取材

中国でノマドしてみたらイメージが一変した


ノマドとは近年定着しつつある「特定のオフィスなどを持たない働き方」ですが、ノマドを中国でやったらどんな生活を送る事になるのか。実際に体験してみました。

こんにちは!世界新聞特命記者の豊永奈帆子です。今年の4月から1年間、パソコン1台で働きながら1ヶ月ずつ場所(国)を変えて旅をしています。香港、タイ、ラオスに続いて、4ヶ国目のノマド滞在国として選んだのが中国の大理です。


中国の大理を選んだ理由は、今まで滞在した国では現地の人との交流がなかなか思うように出来なかったので、大学で勉強していた中国語を使ってもっと現地の人とも話せればと思ったからです。また、ラオスで多くの中国人観光客と友達になり、彼女たちがバスでラオスに来ていることを知り、せっかく陸続きなら行ってみようと決めました。その時の気分で行き先を変えられるのは、事前にチケットを取らない良い所だと思います。

大理の町並み。屋根の雰囲気が好きでした。


◆中国の食事情
中国での滞在で魅力的だったのは、なんといっても「食事」でした。中国料理は種類も多く、毎日の食事も全く飽きませんでした。

また、値段も東南アジアより高いだろうと思っていたのですが、実際は東南アジアの多くのレストランが外国人をターゲットにしているのに対し、大理では中国人観光客をターゲットをしたレストランが主なためリーズナブルに食事を楽しむことが出来ました。(その代わり、英語のメニューのないレストランは多かったです。)

定番のワンタンスープ、6元(約100円)


モチモチした食感の麺、7元(約115円)


よく通っていたベジタリアンレストラン。なんと1回5元(約80円)でお代わり自由です。最初は安いからと通っていたのですが、野菜を沢山食べた次の日は身体が軽く調子が良いことに気付きました。


ふと、もしここに昼と夜通えば1日10元(約160円)で食費が済む。「これならお金に困っても餓死することはなさそうだ」と安心しました(笑)


カフェも観光地だけあって、すごくオシャレで可愛いカフェが多かったです。私の中の中国のイメージがガラっと変わりました。


◆中国の住居事情
中国では、1ヶ月間ホステルのドミトリーに滞在していました。1泊25元(約400円)なので、1ヶ月滞在でも750元(約1万2000円)で暮らすことができました。私が滞在したホステルは長期滞在の人も多く、1ヶ月以上滞在すると1000元(約1万6000円)で一人部屋の滞在も可能ということでした。街には、1ヶ月300元(約5000円)の看板も見つけました。

ノマド生活など長期滞在する場合は、長期滞在による特典があるかどうか事前に確認するのがオススメです。また、長期滞在者が多い=安くて居心地が良い可能性が多いので、事前にインターネット等で検索しておくのも良いと思います。

中国風の外観のホステル。


部屋の中。ベットが広くて過ごしやすかったです。


◆中国のインターネット事情
中国では、Facebook、Twitter、YouTubeなど多くのサイトへのアクセスが制限されているので、快適にインターネットするためにはVPNを使う必要があります。ホステルによっては、元々VPN経由でインターネットが繋がるようになっている宿泊先もあるので、設定が面倒な場合は、それを基準に宿泊先を選んでも良いと思います。

◆中国ノマドのある一日
8時:起床。朝ご飯はホステルでご飯を頼んでお漬物と一緒に食べることが多いです。白米1元(約16円)+お漬物1.5元(約25円)


9時:お気に入りのカフェで仕事


12時:お昼。モチモチとした食感の麺。日本では食べたことのない食感です。7元(約115円)。


13時:暑いのでホステルの共用スペース(室内)で作業。


18時:ベジタリアンレストランへ。日によってお粥が出たり、違う野菜が出たりと種類も豊富です。


20時:公園を散歩。中国の公園は、お年寄りがダンスを踊っていたり、麻雀をやっていたり賑やかです。


22時:ホステルの共用スペースで仕事。


◆中国で出会った人達
中国では、同世代の女の子たちと仲良くなりました。

最近レモンジュースを売り始めたバイリン。1からすべて自分の力で屋台を作ったので、そこからお金を生み出せたことに喜びを感じているそうです。「忙しいけれど、接客も好きなので今の私には天職」という言葉が印象的でした。


同い年の女の子。元々はネイルサロンで働いていましたが、上司がいない仕事がしたいという思いが強く、物を仕入れて自分で売るという生活に切り替えたそうです。お店の前に「英語を教えて下さい。私は中国語を教えます」という看板を立てて働きながら勉強している姿にも刺激を受けました。


◆中国ノマド週末編
街の近くにある洱海へ。空と湖の青さに圧倒されました。


隣の村の喜州へ。


◆中国でのノマド生活収支(1ヶ月)
【支出】
ホステルのドミトリー:1泊25元(約400円)×30日間 = 750元(約1万2000円)
食事、カフェ代:1200元(約2万円)

・移動費
国移動費(ラオスのビエンチャンから中国の昆明への寝台バス):700元(約1万1500円)
昆明から大理へのミニバス120元(約2000円)

合計:2770元(約4万5500円)
(海外保険は年間10万円のものに加入しています)

【収入】
寄稿記事(4媒体):数万円
→旅行記事やアジアIT事情、英語学習についての記事など、GIGAZINEを含め4媒体に寄稿しています。
ブログ広告収入:数千円
→個人ブログ 海外ノマド女子〜Nahoko’s Way〜(日本語+英語)でのアドセンスとAmazonアフィリエイトの広告収入。
YouTube広告収入:数千円
YouTubeチャンネルで日本語、英語、中国語の動画を配信しています。
メルマガ収入:数千円
→「海外ノマド女子日記」毎日のノマド生活の日記をメールマガジンとして発行しています。


今月も寄稿記事のおかげでなんとか黒字化できましたが、ブログやYouTubeなど自分のメディアでも稼げるように力を入れたいと思います。

◆中国ノマドまとめ
中国のノマド生活で、中国のイメージが一変しました。私は以前北京に留学していたことがあるのですが、大理は自由でゆったりした空気が流れていて、同じ国でもここまで違うのかと勉強になりました。住む国を選ぶ際には、同じ国でもどんな雰囲気の街に住みたいのかを考えることが大事だと思います。

また、個人で物を売って働くというスタイルが見れたり、外国人でも長く住んでいる人はホステルやバーのオーナー、ネックレス屋さんを経営している人がいたりと、そういう生き方もあるのかと刺激になりました。

次は、マレーシアに飛びます。マレー系、インド系、中華系の文化が混ざった国での生活が楽しみです。

文・取材:豊永奈帆子 http://jp.nahokotoyonaga.com

監修:世界新聞 sekaishinbun.net


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in 取材, Posted by logc_nt

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