乗り物

セグウェイの新型モデル「警察向け3輪セグウェイ・SE3」が突如デビュー


コードネーム「ジンジャー」の名前を持ち、2001年末の正式発表時には「人々の移動手段に革命をもたらす」と熱狂をもって迎えられたセグウェイは、日本では公道を走ることができないためテーマパークなどで試乗する機会があるぐらいの普及にとどまっています。海外では空港や街中などでパトロールに使われていたりして、警察や軍関係向けの用途にも活路を見出しているセグウェイですが、こっそりと開発が進められていたらしい3輪セグウェイ「SE3」が突如として発表されました。

Segway SE-3 Patroller | Segway - The leader in personal, green transportation
http://www.segway.com/patrol/models-accessories/SE-3-patroller.html

Segway launches three-wheeled SE-3 Patroller - Images
http://www.gizmag.com/segway-launches-three-wheeled-se-3-patroller/32167/pictures

今回発表されたセグウェイの新モデル「SE3」の姿。同社の大口顧客となっている警察関連向けに開発されたモデルで、一目でそれと理解できるカラーリングや、アメリカの警察車両でよく見かける赤と青のフラッシュライトを装備しています。フラッシュライトは白とアンバーの2色に変更することも可能。


前方およびサイドから見た様子がこちら。完全に3輪化された設計となっており、これまでのセグウェイの車体とはまったく異なるものであることがうかがい知れます。ハンドルの形状はオートバイなどの2輪車に近いものになり、ブレーキレバーのようなものを装備している点も従来とは大きく異なるところです。ハンドル部分には4.3インチの高照度液晶ディスプレイを備え、太陽光の下でも画面の内容を確認できるようにされています。駆動する車輪はドライバーの足元にある左右2輪と見られており、従来と同じ仕組みになっていると考えられます。


従来の警察向けセグウェイはこんな感じ。民生向け車両をベースにした「Segway i2 SE Patroller」およびヘビーデューティー向けの「Segway x2 SE Patroller」は、2本の車輪の間からハンドルバーだけが伸びるシンプルな構造のため、警備用車両としての威圧感には欠けているという判断があった模様。


これまでセグウェイは全米で1500を超える警察組織等に導入されており、同社にとって最大の顧客となっています。その状況から考えると、今回の新開発による専用モデルの誕生も納得できるというものです。

警察や軍用途に向けて開発されたSE3は、従来からの高い機動性はもちろんのこと、街中での視認性を高めるよう設計されているとのこと。


フラッシュを光らせながら接近されると、かなりの威圧感を感じることになりそう。


太い前輪タイヤやサスペンションなど、あらゆる環境下で走行できる走破性も高められている模様です。


パトロール中には車両を降りることも多いため、停車中の視認性も考慮されているとのこと。警察官が車両を離れるとセンサーが感知して、走行できなくなる安全機能を搭載しています。


最高速度や走破性などの性能が気になるところですが、その特殊性のためか、記事執筆時点では細かい仕様などは公表されていません。メーカー希望価格(MSP)は1万1999ドル(約120万円)となっています。

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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