iPhone画面を下にスワイプすると出てくるSpotlight検索にMicrosoftのBingが採用されることが判明

Appleの開発者向けイベントWWDC14にて発表されたMacの新しいOS X YosemiteとiOS 8では、Spotlight検索でウェブページを検索する際はMicrosoft製の検索エンジンBingを使用することが明らかになっています。

Confirmed: Microsoft Bing will be default for Apple's new Mac OS X Spotlight - GeekWire
http://www.geekwire.com/2014/confirmed-microsoft-bing-will-default-apples-new-mac-os-x-spotlight/

AppleのiOSやOS X端末には、Spotlight検索という機能が存在します。このSpotlight検索はウェブ上の情報や、端末内のアプリやドキュメント、連絡先、カレンダー、メールなどなどのあらゆる情報をまとめて検索してくれる機能です。

Macの画面右上にある検索ボタンがSpotlight検索です。

By Andres

iPhoneでは、ホーム画面を下方向にスワイプすると出てきます。

最新のOS X YosemiteやiOS 8ではこのSpotlight検索機能が大幅に改善されています。特にOS X Yosemiteでは、検索結果がウェブページのものならばページのプレビューを表示してくれたり、メールならば本文の内容が表示してくれたりと使い勝手がグンと向上している模様。

OS X YosemiteのSpotlight検索で「Des」と検索すると、端末内やウェブページを横断的に検索して画面の左半分に検索結果を並べてくれます。そして画面の右半分には検索結果の詳細が分かるようなプレビュー画面などが表示される仕組み。

iOS 8のSpotlight検索では検索可能な範囲が広がり、App StoreやiTunes内のコンテンツを検索したり、単語をWikipediaで検索したり、トレンドのニュースを検索したりすることも可能になります。

このSpotlight検索でウェブページを検索する際、最新のOS X YosemiteとiOS 8からはGoogle検索ではなくBingが使われることになるわけですが、これに対してMicrosoftの検索部門で専務理事を務めるStefan Weitz氏は「去年、BingはSiriのデフォルト検索ブラウザになりましたが、次のiOSとOS XのSpotlight検索でもデフォルトの検索ブラウザになることができました」とコメントしています。

なお、Appleが提供するウェブブラウザであるSafariのデフォルトの検索エンジンは「契約上、今のところはGoogleのままなのでは」と、検索エンジン関連ニュースに特化したメディアSearch Engine LandのDanny Sullivan氏は予測しています。

Spotlight検索にて大きな役割を担うことになったBingですが、2014年6月3日でリリースから5周年を迎えたので公式ブログ内でひっそりとお祝い中です。

Bing Turns Five - Search Blog
http://www.bing.com/blogs/site_blogs/b/search/archive/2014/06/02/bing-turns-five.aspx