「Windows XP搭載PCにもう二度とアップデートはこない」とMicrosoftが再度通告
By Wendy House
2014年4月にInternet Explorer 6から11までの全バージョンに重大な脆弱性が明らかになり、その内容はテレビで報道されるほどで大騒動になりました。Microsoftは緊急にセキュリティパッチを配布し対応しましたが、その対象OSにすでにサポートの終了していたWindows XPが含まれており、XPユーザーにとって朗報となっていました。しかしながら、2014年5月にリリースされた「Windows Update」にWindows XPは含まれておらず、Microsoftは再度「Windows XP搭載PCはもうアップデートを受けられません」と通告しています。
Windows XP PCs No Longer Receiving Updates
http://blogs.windows.com/windows/b/windowsexperience/archive/2014/05/13/windows-xp-pcs-no-longer-receiving-updates.aspx
毎月恒例となっているWindows Updateはセキュリティ更新やバグ修正を配信し、ユーザーにセキュリティの高いユーザーエクスペリエンスを提供してくれるもの。ただし、2014年4月にサポートの終了しているWindows XPには5月のアップデートは配信されませんでした。
この件に関して、Microsoftは公式サイトで再度「Windows XP搭載PCはもうアップデートを受けられません」とユーザーに通告。また、5月2日に緊急のセキュリティパッチをWindows XPにも配布したことについては「例外的な対応でした」としています。サポート切れのWindows XPにもセキュリティパッチ配布した理由について、Microsoftのアドリアンヌ・ホール氏は「Internet Explorerに重大な脆弱性が見つかった日が、Windows XPのサポート終了日に近かったためです」と説明。
Microsoftは公式サイトで「Windows XPは古すぎるOSなので、現在の高いレベルの攻撃に対して万全の安全性を保つには無理がある」とWindows XPのサポート終了の理由を説明し、ユーザーに最新OSへのバージョンアップを促しています。
今後二度とアップデートを受けられないWindows XPを使用し続けると、時間と共にリスクが大きくなるばかりです。MicrosoftはXPユーザーになるべく早く最新のWindows 8.1にアップグレードするよう勧めています。
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