「月の堆積物」から酸素を生成する装置をジェフ・ベゾスのBlue Originが開発

Amazonの創業者として知られるジェフ・ベゾス氏による宇宙企業・Blue Origin(ブルーオリジン)が、月面に堆積しているレゴリスから呼吸可能な酸素を生成できる反応装置を開発しました。
Melt. Extract. Breathe. Repeat. 🧑🚀
— Blue Origin (@blueorigin) April 7, 2026
From Moon dust to fresh air, our Air Pioneer technology turns lunar regolith into breathable oxygen, ready for astronauts returning to the Moon. At our Space Resources Center of Excellence in LA, we developed a reactor (left) that melts… pic.twitter.com/Z6oEiSLef9
Oxygen made from Moon dust for first time
https://www.telegraph.co.uk/news/2026/04/09/oxygen-made-from-moon-dust-for-the-first-time/
宇宙では、長期的な生活のためや燃料用として酸素が必要になりますが、容易には入手できません。しかし、地球から宇宙に酸素を輸送するのは危険性が高く、また費用もかかるため、他の手段が求められています。
日刊紙のDaily Telegraphによると、月のレゴリスには鉄やチタンと結合した状態の酸素が多く含まれているため、科学者らはなんとかして酸素を抽出して活用する方法はないか考えているとのこと。これまでも酸素を分離する研究は行われてきましたが、必要とされる装置を月に送り込むのは難しいと考えられてきました。
Blue Originの発表によると、ロサンゼルスのエクセレンス宇宙資源センターで、月のレゴリスの模擬物質を溶かしたのち電気分解で酸素やその他の気体を発生させる反応装置を開発したとのこと。
開発はBlue Originが取り組む「ブルー・アルケミスト(Blue Alchemist)」計画の一環として行われたもので、NASAからも月や宇宙の長期探査を支援するプログラムから3500万ドル(約55億7000万円)が提供されています。また、正確な模擬物質が作れるよう、アポロ計画で回収された月のレゴリスのサンプルも提供されました。
この技術をBlue Originは「エア・パイオニア(Air Pioneer)」と呼んでおり、今後は打ち上げ可能な状態にして「持続可能な月面基地に最初の生命の息吹をもたらす」と述べています。
Blue Originの最先端コンセプトおよびエンタープライズエンジニアリング担当副社長のパット・レミアス氏は「我々が月面で酸素を1kg生成すれば、地球から打ち上げなければならない分を1kg減らせます。これはつまり、月や火星へ輸送が不可欠な資源だけでなく、さらにその先への大きな一歩となります。まず、我々は人を月へ戻してから『地球を離れて生きる』ことを始めます」と語ったとのこと。
なお、エア・パイオニアの装置の動作にはおよそ1MWの電力が必要だそうで、エア・パイオニアを設置する月面基地では近くにソーラーパネルが並んで必要な動作を生成することが想定されているとDaily Telegraphは報じています。
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