイバルホラー。


願いが叶う「魔法のアプリ」でヒロインと超密着してしまったりと、毎回何かが起きるプチオムニバスの「i・ショウジョ」と、テストで万年0点の天然娘松原さんと秀才の青春ストーリー「ケッパレ 松原さん!」。


話題になった「ヘタリア」のスピンオフ作品や、荒木飛呂彦先生の「望月家のお月見 岸辺露伴は動かない」も無料公開されています。


ジャンプの看板作品「ONE PIECE」や……


各誌で活躍する森田まさのり先生の「ろくでなしBLUES」など、人気作品の復刻連載も1話から連載が始まっています。


少年ジャンプ+限定の読み切りも続々登場しており、以下は「次世代マンガ賞」で佳作となった「キッカケはプラネタリウム」。縦スクロールでデジタルマンガならではの雰囲気を生かした作品になっています。


また、ワールドトリガーのアニメボイスを最速で聞けるコラボレーションコンテンツなど、マンガ以外のコンテンツも登場しています。


人気作家陣の連載はもちろんのこと、無料連載も画力の高い作家が多く、無料とは思えないクオリティ。毎日の通学・通勤時には更新されているので、ジャンプ編集部が選んだというだけあり、ついつい読んでしまうラインナップとなっています。

◆電子版週刊少年ジャンプ
少年ジャンプ+のもう1つのポイントである、電子版週刊少年ジャンプは、少年ジャンプ+のスタートを記念して、「2014年42号」が無料で丸々一冊が公開されており、購入前にどういった感じの操作感なのかが体験できます。


目次をタップすれば、一発で目的の作品に移動することができます。


電子版週刊少年ジャンプは1冊300円で購入できますが、紙のジャンプの価格は1冊255円なので「?」となる読者も多いはず。その場合には月額900円で定期購読すれば、毎週最新の週刊少年ジャンプと、年に6回発刊されるジャンプNEXT!!が読み放題になり、紙よりもオトクになる、という仕組みです。


電子版週刊少年ジャンプを定期購読するには、どの号でもよいので「¥900/月」をタップして、購読の確認を進めていき、最後に「OK」を押すだけ。


ジャンプ最新号のページに戻ると、「購入済み」ボタンが現れています。「ダウンロード」をタップすればダウンロードが始まり、ダウンロード完了後に「読む」をタップします。


すると電子版週刊少年ジャンプが表示され、ペラペラと読んでいくことができます。


見開きページはスマートフォンが縦向きだと切れてしまうことがあります。


そんな時は横回転すれば、切れることなく見開き全体を表示できます。以下は2014年44号の表紙&巻頭カラーの「ワールドトリガー」。


センターカラーは「Sporting Salt」、「ニセコイ」、出張読切の「テラフォーマーズ」。


電子版の限定特典として「NARUTO」のフルカラー版が挿入されています。


なお、定期購読で読めるようになるのは、購読したタイミングの最新号からになります。


少年ジャンプ+
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in レビュー,   インタビュー,   ソフトウェア,   広告, Posted by darkhorse_log

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