6000円から泊まれる不思議な見た目の登録有形文化財な旅館「旅館西郊」に泊まってみました
登録有形文化財に登録されており、アニメのワンシーンに登場したりもする「旅館西郊」は、最寄り駅から新宿まで電車で約10分で行くことができ、素泊まりなら一泊6000円から宿泊可能な旅館です。外観からすでに独特な雰囲気を醸し出している旅館西郊では一体どんな部屋に泊まれるのか気になったので泊まってきました。
旅館西郊
http://www.ryokan.or.jp/yado1/main/id/28600
JR・東京メトロの荻窪駅南口から徒歩約7分程度のところに旅館西郊があります。
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これが旅館西郊(本館)、に隣接している西郊ロッヂング(新館)。
西郊ロッヂングは1938年に建てられたもので、現在は賃貸アパートとなっています。
第二次世界大戦前に建てられたものだけあって、壁にある「グンヂッロ郊西」の文字は右から左に読まなければいけません。
交差点の角に西郊ロッヂングはあり、それに隣接して旅館西郊があります。
ずいーっと横に伸びたその先に……
旅館西郊の入り口を発見。
門をくぐり……
おじゃまします。
床は一見フローリングのように見えますが、寄せ木細工の床です。
旅館に着いたら旦那さんと女将さんが出迎えてくれるので、入り口横のソファで一休みしながらチェックインの手続きを済ませればOK。
ここには昔使われていたマントルピースの暖炉もあります。しかし、現在はその前に置かれているストーブが主役になっている模様。
マントルピースの上には登録有形文化財に登録されていることを示す盾があります。
レトロな電気蓄音機もありますが、これの上には日本人形が置かれており、現在は使われていない様子。
一息ついたら階段を上り、宿泊する部屋へ向かいます。
2階の通路はこんな感じ。
そして今回宿泊した「鶴」の間に到着。
入り口は障子ですが、しっかり戸締まり可能です。
というわけで部屋に入ってみます。入り口から部屋に入るとこんな感じです。
旅館西郊の「鶴」の間はこんな感じ - YouTube
入り口には旅館の間取り図が貼ってあるのでどこに何があるのか分かります。
そして部屋に入ると……
こんな感じ。広さは8畳です。
これは部屋の鍵で、戸締まりの仕方は旅館の旦那さんが教えてくれました。
天井は船底天井。
天井を見上げるとたしかに船底のよう。
部屋の真ん中には布団が敷いてあり、電気毛布もあるのでポカポカ。
室内はこの電気ファンヒーターで温められており、とても快適かつぬくぬく。
布団の横には小さな机があり、お茶とポットも用意してありました。
部屋にはエアコンも完備されています。
他にも謎の棚を発見。
この中にはカッパの置物がありました。
他にも、スタンドライト
鏡
テレビと金庫
ハンガーと洋服ラック
非常灯
目覚まし時計などが用意されています。
中庭には旅館西郊自慢の日本庭園があり、宿泊した部屋からの眺めはこんな感じ。この部屋よりも景観の良い部屋もあるようです。
トイレは部屋の外の2箇所にあります。
トイレのそばには流し台も。
他にも通路の空きスペースで電子レンジを発見したりもしました。
また、1階の暗がりには……
自販機アリ。
こんな感じで中には瓶ジュースが入っています。
瓶ジュースは100円で購入でき……
栓抜きは自販機にくっついている模様。
さらに、お風呂は1階の奥にあります。「浴室洗面所」の表示が目印。
お風呂はこんな感じで、大人数では入れないので注意が必要。
浴室にはシャンプーとコンディショナーもあります。
そして風呂場でシャンプー&リンスとひげそりの自販機を発見、いつからこの自販機が置いてあるのか……気になるところです。
チェックインは16時からで、チェックアウトは翌朝10時まで。夜は午前0時になると門が閉められてしまうので、夜遊びしたい人にはあまり向いていないかもしれません。インターネット接続設備もあり、料金は素泊まりで6000円~8500円で、「部屋の位置(部屋から中庭が見えるか)」「部屋の大きさ」「部屋の装飾」などで料金が変わってくるようです。朝食(税込840円)や夕食(税込2500円)を用意してもらうことも可能ですし、新宿まで電車で約10分程度なので交通の便も良し。
旅館西郊は建物の外観だけではなく、内装にも昔の職人さんのこだわりが残ったままで、さらにマントルピース・電気蓄音機・自販機などたくさんのレトロなものに出会うことができ、そして建物内の独特な雰囲気から古き良き日本を感じられる、都会にあるのにゆったりとした時間が流れる不思議な旅館でした。
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