日本なのに異国情緒全開の宿泊施設「テンゲル」が朝・夕食付きで8000円なので泊まってみました
夏だ、海だ、キャンプだ、とおでかけシーズンがやってきましたが、海外旅行するほどのお金も時間もない、という人でも国内にいながらモンゴルの生活が楽しめるというユニークな施設が「那須モンゴリアビレッジ テンゲル」です。大自然の中、ゲルというモンゴル遊牧民の移動式住居に宿泊でき、朝食・夕食付き、民族衣装を着たり馬頭琴の演奏に耳を傾けたり可能となっており、かなり充実した内容のようだったので、実際に行ってどんな1日が過ごせるのか確かめてきました。
那須モンゴリアビレッジ テンゲル|モンゴルの移動式住居「ゲル」を使用した体験宿泊が人気!
http://www.tenger.jp/index.html
栃木県那須塩原市本町にあるJR黒磯駅に到着。東京駅から黒磯駅までは新幹線とJRを使うと1時間半ほど、車で直接テンゲルに向かう場合は2時間半ほどで移動できます。
テンゲルの住所は栃木県那須郡那須町高久丙1577-9。
黒磯駅から「友愛の森」というところまではバスで移動します。
バスの本数は少ないのであらかじめチェックしておきましょう。
やってきたバスに乗って移動します。
どんどん森っぽくなってきました。
「友愛の森」というバス停でいったん下車。事前にテンゲルに頼んでおくと、友愛の森からテンゲルまで車で送迎してもらえます。
さらに車に乗ること約5分……
テンゲルに到着しました。
狛犬っぽい彫像がお出迎え。
まずは受付のためフロントのある建物に入っていきます。ゲルはどこに?とキョロキョロしていると……
ゲルと馬車のようなものが置いてありましたが、これは展示物っぽいです。
建物の中の様子はこんな感じ。
モンゴルの生活用具のようなものがたくさん置いてあります。
モンゴルに関する本がずらっと並ぶ本棚もありました。
「チンギスハーン」というマンガもあります。
モンゴルの民族衣装なども展示。
受付を済ませて……
いざゲルへ。
チェックインした際に敷地内の見取り図をもらったので、見取り図を参考に自分が宿泊するゲルへと向かいます。ゲルは全部で32個あり、トイレは共用、お風呂はフロントがある建物の中の大浴場です。
建物から出ると敷地内には等間隔でいくつものゲルが並んでいました。
ゲルがズラッと並ぶ敷地内の様子は以下のムービーから確認可能です。
日本なのにモンゴル式住居で暮らせる「テンゲル」 - YouTube
空き地のような場所も発見。
この時はバーベキューを行う場所?それにしてはグリルが小さいような……と思っていたのですが、後々その謎が解けます。
立ち並ぶゲルは一見するとケーキのよう。
どんどん板張りの道の上を歩いていくと……
今回宿泊していくゲルに到着。
室内は禁煙なので、ゲルの外には灰皿が置いてありました。
モンゴル模様の入った真っ赤な扉はやや小さめなので、大人なら少しかがんでくぐらなければいけません。
カギを挿して……
いざ入室。
これが部屋の中の様子。テーブル・イス・クロゼット・4つのベッドなどは赤で統一されており、青いじゅうたんに非常に映えます。
ゲル内部の様子は以下のムービーから確認可能です。
「テンゲル」のゲル内部はこんな感じ - YouTube
天井はこんな感じ。
カラフルな模様が細かく描いてあります。
部屋をぐるっと囲むように馬の柄ののれんが垂らされていました。
これがベッド。
マットレスはやや固め。
模様の入ったカバーがかけてありました。
クロゼットは……
こんな感じ。ハンガーもあったので、着てきた洋服をかけておくことも可能。
クロゼット上部に設置されているのはクーラーでなく、換気扇。
空調機は入り口扉の近くに設置されていました。
部屋の中央にはテーブルが置いてあります。
部屋にはタオル・バスタオル・歯磨きが用意されていました。これを持ってお風呂に行くわけです。
ベッドシーツもタオルの横に置いてありました。
テーブルの横にはお鍋のようなものが置いてあったのですが、これはモンゴルの家庭には必ずある火鍋。実際にゲル内で使用することはありませんが、オブジェとして置いてあるとのこと。
かなり民俗調のゲルですが、テレビや冷蔵庫も置いてあります。
テンゲルは夜になるとライトが一斉に落とされる時間帯があるので、懐中電灯も用意されていました。ぐるぐるとハンドルを回してライトを点灯させるタイプ。
コンセントもちゃんとアリ。
足元灯があるので、夜間でも転んでしまわないようになっています。
部屋にはこんな感じのサンダルが用意されていて、敷地内であれば外を歩く時はサンダルで移動可能。ゆったり履けるタイプなのでヒールの高い靴を履いてきてしまっても大丈夫です。
部屋の中にトイレはなく、外に共用トイレが設置されていました。フロント棟に1つ、ゲルの敷地に3つあるトイレは男女別でいずれもウォシュレット付。
