取材

ラオスで1か月海外ノマドしてみたら生活費は3万円だった



ノマドとは近年定着しつつある「特定のオフィスなどを持たない働き方」ですが、ノマドをラオスでやったらどんな生活を送る事になるのか。実際に体験してみました。

こんにちは!世界新聞特命記者の豊永奈帆子です。今年の4月から1年間、パソコン1台で働きながら1ヶ月づつ場所(国)を変えて旅をしています。香港、タイに続いて、3ヶ国目のノマド滞在国として選んだのがラオスです。

ラオスはこのあたり。


ラオスを選んだ理由は、世界史の教科書でしか知らないメコン川の近くに住んでみたいと思ったからです。


また、国民の8割が農業をしているという国の人々の生活を見てみたかったのも理由の一つです。これは自然に囲まれた世界遺産・ルアンパラバーン(ルアンパバーン)の街。


◆ラオスのカフェ事情
ラオスでのノマド生活で楽しかったのはカフェ探しです。自然に囲まれたメコン川沿いのハンモックカフェから、エアコン付きのオシャレなカフェまで幅広い種類のレストラン兼カフェがありました。

外国人経営のオシャレなカフェ。日の出、日の入りの時間にヨガ教室なども開かれていました。雰囲気がとても良いのでビール片手に長居をしている外国人が多かったです。


メコン川沿いのハンモックカフェ。


ハンモック上でもキーボードは問題なく打てたので、ユラユラと揺れながら作業できました。


絶景を楽しめるカフェ。席が枡席になっているので、自分だけのスペースを確保できて落ち着きました。こんな空間でもWi-Fi付きです。


エアコン付きのオシャレなカフェもありました。暑い時間帯はお世話になりました。


ちなみに、首都のビエンチャンにはコワーキングスペースも1箇所あるようです。

TOH LAO Coworking Space & Services - ヴィエンチャン - 専門サービス - 基本データ | Facebook
https://www.facebook.com/tohlao/info

ラオスでのノマド生活で一番苦労したのはインターネットの遅さでした。ラオスのインターネットスピードは平均で4.1Mbpsで、日本の平均41.7Mbpsの10分の1です。ただ、カフェによってインターネットの速度が違い、速いカフェではそこまで仕事に支障はありませんでした。

◆ラオスの住居事情
ラオスでは、マンスリーマンション等は一般的ではありませんが、長期ステイの場合、ホテルやゲストハウスで割引交渉が可能です。

ファン付きのバンガローも5万Kip(約600円)であります。ラオスを楽しむならバンガローに泊まるのも良いかもしれません。


私は他の国では、節約のためにホステルのドミトリーに泊まっていますが、ラオスでは一泊3万Kip(約400円)の個室を見つけて泊まっていました。部屋はベッドと机のみ。最低限の部屋ですが、個室でこの値段はありがたかったです。


ホステルの共用スペース。帰ってからの仕事はここでやることが多かったです。


◆ラオスノマドのある一日
8時:起床。朝ご飯はホステルの無料朝食。フランスパンとセットなのがラオス式です。ラオスはフランス植民地時代の影響を強く受けています。


9時:栄養満点のフルーツシェーク(5000Kip、約60円)を頼んで外にある屋外カフェで仕事。


12時:暑くなったら、エアコン付きのカフェへ移動。ピザとアイスティーのセット1万6000Kip(約200円)


19時:夜ご飯、1万kip(約130円)。お皿に具を好きなだけ盛る形式。食べるまでどんな味か分からない具もありますが、せっかくなのでいろいろな種類の具に挑戦。


20時:ナイトマーケットをフラフラ。毎日開催されているナイトマーケットでは、可愛い雑貨が多いのでウィンドウショッピングを楽しんでいます。


22時:ホステルの共用スペースで仕事。

◆ラオスノマド週末編
知らない国では散歩をしているだけで時間が過ぎてしまいます。写真は1年の半分、乾季の時だけ建てられる竹橋。


人生で初めて洞窟で泳ぎました。


◆ラオスでのノマド生活収支(1ヶ月)
【支出】
・家賃
ルアンパラバーン(ドミトリー):1泊4万Kip(約500円)×10日間 = 40万Kip(約5000円)
バンビエン(個室):1泊3万Kip(約400円)×10日間 = 30万Kip(約4000円)
ビエンティエン(ドミトリー):1泊3万kip(約400円)×10日間 = 30万Kip(約4000円)
合計:100万Kip(約1万3000円)

食事、カフェ代:90万Kip(約1万1500円)
遊び代(観光名所のチケットなど):10万Kip(約1300円)
レンタルバイク費用:1日1万5000Kip×3日=4万5000Kip(約600円)
買い物代:10万Kip(約1300円)

・移動費
国移動費(タイからラオスのルアンパラバーンへのボート移動):40万Kip(約5000円)
ルアンパラバーンからバンビエン 8万Kip(約1000円)
バンビエンからヴィエンチャン 5万Kip(約635円)
合計:267万5000Kip(約3万4000円)
(海外保険は年間10万円のものに加入しています)

【収入】
寄稿記事(4媒体):数万円
→旅行記事やアジアIT事情、英語学習についての記事など、GIGAZINEを含め4媒体に寄稿しています。
ブログ広告収入:数千円
→個人ブログ海外ノマド女子〜Nahoko’s Way〜(日本語+英語)でのアドセンスとAmazonアフィリエイトの広告収入。
YouTube広告収入:数千円
YouTubeチャンネルで日本語、英語、中国語の動画を配信しています。
メルマガ収入:数千円
→「海外ノマド女子日記」毎日のノマド生活の日記をメールマガジンとして発行しています。

今月もタイに引き続きラオスの安い物価のおかげで黒字化することができました。ただ、仕事量を増やすよりも節約に走ってしまった側面があるので、今後はもっと仕事量を増やしていきたいと思います。

◆ラオスノマドまとめ
ラオスのノマド生活では、自然の近くでノンビリと暮らすというライフスタイルを経験することができました。外の川で元気いっぱいに遊ぶ子ども達、竹でできた家で家族みんなで夕食を囲む様子を見て「こういう暮らし方もあるんだな」と感じました。ただ、自然に囲まれた街の中では、やれることも限られているので、私の場合は行った街・ルアンパラバーン、バンビエン、ビエンチャンの中では、長期的に住むなら首都ビエンチャンがいいなと思いました。

ラオスでは1ヶ月で3箇所に移動し、いろいろな街を見られて楽しかった反面、移動や落ち着くまでに時間がかかり、仕事にあまり集中できなかったと感じるので、今後行く国ではできるだけ1箇所、最大でも2箇所に留めたいなと思いました。


ラオスの次は、バスで国境を越えて中国の雲南省に移動します。中国では、執筆と中国語の勉強も両立できるように頑張りたいと思います。

文・取材:豊永奈帆子 http://jp.nahokotoyonaga.com

監修:世界新聞
sekaishinbun.net


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in 取材, Posted by logc_nt

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