中も清潔に保たれていて、使い易かったです。
外にはバーベキューができるスペースもありました。
テンゲルのフロント近くには民族衣装「デール」がたくさん用意されており、30分500円でレンタル可能になっています。
靴や帽子もたくさん。
モンゴルの靴は牛革製で、爪先が上を向いているのが特徴。
帽子はリボンの突いているのが女性用。
スライムみたいな形になっているのが男性用です。
衣装は女性用・子ども用・男性用に分かれています。
フロントにあるテーブルもモンゴル式で雰囲気があります。
ここに衣装を並べてどれにしようか……と吟味していくわけです。
実際に衣装を着ている女性たちも発見しました。
フロントの奥にはお風呂。向かって左が女性用、右が男性用で、室内風呂だけでなく露天風呂もありました。
食事を行ったり馬頭琴のコンサート会場にもなったりするレストランはフロントの隣にあります。
バーベキューを行う場合は野外ですが、夕食に焼き肉を食べる場合はレストランに入っていきます。
テーブルの真ん中には鉄板が用意されており……
焼き肉コースの場合、まずは前菜が出されます。
前菜はスモークサーモンと……
トマトとチーズのカプレーゼ。
夕食は宿泊プランによって異なり、モンゴル料理ではありませんが那須黒毛和牛の焼き肉や豚肉のバーベキューなどが選べます。今回は豚肉たっぷりバーベキューだったので、那須三元豚・鶏肉・オリジナルソーセージ・野菜・焼きそばなどをじゃんじゃん焼いていきます。
タレは焼き肉のタレっぽいものと、オニオンソースの2種類がありました。
豚肉
手作りソーセージ
あさりの白ワイン蒸しもありました。
最後は焼きそばにして締めます。
デザートはアイスクリームが取り放題。
大人も子どももみんなお椀にアイスクリームを全種類のっけていました。
夕食を食べ終わる頃にはすっかりと夜に。
夜には馬頭琴の演奏やのど歌「ホーメイ」なども聴くことが可能です。
これが馬頭琴。
馬の頭の形です。なお、のど歌「ホーメイ」はここから聴くことが可能。高音部と低音部を同時に歌うなどの歌唱法もあり、ここでしか聴けない本場の歌唱や演奏は一見の価値ありです。
さらに、「たき火カフェ(1800円)」なることも行えます。ということで、フロントで薪やチャッカマン、軍手といった道具を一通り貸してもらいました。
カバンの中にはマシュマロも入っていました。
ここがたき火カフェ。ただの空き地に見えますが……
こんな感じで、大勢でたき火を囲めるようになっています。
薪を入れる場所。
ここで火を見つめながら……
ホットミルクを飲んだり……
マシュマロを焼いたりするわけです。21時からは敷地内の明かりが一斉に落とされるので、天気がよければ星空をバッチリ楽しめます。
夜が更けると再び宿泊するゲルに戻ります。
ベッドメイキングは自分で行う式。
テーブルの側にはこんな感じのイスが置いてあるので……
ベッドの脇にイスを移動させて、借りてきたマンガと飲み物を置けば、一気にくつろぎスペースです。まったり過ごしつつおやすみなさい。
ということで、朝。
ゲル内に水道はないので、朝の洗顔や歯磨きは大自然の中で行います。
朝食も、夕食と同じレストランでバイキング形式のものが提供されます。
パンや焼きおにぎりは自分で焼いたり……
お茶漬けにしたり。
スクランブルエッグやソーセージなど、バイキング内容は一般的なものが多いのですが……
モンゴル料理である、ひつじのゆで肉も用意されていました。
たくさんある選択肢にハイテンションになりながら食べ物をとり、豊かな朝食をいただきます。
もちろんひつじのゆで肉もゲットしました。
おにぎりとトースト。
野菜などもたっぷり。
飲み物は牛乳とフレッシュジュースをチョイスしました。牛乳は新鮮で、市販のものとは全く違う味だったのでオススメ。
宿泊施設の朝食は当たり外れが大きいところですが、どれもレベルが高く、ひつじのゆでにくは少し癖がありますがラムチョップやジンギスカンを食べられる人ならおいしく頂けそうな感じ。
なお、帰りも友愛の森までバスでの送迎があり、友愛の森からは路線バスで黒磯駅まで移動するということが可能なので、車がなくても問題なく楽しめます。
宿泊プランによって価格は前後するのですが、夕食に豚肉たっぷりバーベキュー&朝食バイキングのプランの場合、1泊8000円から。自然を堪能でき、温泉もあり、その他4人以上からモンゴル弓矢体験(800円)ができたり、10人以上でゲルの組立体験もできるので、日本にいながら異国の気分がたっぷり味わいたい人はかなりオススメです。
宿泊プラン一覧
http://tenger.rwiths.net/r-withs/tfi0010a.do
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